モルドー帝国・後編~死刑囚と純白の花嫁~(その4)
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……………………………
「ゲオルグ様、起床なさるお時間です。」
執事のジェイガンが扉の外から声を掛けてきた。
ゲオルグ邸では毎朝決まった時間に執事がやって来るシステムになっている。
ゲオルグ「ジェイガンか、入れ。」
馬「………?」
突然聞こえたゲオルグの声に反応し、馬は目を覚ました。
ジェイガン「失礼致します。」
馬『…ん、何だ何だ?』
ガチャ…
寝惚け眼でまだ状況を理解していない馬を尻目に、ジェイガンが入室してきた。
ジェイガン「………っ!」
室内に一歩入ったところで、ジェイガンの動きが一瞬止まる。
しかし、すぐにスケジュール帳を取り出し、落ち着いた声でゲオルグに今日の予定を尋ねるのだった。
ジェイガン「本日は軍の方は休暇を申請なさってらっしゃるので……」
馬『誰だっけ、この人は?
そしてここは何処だろう?』
寝起きだけは良いはずの馬だが、前日に色々とあり過ぎて疲弊していたので、今朝に限っては頭が働いていない。
彼女の視界にはいつものナギの部屋ではなく、かなり豪華なホテルの一室が映っている。
そして、この予定を告げるピシッとした男性はホテルの支配人か誰かだろうか…?
馬『はて……私はナギさんと新婚旅行でもしてたんだっけ?』
自分がしっかりと抱え込んでいる逞しい腕はナギのものだと馬は勝手に解釈していた。
状況がわからなくて不安になってはいるが、ナギと一緒にいるのならば大丈夫だろう。
これは無人島生活で得た教訓である。
馬『ここはナギさんに任せて、私は2度寝祭りといきますか。』
そう考えて、馬は再度寝直そうと決めた。
馬『あ、その前に。』
馬は抱え込んでいる腕の先、掌まで手を添わせ、指を絡ませてギュッと握った。
ゲオルグ「……!!」
馬「あれ!?(指の太さがいつもと違う!?)」
その結果、2人は同時に驚いた。
ジェイガン「どうかなさいました?」
何が起こったかわからないジェイガンだけが訝しげに2人に尋ねるのだった。
……………………………
シン「これはどういう事ですか?」
常にクールでいるシンが、こうも取り乱す様子は非常に珍しい。
そして彼以外にも、
ハヤテ「はぁ!?馬の奴、何やってんだよ!」
ソウシ「まさか、馬ちゃんに限ってそんな…」
トワ「何かの間違いじゃないですか?」
リュウガ「どうしてこうなってるのかは、俺にもサッパリわからん。」
号外として繁華街で配られていた帝国新聞の記事を見て、一同は動揺していた。
それもそのはず、号外新聞の一面に、ゲオルグと馬の写真がデカデカと載せられていたからだ。
『誇り高き帝国の英雄、ついに結婚か!?』 という見出しと共に。
新聞にはこう書かれていた。
『ランバート公爵家の長男で、我らが帝国の英雄ゲオルグ・ユウリ・ランバート大将の結婚が決まった。
彼に選ばれし幸運な花嫁は、同じく名門ヴァイカート家の令嬢馬・ヴァイカート嬢で、彼女の弟タケル・ヴァイカート准将の計らいで2人は出会い、交際に発展したという。
そんな幸せに満ち溢れた2人の式の日取りは1週間後とのこと。』
シン「てっきりナギの処刑日が掲載されていると思ってましたが……流石にこの流れは想定外です。」
落ち着きを取り戻したシンは、ため息混じりに机上の新聞を見下ろしていた。
リュウガ「馬の事は追々調べるとしてだな、幸いな事にナギが捕まったって事実はまだ世間に知れ渡っちゃいねぇ!!
当初の予定通り、今日中に奇襲をかけるぞ!!」
ハヤテ「おー!!」
シン「わかりました。」
ソウシ「はい。」
トワ「はい!」
各自思うところは多々あったが、最終的な決定権を持つリュウガの指示に従い、ナギの奪還作戦を予定通り敢行することになった。
決戦の場は白昼堂々の帝国軍駐屯地である。
(その5に続く、あとがきへ)
【あとがき】
帝国新聞に関してですが、とても早く出回るな~と思われたでしょうか?
一応私の中では、
ナギが捕縛されている頃、『大物賞金首、シリウスのナギ確保か!?』という情報が新聞社にリークされる
↓
軍事ネタ担当記者、駐屯地へ 取材
↓
ゲオルグ達が帰還
↓
馬が結婚を決意する
↓
ゲオルグ、裁判資料を提出ついでに自分の結婚を周囲に報告する
↓
一気に結婚話が広まる、
記者『大将の結婚ネタをすっぱ抜く方が良いんじゃね?お相手は!?』
↓
たまたま駐屯地から出てきた馬達を激写!↓
号外で一面記事にされる
……という流れを想像してまして、これならば何とか辻褄は合うと思いますがどうでしょうか?
さて、次章は少数精鋭でナギさんを迅速に奪取する有能シリウスメンバー達と、着々と結婚の準備をしていく主人公のお話です。
またマイペースに上げていきますね♪
馬ときどき魔王 管理人より(※と、当時の管理人が申しておりました!)。