モルドー帝国·前編~花と涙のファーストキッス~(その6)
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名前を入れないと『馬』になるので、あなたの脳内で馬が大暴れするでしょう…お気をつけください。
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馬のパワースポット、それは言うまでもなくナギの部屋にある、否、『あった』という表現の方が正しい。
馬『うぅ……私のお宝スペースは解体されちゃったからなぁ…』
以前ナギに強制撤去されてしまった馬のマル秘宝物スペースがパワースポットに該当する。
(※ちなみに、宝物とは馬がこっそりと収集していたナギの私物の数々の事である。)
ナギと一緒に眠ると、不思議と悪夢を見る回数は激減する。
しかし、ナギが不寝番等で不在の場合、馬は夢に苦しめられることがしばしばあり、そんな時は彼の匂いのする私物群(宝物スペース)に頭を突っ込んでは気持ちを落ち着かせていた。
その馬の心のオアシスとも言えるスペースは、先日ナギの手によって呆気なく解体されてしまったのだ。
馬『1枚でもあれば良いんだけど…』
パワースポットの代替となる小さな癒しを求めて、馬はよく見知っているナギの衣類スペースに侵入していた。
綺麗に折り畳まれた彼の衣服を手にしては、
馬「スンスンスン……………違う。」
匂いを嗅ぎ、使用済みの服が無いか探しているのだった。
馬『無い…』
残念な事に、綺麗好きなナギの衣類は全て洗濯済みで、どの服も石鹸の香りに包まれている。
使用済みのシャツがあればすぐさまハヤテの部屋まで持ち帰り、寝袋の中でその匂いを嗅ぎながら朝を迎えるつもりでいた。
非常に変態的な彼女の不安解消法だが、本人は至って真面目に考えているため、これ以上の良策は無いように思えた。
馬「ど、どうしよう…」
しかし、それが出来ないとわかった今、馬はかなり焦りを感じていた。
馬『他には…』
馬はベッドの方を見た。
ナギが直接寝ていたであろうシーツが視界に入る。
馬「……ジュルッ、」
ヨダレが出る程欲しい代物だが、流石に恋人がいる男性のベッドで眠るわけにはいかない……馬は僅かに残っていた理性で行動を自制した。
馬『諦めよう…』
馬はガックリと肩を落としながらナギの部屋を後にした。
ソウシ「あれ、馬ちゃん?」
馬「あぁ、ソウシさん…」
落ち込む馬がナギの部屋から出てきたところで、廊下を歩いていたソウシと鉢合わせした。
ソウシ「この歳になると頻尿気味でね(笑)」
馬から尋ねられる前に、ソウシは自ら廊下にいる理由を説明する。
ソウシ「決して盗撮しようとしてたわけじゃないよ?」
とも付け足して。
馬「……頻尿?ソウシさんまだ20代でしょう?」
ソウシの軽い冗談を聞いた馬は、少しだけ笑う余裕が出ていた。
ソウシ「馬ちゃんはナギの部屋で帰りを待ってたの?」
ソウシは、ナギの部屋から出てきた馬を咎める事なく優しく尋ねた。
馬「い、いえ……怖い夢を見ちゃって……その…つい癖でナギさんに癒しを求めちゃったんです。」
ソウシ「え…大丈夫?」
以前彼女が夢にうなされ、ナギに縋る様子を見たことのあるソウシはすぐに状況を理解した。
馬「はい……大丈夫なんですけど…… 大丈夫……う………………うぅ……」
ソウシ「馬ちゃん!?」
いきなり馬が膝からガクンと崩れ落ちてしまった。
それを慌ててソウシが支える。
ソウシ「馬ちゃん…?」
ソウシが馬の顔を覗き込んで確認してみると、
馬「……………」
静かに眠っているように見えた。
ソウシ『この流れはもしかして…』
馬の中の人が出てくる前触れだろうか。
しかし、こんな狭い廊下で出てこられたら他の船員達に影響を及ぼしてしまうかもしれない……慌てたソウシは直近のナギの部屋に馬を抱えて入室した。
ソウシ『こんなに急だと流石に困るな…』
馬と出会して数分と経たずに怒濤の展開が起こってしまい、ソウシの顔からは焦りの色が見て取れた。
(その7に続く、あとがきへ)
【あとがき】
ひぇー、とんでも過去話を投入してしまいました。
個人的にはもっと残酷で強烈な描写をしたいところですが、あくまでも乙女小説としてマイルドにしてみました。
次回も過去ストーリーが続きます。
そしてパス付きの内容まで到達出来なかった事を深くお詫び申し上げます!!m(_ _)m
馬ときどき魔王 管理人より(※と、当時の管理人が申しておりました!)。