モルドー帝国・後編~死刑囚と純白の花嫁~(その3)
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駐屯地に到着した馬は、タケルと共にゲオルグの執務室に通された。
そこで、ゲオルグから聞かされた言葉はにわかに信じられないものだった。
ゲオルグ「馬嬢、自分と結婚してくれないか?」
馬「………はい?」
こんなどんよりとした雰囲気の中で聞かされる言葉では無かった。
タケル「大将!!し、正気ですか!?」
当の馬よりも驚いているタケルが反射的に返答した。
ゲオルグ「正気も何も先日言っただろう。
どうだろうか、馬嬢?」
ナギが捕らえられ、彼がいつ処刑されるか分からない状況下にいて、当然ゲオルグからのプロポーズに応えられるはずの無い馬は、
馬「ゲオルグさん、私は……自分が代わりに処刑されても良いくらいナギさんが好きなんです。
だから、結婚は出来ないです、ごめんなさい。」
と、正直な理由を添えて辞退した。
しかし、
ゲオルグ「馬嬢があの男を好いている事は理解している。
だが、どうしても貴女が欲しい。」
ゲオルグも簡単には諦めない。
馬「…………」
馬は白昼夢にいるような感覚で、ゲオルグからの再度の求愛の言葉を聞いていた。
ナギ以外の男性と自分が結婚する?
そんなことは天変地異が起こるくらいにあり得ない。
タケル「………////」
無反応な姉に代わってタケルの方が赤面していた。
自分の眼前で、尊敬する上官が大切な姉に向かってプロポーズを繰り広げている……そんな場面を否応なく見せ付けられている第三者のタケルからすればたまったものじゃない。
ゲオルグ「久しぶりの再会だろう、暫く2人でゆっくりすると良い。」
タケル「ありがとうございます。」
急な呼び立てがあったのでゲオルグは退室していった。
曲がりなりにも彼は帝国軍の中枢を担う『大将』の役職の人間だ。
本来ならば日がな一日、座る時間も無い程に忙しい。
タケル「あのさ、」
姉弟2人きりになったため、タケルはプライベートな話を馬に切り出した。
馬「……?」
疲弊している馬は、タケルの目を見返すだけの反応をする。
タケル「馬が『シリウスのナギ』を好きなのを承知で言うけどさ、俺はランバート大将の求婚を受けるべきだと思う。」
馬「……それは………無理だよ。」
タケルまでそんなことを言うのか、と、馬は泣きそうな顔をしながら否定した。
タケル「い、いや……違うんだ、聞いてくれ。」
姉の涙に滅法弱いタケルは、四苦八苦しながら理由を述べる。
タケル「ランバート大将、あの人は怖そうだけど本当はスッゲー優しい人なんだ。
スッゲー強いし、それと…」
それと、ゲオルグはモルドー帝国において最も著名な人物でもあった。
軍事国家のモルドー帝国では、帝国軍の存在は王権を凌ぐほどに大きい。
その中でも若くして、多大な功績を収め続けているゲオルグは王から、軍から、国民から、ありとあらゆる人々から一目を置かれている。
出自は『プリンス』の称号と同等の『公爵』家の長男で、文武両道、かつその眉目秀麗な容姿に、帝国女性の間でファンクラブが作られているくらいだ。
そんな彼の元に嫁げば将来は安泰だし、部下に対し義理堅いゲオルグはきっと妻の事も大切にするだろう……と、いった内容を重点的に、タケルは馬にゲオルグの良さを説いた。