モルドー帝国・後編~死刑囚と純白の花嫁~(その3)
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……………………………
馬「ナギさんと会わせてくれるんですか!?」
数時間ぶりに馬の瞳に光が宿った瞬間だった。
ゲオルグが部屋に戻って来た時、彼が開口一番に言った言葉が、
ゲオルグ「馬嬢、ナギに会いたいか?」
だった。
これを聞いた馬は飛び跳ねて喜んだ。
馬「早く、すぐに、迅速に、今から会わせてください、ゲオルグさん!!」
タケル「えぇ……良いんですか?」
喜ぶ馬とは裏腹に、タケルの方は心配そうに尋ねた。
ゲオルグ「あぁ、馬嬢が奴と話せるのはこれで最後になるだろうからな。」
馬「え、」
ゲオルグの意味深長な発言を聞き、小躍りしていた馬の動きが止まる。
タケル「どういうことです?」
再びタケルが尋ねる。
ゲオルグ「思ったよりも処刑日が早くなりそうだ。
先程呼び出されたのは、奴の裁判に関する書類の提出を求められていた。」
タケル「もう裁判になるんですか?
えらく早いですね。」
ゲオルグ「あぁ、明日らしい。
この勢いだと明後日には処刑が執行されるかもしれない。」
馬「……っっ!!」
明らかに動揺する馬を横目で見ながら、
ゲオルグ「だから最後に馬嬢に会わせてやろうと思ったんだ。」
と、告げた。
彼なりに馬の気持ちを配慮しての提案らしい。
裁判の書類を提出するため、ゲオルグが再び執務室から退室しようとした際、
馬「ゲオルグさん、待ってください!!」
馬が呼び止めた。
ゲオルグ「馬嬢、何か?」
馬「タケルくんから『恩赦』の話を聞きました。
私がゲオルグさんと結婚したら……ナギさんは処刑されないで済むんですか?」
馬の声は震えていた。
まだ自分でもこの答えが正解なのか、わかりかねているからだ。
ゲオルグ「自分が『ナギは妻を保護してくれていた』と、裁判所に掛け合えば適用される可能性が高い。」
馬の質問に対し、全く取り乱す事なくゲオルグは答えた。
まるで、その質問をされるとわかっていたかのような反応だ。
馬「ゲオルグさんは……私がナギさんの事を好きなままでも結婚したいと思いますか?」
ゲオルグ「……………」
ゲオルグは今1度馬の方にキチンと向き直した。
馬「…………」
今にも泣き出しそうな馬の顔を見ながら、
ゲオルグ「それでも、貴女が欲しい。」
と、はっきりと告げた。