モルドー帝国・後編~死刑囚と純白の花嫁~
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名前を入れないと『馬』になるので、あなたの脳内で馬が大暴れするでしょう…お気をつけください。
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リュウガ「ってことは、ナギとソリアは何も無くて、馬も誰とも関係してねぇってことは、お前らが気まずくなる理由は無いんだよな!」
リュウガはうんうんと頷きながら考察している。
ソウシ「馬ちゃんもナギも、何故だか自分の事は全然言わないからお互いにすれ違いが生じたんだね。」
シン「フン、迷惑な話だ。」
メンバー達の中で昨夜の誤解が解け、話が纏まろうとしかけた時、
ハヤテ「えー、じゃあ何で馬は家出したんだよ?」
ハヤテが騒動最大の問題点を提起した。
ナギ「………………」
ナギには1番突かれたくない出来事だった。
彼が馬に無体を働いたのが直接の理由だからだ。
ナギ『何も悪くない馬を傷付けちまった…』
きちんと話し合えば穏便に済んだ話だったのに、自分がカッとなったせいで馬を萎縮させてしまい、挙げ句の果てに……ナギは酷く後悔していた。
それなのに、馬は酷い目に遭わされたにも関わらず、被害者である自身の姿を消すことによって事件の隠蔽を謀ろうとした。
つまり、加害者のナギを庇うために彼女は家出をしたのだった。
リュウガ「……とにかく馬を探すしか無ぇよな。
馬を見付けてナギとじっくり話し合えば済む話だからな。」
大体の事情を知るリュウガは家出の原因をこの場で追及するよりも馬の捜索をした方が良いと結論付けた。
リュウガ「ナギとソウシ、ハヤテとトワのペアで行くぞ。
帝国は色々と面倒だからな、相方に何かあればすぐ合図を送るように!良いな?」
ソウシ「あの……シンは船番ですし、船長は誰とペアを組むんですか?」
リュウガ「あぁ、俺はちょっと知り合いの情報通のとこに行ってくるわ!
モルドーにヤマト人がいるのは珍しいからな、そいつに聞いたらすぐにわかるかもしれねぇ。」
その後、
シン「早く見付けてこい。」
船に留まるシンに見送られた後、馬の捜索が開始されたのだった。
……………………………
「聞こえないのか、そこの無礼なガキを処分しろって言ったんだ。」
馬車から降りてきた身なりの良い男性は横に控える従者に向かって命令している。
「で、でも…」
しかし、殺人を示唆する命令ともなるとやはり気が引けるのか、従者は及び腰になっている。
横たわるヨシュアを庇うようにして地面に直接座る馬とソリアは、声の主を睨み付けていた。
ソリア「重傷を負ってる子どもに向かって何て事を言うの!?」
ソリアに至っては睨むだけでは留まらず、権力に怯む事なく言い返している。
馬「そうだそうだー!」
馬もソリアに加勢した。
本当はもっと過激な野次を飛ばしたかったのだが、前日のゴタゴタで寝不足の頭からはパンチの効いた台詞を捻り出す事は難しかった。
「このスタンレー侯爵様の通行を妨げたんだ、当然の……ん?」
渦中の男性、スタンレー侯爵は言い返してきたソリアの顔を確認すると、急に黙ってしまった。
その代わりにニヤニヤと下卑た笑みを顔に貼り付けながら彼女の顔をさらに凝視し始めた。
ソリア「な、何……?」
品定めされるようなスタンレーの目付きに、気丈なソリアでさえもたじろいだ。
スタンレー「貴様はそのガキの保護者なのか?」
ソリア「ち、違うわ…」
スタンレー「なら黙っておいた方が良いぞ?
ワシは優しいからな。
我が馬車に傷が付いてしまったのを、そのガキの死をもって許してやるつもりだったのだ。」
ソリア「なっ、」
馬「げっっ、」
スタンレー「貴様らのような庶民にはこの高級馬車の修理代なんて到底払えんだろう?
だからそのガキを殺せと言ってるんだ。」
スタンレーは下劣な笑いを浮かべて声高に話す。
馬『な、なんか…この人に関わっちゃいけない気がする…』
馬の第六感も警鐘を鳴らしていた。