モルドー帝国・後編~死刑囚と純白の花嫁~(その4)
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名前を入れないと『馬』になるので、あなたの脳内で馬が大暴れするでしょう…お気をつけください。
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ギュゥ…
シャツ越しに、ゲオルグの鍛え抜かれた筋肉の厚みが伝わってくる。
一見、細身に見える彼だったが、そこは軍の大幹部、日々の鍛練で逞しい肉体造りをしているのだろう。
だが、
馬『ナギさんじゃない……嫌だ、嫌だ、嫌だ、嫌だ……』
勝手にナギに操を立てている馬からすれば、他の男の身体には興味が無かった。
むしろ、触れ合いに恐怖を感じ、ただただ心は悲鳴を上げていた。
馬「は、離してください、ゲオルグさん…」
ゲオルグ「……ダメだ。」
心なしか、硬質だった彼の声が柔らかくなっている気がする。
馬『これは不味いのでは…』
ナギもそうだったように、情事の雰囲気になると男性の口調は甘く柔らかくなる。
馬は空気が変わった事を悟り、咄嗟に身を固くした。
ゲオルグ「不躾な質問で申し訳無いが。」
馬「は、はい…」
抱き締められたまま、会話が始まってしまった。
馬は腕を回された直後から鳥肌が立ってしまい、声も僅かに震えている。
ゲオルグ「『シリウスのナギ』とは恋人関係だったのか?」
馬『恋人関係?』
恋人関係とはどんな関係を言うのだろうか。
互いに両想いと知った瞬間から恋人と言うのなら、それならばたった数時間しか成立していない。
こんな短期間な関係を果たして恋人関係と言えるのだろうか。
馬『何て答えよう……』
馬が返答に困っていると、
ゲオルグ「貴女があの海賊に汚されていようが、それでも自分は構わない。」
ゲオルグは馬の沈黙を、『ナギと関係していた』と捉えたらしく、彼の言う『恋人関係』とは『肉体関係』も含んだ関係を指していたようだ。
馬「え……」
馬の身体がふわりと浮いた。
トサッ…
ゲオルグに抱き上げられた馬は、すぐ横のキングサイズのベッドの上に静かに下ろされた。
馬「ゲオルグ……さん?」
カタカタと震えながら馬は彼を見上げた。
まさか、朝にナギにやられたような事を今からゲオルグにされてしまうのだろうか?
そう考えただけで、馬は恐怖で竦み上がる。
ゲオルグ「馬嬢、これはアイツに付けられたものか?」
口調は再び硬くなったが、やはり彼の瞳は熱を帯びたまま、何かに対して怒り、興奮を孕んでいた。
今のゲオルグの表情は今朝のナギと似ている。
馬「こ、これ…って?」
ゲオルグに指摘されたものが何かわからなかった馬は、震える声で聞き返した。
ゲオルグ「この胸元の、」
ゲオルグは先程からチラチラと見えていた馬の紅い印を指先でなぞった。
馬「いやっ!!」
ゲオルグに肌を触れられ、馬は咄嗟に彼の手を払い除けた。
ゲオルグ「……馬嬢?」
馬「嫌です、嫌です!触らないでっ!!」
人懐っこかった馬の豹変ぶりに、ゲオルグはほんの少しだけ冷静になった。
ゲオルグ「……………」
ゲオルグはソッと身体を離し、改めて馬の様子を観察する。
馬「………っ、」
ゲオルグ『これは……』
固く目を閉じ、自身の身体を庇うように抱きすくめる馬の姿に、ゲオルグは違和感を感じた。
ゲオルグ『もしかすると……ナギに強要されて関係を結んでいたのか?』
馬の反応は昔見た強姦被害者の反応に似ていた。