モルドー帝国・後編~死刑囚と純白の花嫁~(その6)
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名前を入れないと『馬』になるので、あなたの脳内で馬が大暴れするでしょう…お気をつけください。
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ルイーズ「ゲオルグ様に仕える立場の人間が言ってはいけない言葉ですが……ゲオルグ様はなかなか、いえ、とても酷いヤツ、ですわね。」
馬「……グスッ……い、いやいや…わ、私の方が………」
ゲオルグ以外の男性を好きなままゲオルグ邸にやってきて、尚且つ今もその男性を想って泣いている自分の方がダメ人間だと、馬は言いたかった。
しかし、ナギが殺されてしまった事実に嘆き悲しむ事は本能なのだから、どうにも自重出来そうに無い。
ルイーズ「いいえ、馬様!
ゲオルグ様は馬様の大事な方を助ける約束をしていたのに、その…処刑なさるなんて、」
処刑という言葉を聞いて馬の瞳にじんわりと涙が浮かぶ。
ルイーズ「申し訳ありません、馬様…」
馬「だ、大丈夫…」
全くもって大丈夫では無かった。
再び馬の瞳に大粒の涙がこぼれ落ちていく。
ルイーズ「ともかく、約束を破るなんてゲオルグ様は酷いです!
その前にそんな取り引きみたいな事をして馬様と結婚しようという事自体、男らしくありませんわ!」
馬「る、ルイーズさん…そんなはっきり言って大丈夫…?………グスッ……」
ルイーズ「私、クビや左遷は慣れておりますので平気ですの!
今までも私の態度が気に入らないと言って、たくさんのランバート家のご主人様達に暇を言い渡されてますからね。」
ちなみに、ルイーズは以前、ゲオルグのはとこに当たる女主人の元で働いていたのだが、前述のアグレッシヴな着付けのせいですぐにお払い箱になっていた。
馬『やっぱりルイーズさんは激しくて面白い…』
破天荒なルイーズのおかげで、絶望の渦中にいた馬も少しだけ気持ちが和らいでいた。
……………………………
昼食時……
馬「う……うぅ……」
どうしても馬の身体が食事を受け付け無かった。
厨房担当のジェフ達が自分のために作ってくれたのだから、絶対に残したくなかった。
それなのに何か食べ物を口に運ぼうとするとすぐに嘔吐感に苛まれてしまう。
食べる意欲はあるのに飲み込む事が出来ない……
さらに、昼食のメニューで馬は追い討ちをかけられてしまった。
馬「は、ハンバーグ…」
ナギとの思い出がたくさん詰まったハンバーグが出て来てしまうと堪らなかった。
とてつもない悲しみが馬に襲いかかる。
……………………………
馬「そりゃあ、ナギさんのハンバーグは特別ですから♪
なんせ、素手ってのが堪らない……うふふ、この細いのに逞しい腰も堪らないんですけどね♪」
ハンバーグ製作中のナギの腰にしがみついている馬は、彼の背中に頭をグリグリと押しつけながらセクハラと講釈を垂れていた。
馬「味もさることながら、焼き立てハンバーグにナイフを入れると肉汁がジュワーって出てきますよね?
私はそれをナギさんから滲み出る汁だと思いながら啜ってますから!
これがまた美味しいんですよ、ナギ汁!!」
生々しい彼女の表現に、ナギは肉を捏ねる手を止めて注意をする。
ナギ「……気持ち悪ぃ事ばっか言ってねぇで離れろ、邪魔だ。」
馬「答えはnoです!」
ナギ「………」
今のナギの手はミンチ肉にまみれているので強行手段で追い払われる事はない。
馬「フフフ、触れないでしょう?」
それを見越した上で馬はセクハラ行為を繰り広げているのだ。
ナギ「……はぁ。」
ナギは小さくため息を吐きながら作業を再開した。
……………………………
馬「な、ナギ汁………ふっ、…ぅう……」
ナギとの楽しかった日々を思い出し、馬の涙は再び溢れるのだった。
(その7に続く、あとがきへ)
【あとがき】
もう2章程モルドー後編は続きそうです。
次章はゲオルグさんに少し強引に主人公に迫ってもらいます。
ごめんなさい、ゲオルグさん、貴方は本当はとても真面目で良い人なのに嫌な役どころをさせてしまいますm(_ _)m
明日中にはUPするので少々お待ちくださいませ。
馬ときどき魔王 管理人より(※と、当時の管理人が申しておりました!)。