モルドー帝国・後編~死刑囚と純白の花嫁~(その2)
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スタンレー「な!?貴様ら、一体何を……!!」
いきなり眼前で、自分の新しい女(仮)に抱擁をし始めた高額賞金首に向かって、果敢にもスタンレーは意義を申し立てた。
しかし、
ナギ「……うるせぇ、少し黙ってろ。」
スタンレー「ひぃっっ……」
すぐに尻尾を巻く結果となってしまった。
最初は穏便に話し合って馬を連れ戻すつもりでいたナギだったが、予定は変更されたのだ。
遠慮のいらなくなったナギは思い切りスタンレーを睨み付けている。
スタンレー「……っ、」
馬「ご主人様、お身体に障りますから静かになさってくださいね……少しだけ、少しだけ彼と話をさせてください……」
ナギに抱き締められたままの馬も、くぐもった声でスタンレーに懇願した。
スタンレー「す、少しだけだぞ!」
極悪犯罪者からの脅迫と、自分の身を案じるメイド(仮)のいじらしいお願いを受けたスタンレーは渋々猶予を与える事にした。
まず最初に、ナギは馬の誤解を解こうとした。
ナギ「………俺の恋人はソリアじゃねぇ。」
そう告げると、彼の腕の中の馬の身体が小さく跳ねた。
ナギ「……俺が好きなのは、馬、お前だけだ。」
馬「!!」
突然の告白に馬は目を見開いて驚いていた。
スタンレー「……っっ!!////」
背後で彼らの話を聞いていたスタンレーも驚愕し、さらには赤面している。
スタンレー『全く最近の若い奴は人前で……恥というものを知らんのか////』
ナギ「……今までお前に冷たく当たってきた。
それに今朝も……本当に酷い事をしちまった。」
ナギの腕に力が籠もる。
ナギ「……けど、それでも俺は馬が……好きだ。」
無骨な彼なりの言葉で精一杯の気持ちを伝えた。
一方、
馬『なんで、なんで、なんで……』
ナギからの告白を受けた馬は、非常に困惑していた。
99回もプロポーズを断られたのに?
ソリアとあんなに仲良く、家まで泊まり合う関係だったのに?
どうして今のタイミングで……馬はナギの心情が全く理解出来なかった。
しかし、
馬『……あ、あれ!?』
馬の頬を温かいモノが伝っていた。
自分の理性とは関係無く、本能で涙を零してしまう程に彼からの告白が嬉しかったのも事実だった。
馬「……グスッ……フ、……」
馬は何も言わなかった。
ただ、次から次に溢れる涙の対応で、今は一杯になっているのかもしれない。
ナギ「……泣かせてばかりだな。」
今度は馬だけに聞こえるように小さく囁いた。
その言葉に対して、馬は頭をふるふると横に振った。
ナギ「…………」
今は彼女が反応を示してくれるだけで嬉しい。
今一度、ナギは馬の身体を自身の胸元に引き寄せた。
僅か数日、馬と寝起きを共にしなかっただけで、抱擁がこんなにも愛おしい行為だったのかと実感させられる。
スタンレー「ウォッホン!!」
非常に良い雰囲気の中で、スタンレーが咳払いをした。
ナギ「……………」
馬に見せる優しい顔とは対照的に、ナギは再びスタンレーに険しい表情を向ける。
スタンレー「な、何だ、貴様は馬の事が好きなのか。」
ナギ「……………」
スタンレー「そ、そんなに睨んでも馬は貴様なんぞに渡さんからな!
それに馬は泣いて嫌がってるではないか!!」
ナギ「あ?」
聞き捨てならないその言葉に、ナギは凄みのある声で反応した。
幸いにも腕の中の馬が、スタンレーの言葉を否定するように小さく頭を横に振った事が、ナギからすれば救いとなった。
スタンレー「ヒッ…!」
ナギからの強いプレッシャーに圧倒されそうになりながらも、プライドの高いスタンレーは尚も対抗する。
スタンレー「ふ、フン、馬は馬車の修理代のためにここで働くと言っている。
なぁに、容姿も悪くない、貴様の代わりにたっぷりとワシが可愛がってやるからな!」
ナギ「………………」
この発言を受け、ナギの怒りは一層強まっていく。