モルドー帝国・後編~死刑囚と純白の花嫁~(その7)
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……………………………
ルイーズ「馬様、料理長のジェフからお届け物です。」
折り畳まれた紙を手にしたルイーズが馬の元までやって来た。
馬「ジェフさんから…?
朝も来てくれたし、今日に限って一体どうしたんだろう?」
ルイーズ「うふふ、それは今日が馬様の結婚前夜……あ、夜じゃないですね、えーっと前日?だからですよ!
料理長からのお祝いメッセージではないですか?」
ルイーズはニコニコとしながら紙を差し出した。
馬「……わぁぉ!」
紙を開いた馬は数日ぶりに感情のこもった声を上げた。
ジェフからの贈り物は 『フレンチトースト(ランバート家用)』 という見出しから始まり、用紙の右端に赤文字で『極秘』と書かれた料理レシピだった。
馬『ジェフさん、あんなにレシピを教えてくれなかったのに…』
ジェフの素っ気なさはナギに似ている。
そこも含めて馬はジェフの事が好き(※likeの意味)だったが、そんな彼が少しでも元気付けようとレシピを書いてくれたのだろう。
ジェフの気遣いを受けて、馬の気持ちは久しぶりに上昇した。
しかし、
馬『そうだった……レシピ、もうナギさんに渡せないんだった…』
本来の目的を達成出来ない事を思い出した馬の視界がまたもや滲みそうになった。
馬「…………」
ルイーズ「……馬様?」
黙り込んだ馬を心配し、ルイーズが話し掛ける。
馬「い、いやいや、ジェフさんの優しさに感動しちゃって。
心配掛けないようにお昼ご飯ちゃんと食べないと、ですね。」
馬は慌てて取り繕った。
ゲオルグ邸で働く人々はとても優しい。
そんな彼らにこれ以上迷惑を掛けてはいけない。
ルイーズ「えぇ、えぇ。
料理長にとってそれが1番嬉しい事ですわ。」
ルイーズは優しく微笑んだ。
さらに来客が続いた。
梅「おう、馬ー、来たぞー…おぉっ!?」
タケル「馬ー、ジジイとお前の荷物持ってきた……って、おい!!」
梅とタケルの親族コンビがやって来たのだが、こちらの2人も馬の容貌を見て愕然とした。
梅「おいおい、悟りでも開く気かよ?」
タケル「悟りも何も、この1週間の間に何があったんだ!?」
馬「2人ともいきなり来て騒いでどうしたの…?
あ、私の荷物だ、ありがとう。」
馬はさらに細くなった青白い腕で鞄を受け取った。
梅「馬、それにしても前に会った時よりも病的な見た目になっちまってるな。
式直前だってのに重病でも患ったのか?」
普段はおおざっぱで細かい事は気にしない梅ですら馬の心配をしている。
次いでタケルも、
タケル「ランバート大将がお前に飯を食べさせてないとかか!?」
自分の上司に虐待の疑いを抱いているようだった。
馬「ううん、ちょっとお腹を壊してご飯が食べれなくなっただけ。
ゲオルグさんは超絶優しいよ。
明日の式までにはバッチリ治すから気にしないでね。」
梅「…………」
タケル「…………」
口には出さなかったが、2人は心の中で 『大丈夫かよ…』 と、共通の感想を抱いていた。
2人の前で平静を装う馬だったが、ある言葉でその仮面が剥がれてしまう。
梅「ところで馬、元婿殿の事なんだが、」
馬「!!」
梅の言う元婿殿とはナギの事である。
ナギの話題に触れられ、馬の心拍数が一気に上がった。