モルドー帝国・後編~死刑囚と純白の花嫁~(その4)
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名前を入れないと『馬』になるので、あなたの脳内で馬が大暴れするでしょう…お気をつけください。
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深夜……
馬「……………」
この1日の間に色々ありすぎて何度も涙していた馬は疲れきっていた。
そのため、いつもの変な寝息を立てる余裕もなく、泥のように深く眠り込んでいる。
ゲオルグ「…………」
やっと持ち帰りの仕事を終わらせたゲオルグがベッドに近付くと、
ゲオルグ『約束を破る事になるが……』
ベッドの端で眠り過ぎて今にも落ちそうになっている馬の身体を掬い上げた。
ゲオルグ『それにしても軽すぎる。』
先に1度、馬を抱き上げた時も、ゲオルグは同じ感想を抱いていた。
それほどまでに彼女の身体は軽いのだ。
トサッ……
ゲオルグは馬をベッドの中央に静かに下ろした。
馬「あ、……ナギさーん…すみません…」
眠過ぎて目も開けられない馬は、抱き上げてくれた人物がナギだと勘違いしているようだ。
そして、
馬「……………」
そのまますぐに寝入ってしまった。
ゲオルグ『ストックホルム症候群というやつか。』
そう仮定したゲオルグは、気の毒そうに馬を見つめた。
『ストックホルム症候群』とは、誘拐や監禁された被害者が、犯人と長い時間を共にすることにより、犯人に対して連帯感や好意的な感情を抱く現象の事を言う。
馬はナギに誘拐され、その上、身体の関係まで強要されていたにも関わらず、共に過ごした時間が長かったせいで相手の事を好きになったと錯覚しているのだろう……と、ゲオルグは推測している。
さらに、性的な事に対して馬があんなに怯えてしまうのは、ナギに強要されていた経験がトラウマになっているようにも思えた。
もしもこれらの仮定が事実だとしたら、非常に由々しき事態である。
馬との将来を考えると慎重に考えていかなければならない。
ゲオルグ『明日は病院に連れていくべきだな。』
明日の段取りを考えながら、ゲオルグはベッドの端で横になった。
早朝……
ゲオルグ『これはどうするべきか……』
目を覚ましたゲオルグは、現状に戸惑っていた。
馬「……クー……」
昨晩からグッスリと眠り続けている馬は、変わらず控え目な寝息を立てていた。
しかし、問題はそこでは無い。
寝相の悪い彼女がベッドの中央から端まで、ゲオルグのすぐ隣まで転がって来ていたのだ。
そして、
馬「んぁ~…」
間抜けな声を出しながら、馬が再び転がって来る気配を見せた。
ゲオルグ「………!」
これ以上近付いて来られると、確実に肌が触れ合ってしまう。
彼女と約束した手前、そんな事になっても大丈夫だろうか?と、ゲオルグは起き抜けの頭にも関わらず冷静に考えていた。
ゲオルグ『しかし、自分が退けば馬嬢はベッドから落下してしまう。』
そう考えている間に、
ゲオルグ「………!」
ついに馬の頭が彼の肩に当たってしまった。
馬「……ん?……んーー?…」
馬もぶつかった衝撃を感知して、ほんの少しだけ覚醒した。
だが、寝惚けている彼女は『普段通りの行動』を取ってしまう。
馬「うへへ……えぇ腕してまんなぁ…」
ゲオルグをナギだと勘違いした馬は寝ぼけながらのセクハラ発言と、
馬「うへへへへ…」
グリグリと頭を擦り付けるセクハラ攻撃をした。
もっと覚醒した状態ならば、これに舐める動作が加わるのだが、今の彼女にはそこまでする体力が無かった。
そして、
馬「……スコー…」
一連のセクハラ攻撃に気が済んだら、馬はそのまま寝てしまった。
ゲオルグ『……なかなかの精神修行だな。』
馬に引っ付かれた状態のゲオルグは起床時間まで動けずにいるのだった。