モルドー帝国・後編~死刑囚と純白の花嫁~(その5)
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ルイーズ「ゲオルグ様、馬様のお着替えが終わりました。」
ルイーズが馬の手を引いて、ゲオルグが控えている部屋まで入ってきた。
ゲオルグ「あぁ、遅かった、な…………」
馬の姿を見たゲオルグは言葉を失っている。
馬「遅くなってすみません、その分たくさん顔に塗りたくってもらいました。」
申し訳ない、と謝る馬に対してルイーズがフォローに入った。
ルイーズ「申し訳ございません。
私の方から馬様に化粧と髪型の方も合わせるように提案させていただきました。
そのせいで遅くなってしまいました。」
ゲオルグ「いや……別に構わない。」
ゲオルグは馬の顔を覗き込んだ。
初めて会った仮面舞踏会で、馬は来客イチの可憐さを誇る美少女だと窺えたが、今のウェディングドレス姿の彼女はモルドーイチの美女、いや、
ゲオルグ『……女神のようだ。』
という感想を抱いても過言では無いように感じた。
馬「ゲオルグさん、やっぱりもう少し薄化粧の方が良いですよね?
ルイーズさんが押せ押せでこれで良い、って言うもんだから…」
馬は、ゲオルグの絶句理由は自分の厚化粧が原因では無いかと心配していた。
馬「ルイーズさん、やっぱりあのキラキラした粉を付けたのはやり過ぎでしたね。
いっそのこと全身に金箔を塗って笑いに徹するのは、」
ルイーズ「馬様!
ゲオルグ様は馬様に釘付けになっているだけです。
それに、厚化粧とおっしゃいますが、少し肌色を整えて目元を強調しただけで、他の令嬢と比べてもかなりの薄化粧量ですわ。
他の令嬢は馬様の10倍は厚いです。」
馬「え…ということは、他の人はこの10倍のキラキラ粉を付けるんですか?
だ、大丈夫っすか?」
馬は、話題の中の令嬢達の皮膚呼吸を心配していた。
ルイーズ「それはもう驚くほどにキラキラさせていらっしゃいますよ。
それにしても、馬様は元からヤマトのお人形みたいに可愛らしい顔立ちをしていらっしゃるから、化粧をしてドレスを着た今は……あぁ、女神様のようにお美しい…」
馬『ヤマトの人形ってコケシの事だよね…』
ルイーズの賛辞を、馬はマイナスの意味で捉えるのだった。
ゲオルグ「ルイーズ、馬嬢のドレス姿は素晴らしい仕上がりだ、感謝する。」
ルイーズ「勿体無いお言葉、ありがとうございます。」
馬「ルイーズさん、やっぱり私はスッピンで挑みま、」
ルイーズ「馬様!
私が夜中の内にメイクを仕上げておきますからご安心を!」
馬「ぐぬぅ…っ!寝てる間になんて太刀打ち出来ない!!
悔しいけどルイーズさんの方が何枚も上手…!!」
ルイーズ「フフッ(笑)」
ゲオルグ「……………」
ルイーズは技術はあるが非常に人見知りのする侍女だとジェイガンから聞いていた。
しかし、馬の侍女役として付けてから僅か半日でまるで友達同士のように打ち解けているではないか。
使用人を人として扱わない貴族の人間が多い中、こんなに人情味溢れる馬が自分の妻になってくれる事をゲオルグは非常に喜ばしく思っていた。
「はい、ではもう1枚!!」
バシャッッ!!
本番さながらの花嫁姿の馬があまりにも美しかったので、店側が気を利かせて記念撮影を申し出てくれた。
軍人の婚礼衣装は軍服と決まっているため、ゲオルグはそのままの姿で写真に写る事となった。
(※彼が外出する際は常に軍服を着用している)
ルイーズ「あぁ……こんなに素晴らしいものが見られるなんて……まるで夢のようですわ。」
ルイーズはウットリとしながら、馬とゲオルグの2ショットを眺めている。
女神のように清廉で可憐な見た目の馬と、凛々しく勇敢なゲオルグ……世間の女子が理想とするお姫様と王子様のイメージを、まさにこの2人が忠実に再現してくれている、と、ルイーズは痛く感激していた。
しかし、当の本人はと言うと、
馬「ゲオルグさんの横に立つと、私の残念っぷりが露呈されて、ある意味恥辱プレイですよ、ブルブルブル。」
写真撮影というプレッシャーに当てられて密かに武者震いをしていた。
ゲオルグ「……馬嬢は自分に自信が無さ過ぎるところが短所だな。」
ゲオルグはハッキリと馬の改善すべき点を述べてから、
ギュッ…
馬「おおぅっ!?」
彼女の肩を抱き寄せた。
「あら、仲がとってもよろしいようで大変羨ましいですわ。
はい、絵本のように素敵な御二方、もう1枚撮りますね!」
バシャッッ!!
こうしてまた1枚、仲睦まじそうな2人の姿が写真に収められるのだった。