モルドー帝国・後編~死刑囚と純白の花嫁~(その2)
こちらで夢小説の名前設定!
本棚全体の夢小説設定このブックはドリーム機能を使用しています。 名前を入れると、登場人物に自動変換します。
名前を入れないと『馬』になるので、あなたの脳内で馬が大暴れするでしょう…お気をつけください。
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
ナギ「………俺はシリウス海賊団のナギだ。」
ナギは突然名乗りを上げた。
馬「……っ、ダメ!」
何故ナギは自ら危険な事をするのかと、慌てた馬は顔を上げた。
スタンレー「フン、やはりな。」
スタンレーは納得したように呟き、自身の懐に手を伸ばした……瞬間、
ビュッッ!!
スタンレー「うわっっ!?」
ナギの鎖鎌の鎖部分がスタンレーの腕に巻き付いた。
ガシャンッ!!
スタンレーが懐から取り出し損ねた物が床に落ちる。
馬『あ!!シンさんお得意の!!』
床に落ちた物が小型銃だとわかると、何故だか馬の脳内ではシンがカッコ良く銃を構えている姿が浮かんでいた。
その後、
スタンレー「ぐぐ……貴様ぁ……ワシをどうする気だ!?」
鎖で身体ごと引き寄せられたスタンレーはあっという間にナギによって拘束されてしまった。
拘束と言っても部屋にあった非常ロープで相手の手首・足首を縛る程度で、某航海士が好む本格的な緊縛にまでは至っていない。
ナギ「……これ以上何もしねぇよ。」
そう言いながらも、ナギはスタンレーの口に噛ませ布を宛がっていく。
スタンレー「フググ…!!」
ナギ『……今すぐ息の根を止めてやりてぇけどな。』
実のところ、スタンレーに対して非常に立腹中のナギは暴力に訴えたかった。
しかし、馬が見ている手前、これ以上彼女を怯えさせるわけにはいかないと、グッと堪えているのだった。
スタンレーを完全に動けなくしてから、
ナギ「………俺は海賊だからな、コイツは貰っていくぞ。」
ナギはわざとらしく自分が海賊業であることをアピールした。
逆に言えば、馬は海賊に拐われる被害者であるという事を強調しているのだ。
スタンレー「ンググ、ングーー!!」
ナギ「……来い!」
拘束したスタンレーをそのままに、ナギは馬の腕を掴んでから部屋を出る。
馬「あ、あーーれーー…」
馬はナギの意図を知ってか知らずか、とりあえず連れていかれる人間が言うであろうお決まりの台詞を吐いていた。
……………………………
スタンレー邸から逃走を図る2人は、人気の無さそうな廊下を選んで進行していた。
ナギ「……くそっ、無駄に鍵が掛かってやがる。」
途中、入れる部屋は無いかとナギが確認してみるが、今のところ使用されていない部屋は全て施錠されている。
スタンレー側にナギの正体がバレているので、既に正門・裏門、他の全てのゲートは封鎖されているはずだ。
そうなってくると何処かの部屋の窓から脱出するのが無難なのだが、解錠された部屋が無い。
この木造の屋敷で部屋の扉ごと壊そうとすれば、その物音で自分達の居場所を使用人達に知らせる事になるだろう。
ナギ「………チッ、」
ナギの口から焦りの舌打ちが漏れ出る。
馬「あ、あの…ナギさん、」
苛ついているナギに対して、馬は恐る恐る声を掛けた。
ナギ「…………」
ナギは横目で彼女を見る。
馬「……っ、」
ナギ「……俺といるのが怖いか?」
怯えの色を見せる馬に、ナギは直接尋ねずにはいられなかった。
馬『ナギさんが心配してくれてる……』
馬は無意識にナギを怖いと感じてしまう自分を反省し、
馬「あ…いやいや、怖いとかそんなの無いっすよ、アッハッハ!」
今度は意識して通常時の明るさを装った。
ナギ「……さっきはいきなり変な事言って悪かったな。」
馬「いやいや、お気になさらず!
ささ、早く脱出しないと。」
馬はこの気まずい空気を何とかしようと、深刻そうなナギの話を受け流すつもりでいる。
ナギ「……帰ったらゆっくり話したい、良いか?」
馬「了解了解!
どうせ帰ったら『連れ出すための芝居だった』とか言うんでしょう?
わかってますとも、いくらでも私の乙女心を弄んでくださいね、トホホ。
それと、今言おうとしたのは、ご主人様が確実に軍を召喚しているので、いざとなったら……わぷっ、」
私を置いて逃げてチョンマゲ! と、言おうとしたところを、ナギに抱き寄せられたせいで遮られてしまった。
ナギ「……さっきのは芝居なんかじゃねぇ。」
馬「え、」
その言葉に馬は瞠目した。
しかし、ナギに押さえ付けるように抱き締められているため、大きく開かれた馬の瞳には彼のシャツしか映らなかった。