モルドー帝国・後編~死刑囚と純白の花嫁~(その2)
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名前を入れないと『馬』になるので、あなたの脳内で馬が大暴れするでしょう…お気をつけください。
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馬はネジ抜きを持っていた理由を簡単に説明する。
馬「あの後、誰かさんの部屋に……ズボンを忘れちゃったと気付いたんですが……その……取りに行きづらくて、鞄に入れてた改造スカートを穿く事にしたんです。」
ナギ「…………」
ナギにとって前半部分は非常に耳の痛い話でもあったので、改造スカートという初めて聞いた怪しい単語にツッコミを入れる余裕なんて無かった。
馬「結果的にそれが良かったんですけどね!」
馬は腰部分に手を当てて何かをしている。
少しして、
ガシャンッ!
スカートの内部に仕込んでいた巨大ポケットが彼女の足下に落ちてきた。
ナギ「……!?」
普段は冷静なナギでもこの謎の異物に驚いている。
落ちた衝撃でポケットからいくつかの道具が外に飛び出ているのだが、よくよく見てみると、ミニサイズの爪切り、+(プラス)のネジ抜き、金槌や包帯など、ポケットの中身は何でもござれな状態だった。
馬「シリウスの皆のように武器は使えませんが、色んな道具をすぐに渡せる便利キャラになろうと思いまして♪」
ナギ「……つくづく変な事を思い付くんだな。」
ナギは思った事をそのまま述べた。
馬「うぅ…またナギさんと遭難した時のためにと思ったのがきっかけなんですが……やっぱり変ですよね?
むしろ変態ですよね?
えぇ、もっと罵ってくださいまし……しょぼぼぼぼん。」
情緒不安定な馬は、彼の言葉をマイナスに捉えてしょげてしまった。
ナギ「……わ、悪ぃ、そんなつもりは…」
ナギは慌てて訂正した。
事実、彼には馬を悲しませるつもりは微塵も無かった。
両想いとは言っても、2人の間には朝のわだかまりがまだまだ残っているので、 今も意思疏通はぎこちないままである。
馬「まぁ、変なのは自分でもわかってますからね。」
そう言いながら馬は落ちたポケットを拾い、
馬「よいしょ…」
片手でスカートを捲し上げた。
ナギ「……!!」
チラリと馬の下着が見えてしまった。
今朝はそれ以上に過激な彼女を見たのだが、やはりスカートの隙間から少しだけ見える下着は違った意味で刺激的だった。
馬「とにもかくにも、無事に脱出しましょうか、と!」
ナギが所謂『パンチラ』に翻弄されているとは露知らず、馬はプチプチッと、スカートとポケットのジョイント部分を止め直した。
来客向けではないこの部屋の窓は、角部屋故の防犯対策でもあるのだろう、嵌め込み型の鍵のないタイプの窓が付けられていた。
そのため、外に出るには窓を割るしか術が無いのだが……
ナギ「……………」
ナギは黙って外の様子を確認する。
今のところ外に人の姿は無さそうだ。
ナギ「……行けるな。」
目視で出ていけると判断したナギは、ネジ抜きを窓ガラスの枠にグッと深く挿し込んだ。
馬『何をする気だろう?』
馬はワクワクしながら彼の行動を見守っている。
ナギ「………っ、」
ナギは一瞬だけ手に力を込めると、
ピキッ………!!
馬「わぉっ!?」
窓ガラスに一筋の亀裂が入った。
ナギ「……………」
そしてもう1箇所。
ピキッ… ピキキッ…………… カシャン、カシャン…
ナギ「………………」
大きな音を立てることなく、かつ、迅速に窓ガラスを割ることに成功した。
ナギ「……返す。」
馬「は、はい。」
ナギにネジ抜きを手渡され、馬は控えめに受け取った。
馬「な、ナギさん、今のって泥棒さんの技法じゃ…?」
と、馬は恐る恐る指摘をしてみたが、
ナギ「……お前の鍵開けもなかなかだったな。」
ナギはニッと笑いながら逆に彼女の痛いところを突いてきた。
馬「シーッ!シーーーッ!!
か、鍵開けの件はどうかご内密に!」
ナギ「……フッ、」
ナギは馬の慌てぶりを見て笑った。
やはり涙を堪える姿よりも喜怒哀楽がはっきりとしている方が彼女らしい。
ナギ『……2度と今朝のように泣かせたくねぇな…』
ナギは密かに反省しながら、何も無くなった窓枠に足を掛けた。
(その3に続く、あとがきへ)
【あとがき】
無人島もそうですし、敵地からの逃走劇も男子からすればワクワクするイベントかもしれませんね。
ナギさんに限らずシリウスメンバーが逃走パートナーなら、最終的に何とか生き残れそうなので安泰です!
さて、次回は穏やかな雰囲気も一転して、ナギさんの本格捕縛(※緊縛プレイの方ではありませんのでご了承ください)がなされる予定です。
すぐに更新致しますのでお待ちくださいm(_ _)m
馬ときどき魔王 管理人より(※と、当時の管理人が申しておりました!)。