モルドー帝国·前編~花と涙のファーストキッス~(その5)
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ナギの部屋までの道中……
ソリア「意外ね、ナギと馬ちゃんが同室なんて。」
ナギ「……部屋を決める時、アイツに運悪く指名されたからな。」
ソリア「へー、でも何でナギだったのかしら?」
ナギ「……初対面の時、アイツが吐いて俺の服を汚しちまったんだが、それを謝るついでで選んだらしい。」
ソリア「フフフ、面白い理由ね。
でもナギって昔から年下の子達に慕われてたし、面倒見の良いオーラでも出てたんじゃない?」
他愛のない会話の中でも、やはり花がそよぐようにソリアは笑う。
彼女の方が優しさというオーラを振り撒いているように感じられる。
ナギ「……ここが俺の部屋だ。
馬のガラクタが散乱してるかもしれねぇけど、」
ガチャ……
扉を開けたナギは違和感を感じた。
ナギ「……………」
ソリア「わー、とっても綺麗に使っているのね!
馬ちゃんのガラクタなんて落ちてないじゃない。」
ソリアはニコニコとしながら部屋の感想を述べた。
そのソリアの指摘を受けて、ナギは違和感の理由がわかった。
ナギ「……………」
つかつかと部屋の収納棚まで行き、
バンッ!!
と、馬に使わせていたスペースの1つを開けた。
ナギ「………………」
そこに置かれているはずの馬の私物が一切無くなっている。
バンッ、バンッ……と、全ての馬用のスペースを確認してみたところ、やはり荷物どころか塵一つ落ちていなかった。
日干し中だと思われる荷物を差し引いても、それでも馬が私物を全て撤去したことは明らかだった。
ナギはすぐに食堂にいるであろう馬にどういう事か問い質したかったが、
ソリア「どうかしたの?」
ナギ「……いや、何でもねぇ。」
ソリアの存在を思い出し、いつもの冷静さを取り戻した。
馬は同じ船内にいるのだから、ソリアを帰らせた後でゆっくり聞けば良い……ナギは自分に言い聞かせた。
……………………………
ハヤテ「馬ー、戻ってこーい!!」
ハヤテは白くなってしまった馬の肩を掴んでゆさゆさと揺すっていた。
馬「アガッ…アガガ……」
むしろハヤテに揺さぶられ過ぎているせいで馬の頭はガクガクとしている。
ソウシ「可哀想に……大丈夫そうに見えたけど、馬ちゃんなりに傷付いてたんだね。」
トワ「ナギさん、ソリアさんと付き合っちゃったんですね…」
トワも複雑そうな表情で馬の様子を眺めている。
ハヤテ「辛い気持ちはわかるけど、馬ー!現実の世界に戻ってこいよー!!」
ハヤテは気付けのために今度は馬の頬をビシバシと打ち据えていた。
馬「アタッ、アタタッ…」
とっくに正気に戻っている馬だが、ハヤテの勢いに却って動きを封じられている。
暫くして、
ソウシ「ハヤテ、もう止めときなさい。」
ハヤテ「いや、ソウシさん、こいつまだ燃え尽きてるから、」
馬「お、おかげ様で復活しましたよ…ゼェ…ゼェ。」
ハヤテの叱咤激励が激し過ぎたのか、馬はゲッソリとしながらも反応した。
ここで復活アピールをしておかないと彼からの叱咤激励が一生続いてしまいそうだ。
ハヤテ「おお、復活したのか!
……でもまだ辛そうだから無理すんなよ?」
馬が身体的に辛そうにしている元凶を作った張本人のハヤテは、彼女の復活を心から喜んだ。
馬『な、何だかハヤテさんに日頃の恨みを晴らされたような気がする…』
馬はやや赤くなった頬を擦りながら身震いした。