モルドー帝国・後編~死刑囚と純白の花嫁~(最終章)
こちらで夢小説の名前設定!
本棚全体の夢小説設定このブックはドリーム機能を使用しています。 名前を入れると、登場人物に自動変換します。
名前を入れないと『馬』になるので、あなたの脳内で馬が大暴れするでしょう…お気をつけください。
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
ナギ「……………」
馬「……?」
馬はナギの沈黙に戸惑うだけだった。
対するナギの方はと言うと、間近で見る馬の花嫁姿に魅了されていた。
馬「あの、ナギさん?」
ナギ「……悪ぃ、つい見惚れて、」
『見惚れる』だなんて言葉は自分とは無縁の言葉だと思っていたが、馬と出逢ってからはよく使うような気がする…そんな事をナギは頭の片隅で考えていた。
馬「ははっ、社交辞令でも嬉しいです。」
ナギらしからぬお世辞発言を受け、馬は引き攣った笑いをする。
ナギ「……社交辞令なんかじゃねぇよ。」
ナギは真剣な顔のまま、馬の身体を抱き寄せた。
ギュ……
馬「…………」
馬も今だけはおふざけは無しにする事にした。
ずっとずっと待ち望んでいた人との抱擁を満喫するため、黙ってナギの腰に手を回す。
馬『あぁ、これこれ…』
鼻先に触れるナギのシャツから懐かしい匂いがして、とても心地好く感じた。
ナギ「…………」
馬「…………」
人気のない林の中で抱き合う2人。
時折り風が吹き、サラサラと葉っぱが擦れる音だけが聞こえてきた。
ナギ「………やっと取り戻せた。」
2人だけの世界で、改めてナギが言葉を発した。
馬「…………」
馬が顔を上げ、言葉を返す代わりに潤んだ瞳で小さく微笑んだ。
口を開けば涙が勝手に溢れそうになってしまう。
馬には笑顔を作るだけで精一杯だった。
しかし、その彼女の仕草がナギの心に熱い炎を灯した。
ナギ「…………」
ナギは静かにヴェールを後ろに回し、馬の素顔を外気に晒す。
まるで今いるこの場は礼拝堂で、自分が新郎となり、今から誓いのキスを新婦に施すような気持ちになった。
ナギ「……馬、」
馬「は、はい…」
生まれて初めて味わう独特な雰囲気に、馬は緊張し通しだった。
今からとても大切な事を言われそうな予感がする。
ナギ「……ちゃんと伝えるのが遅くなっちまったが、」
馬「……………」
ナギ「……俺は馬の事が好きだ。」
馬「は、はひ////」
馬は顔を真っ赤にしながらコクコクと頷いた。
ナギが自分を好いてくれているのは少し前から知っていた。
スタンレー侯爵邸でのドタバタ逃走劇の際に、これまたドタバタしながら告白されていたというのもある。
ナギ「好きと言うよりも……ずっと繋ぎ止めておきたいくらい、愛してる。」
馬「あ、ありが(とうございます…)////」
ナギから愛の言葉を囁かれ、恋愛耐性の低過ぎる馬は身体中の血が沸騰しそうになる。
ありがとう、と言おうにもその言葉尻は掻き消えてしまった。
このままナギからの愛の言葉を受け入れて、ハッピーエンドに向かうものと馬自身も考えている時……
ナギ「……馬があの男と結婚するって聞いて、頭がおかしくなりそうだった。」
馬『あっっ!!』
ナギの口からゲオルグとの結婚を仄めかされ、馬はとても大事な事を思い出してしまった。
この場に来て、馬はナギの気持ちを撥ね除けなければならなくなったのだ。
ナギ「……馬、俺と、」
馬「すみませんっっ!!
わ、私、ドレスを脱いでる場合じゃ無かったです、すぐに戻らないと……ど、どうしよう!!」
急に青ざめて慌て始めた馬に、ナギのプロポーズは遮られてしまった。
ナギ「……?」
ここまで来て、ただならぬ様子になってしまった馬をナギは怪訝そうな顔で見つめていた。
(『100回目のプロポーズ』に続く、あとがきへ)
【あとがき】
もう少しだけ続きます!!
引き延ばしてしまって申し訳ございません(>_<)
しかしながら、次章で色々と伏線を回収していきたいと思ってます。
場合によってはまたページオーバーをするかもしれませんがご了承くださいませm(_ _)m
馬ときどき魔王 管理人より(※と、当時の管理人が申しておりました!)。