100回目のプロポーズ~私が死なせません!!~
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名前を入れないと『馬』になるので、あなたの脳内で馬が大暴れするでしょう…お気をつけください。
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ザァァァァ……
シャワーの水が出続けている。
ナギ「馬!」
ナギは濡れるのも厭わずに馬の身体を支えにいく。
馬「ごめ…、なさい…ちょっと貧血みたいで…」
本当は北国の領土に入ってから馬の視界はずっと霞んでいた。
しかし、それを漏らしてしまうと、誰かの手を煩わせる事になるだろうと思い、我慢して宿まで歩き続けた。
やっとの思いでホテルの部屋に入った馬は、すぐにベッドに飛び込みたかったが、この後、大好きなナギと共寝する事を考えるとどうしても身体の汚れを落としておきたくなった。
馬がさらに無理をしようとした結果、シャワーの最中に力尽きたのだった。
ナギ「……立てるか?」
馬「…………」
馬は首を横に振った。
ナギ「……とりあえず出るぞ、」
馬「ちょっと……待ってください…」
馬は真っ白な手を石鹸へと伸ばした。
馬「すぐ洗っちゃいますね…」
女性らしさというものはあまり持たない馬だが、好きな人の前では清潔でいたいという矜持は持っている。
過去の例を挙げれば、無人島の時ですらそのポリシーは発揮され、彼女は清拭を毎日欠かさず行っていた程頑ななのだ。
ナギ「……わかった、俺が洗ってやる。」
馬「へ…?」
貧血で具合の悪い馬には、彼の発言が何を意味しているのかよくわかっていなかった。
ナギ「……ちょっと待ってろ、」
ナギは馬の身体を支えながら何かをしている。
馬『あぁ、また迷惑掛けちゃってる…』
視界が白くなっている馬はナギの顔も確認出来なくなっていた。
ただ、ナギの言葉に甘え、彼の腕に掴まりながら目を閉じてジッとしている。
すると、
馬「…………?」
泡の付いた大きな手が馬の背中を撫で回し始めた。
馬「あ、ありがとうございます…」
意識の朦朧としている馬は、それを純粋な厚意だと思い、素直に受け入れる事にした。
ナギ『………マズイ。』
対するナギはミイラ取りがミイラになっている、という境地にいた。
酷く具合が悪そうな馬が身体を洗うと言い張るものだから、代わりに自分が洗ってやると提案した。
始めは親切心だけで洗っていたナギだが、彼女の柔らかな素肌に触れている内に、自身の身体の一部が反応してしまった。
晴れて恋人…を飛び越えて妻となった馬を今すぐ抱きたくなったが、
馬「うぅ……」
いかんせん、馬の体調が悪過ぎる。
ここで手を出したら自分もあの軍人と肩を並べるくらいの鬼畜だと思われてしまうだろう。
ナギ「…………」
ナギはグッと堪えて、馬の身体を洗っていく。
彼の理性は首の皮一枚のところで保たれているような極限状態にあったが、何とか耐え忍んでいる。
結局馬は立ち上がる事もなく、ナギに最後まで身体を洗ってもらった。
恥ずかしい部分だけは自分で洗浄したが、髪まで彼に洗ってもらったので非常に申し訳ない気持ちで一杯だった。
馬「全部やってもらってすみません……」
馬はヨロヨロと立ち上がろうとしたが、
ナギ「……無理すんな、連れていってやる。」
ナギに止められ、抱き上げられてしまった。
この時に馬はある事に気が付いた。
馬『あ、あれ、ナギさんも服着てない…濡れないように服を脱いだのかな…』
馬はナギに抱き抱えられた状態でベッドまで運ばれた。
道中、
ナギ「……横になってれば平気か?」
と、彼から尋ねられ、
馬「…はい、多分。」
質問の意味がよくわからないまま正直に答えた。