シャハイ島~蝶とファラオの花畑~(その5)
こちらで夢小説の名前設定!
本棚全体の夢小説設定このブックはドリーム機能を使用しています。 名前を入れると、登場人物に自動変換します。
名前を入れないと『馬』になるので、あなたの脳内で馬が大暴れするでしょう…お気をつけください。
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
ナギ「…右のヤツは2回目で全力で投げてくるからそれには手を出すな。」
馬「ウス!!」
ナギ「……次のは取れる。」
馬「ウス!!!」
小声で指示するナギのアドバイスは的確だった。
ナギは馬を鷹匠の如く巧みに操り、何度もボールを奪わせる。
さらに、外野のハヤテにもナギはジェスチャーで指示を出し、馬が鷹ならばハヤテは猟犬の如く司令塔の命令に従う。
ナギ自身が当てる事は勿論、取ったボールをハヤテまで回し、ハヤテも持ち前の運動神経をいかんなく発揮して、何人も当てる…
このように3人の連携が成り立った結果、見事勝ち続ける事が出来たのだ。
リン「……っくしょー!勝てねぇ!!」
アルー「魔王が入ったからかな、強すぎる!」
馬·ハヤテ「よっしゃぁぁ!!」
昨日の雪辱を果たした2人は大喜びをしている。
……………………………
カズト「なぁ、馬ねーちゃん、こっち来てー。」
子ども達と繰り返しドッジボールをやり、もうそろそろ解散という時に、カズトから馬に声が掛かった。
馬「はいはい、何だい?」
カズトに連れられて花畑横のベンチまで行く馬。
それを見ていた残りのメンツは…
ハヤテ「カズト、どうしたんだ?」
もうハヤテも子ども達の名前を把握出来ている。
コウ「アイツの母ちゃん、ちょっと前に死んじゃってよ。 母ちゃんヤマト人だったんだよ。」
ハヤテ「………」
ハル「馬ねーちゃんと話し方似てたもんな。」
シアン「明日はハヤテ達行っちゃうんだろ?だからアイツ寂しいんじゃねーの。」
ハヤテ「……そうか。」
リン「でさ!馬ねーちゃんの恋人ってどっちだよ?ハヤテ?魔王?」
リンから突如、ませた質問をされたのでハヤテはたじろいだ。
ハヤテ「は?そんなんじゃねーし!!」
ネスル「すっげー動揺してる!ハヤテが恋人かー。」
ハヤテ「だからちげーし!!って言うか、何で馬はねーちゃん呼びなのに俺は呼び捨てなんだよ。
ハヤテにーちゃんって呼べ!!」
リン「ハヤテはハヤテだよ!なぁ、馬ねーちゃんのおっぱいって大きい?」
ハヤテ「はぁ!?下ネタやめろ////」
馬の恋人扱いをされて思いっきり子ども達にからかわれるハヤテだった。
ナギ「………」
そして、そんなハヤテに対して何故か苛立ちを覚える魔王もいる。
花畑横のベンチで話すカズトと馬。
カズト「馬ねーちゃん、明日行っちゃうんだろ?」
馬「そうだよ!シャハイ島楽しくてあっという間だったなー。」
カズト「そしたらヤマトに帰るん?」
馬「んー、すぐには帰れないんだなぁ。」
カズト「…じゃぁ、俺が大人になったら帰ってる?」
馬「うん、それ位なら帰ってると思うよ。」
カズト「そっか。じゃあこれやるからねーちゃん、俺のこと覚えといてよ!!で、ヤマトまで俺遊びに行くからな!」
馬「おぉ!これはヤマトの紙手裏剣!お上手!!
よし、私も沢山手裏剣作って待ってるから、再会したらまたドッジ手裏剣やろう!」
カズト「何だよ、ドッジ手裏剣って(笑)
俺、大人になってもそんなことしてたら嫌だよ。」
馬「カズト君ひどい(笑)大人なのにしちゃってる私って一体…(笑)」
カズトと馬はとても楽しそうに笑っていた。
ナギ「…馬、もう皆行くみたいだぞ。」
カズト「あ、魔王!」
ナギ「………」
カズト「魔王って馬ねーちゃんの彼氏?」
馬「ブフォッッとぉ!なななななな何を言ってんだ、カズト君!!」
カズト「ん、いやー何となく。違うんなら良いんだけど。」
ナギ「…………ほら、行くぞ。」
シャハイファイターズの門限の時間が迫って来たので、子ども達は次々と帰って行った。
……………………………
ハヤテ「ほんじゃぁ、ナギ兄と馬!今日の祝勝会しようぜー!」
馬「おー、しようしよう!!」
ナギ「…………」
夕飯時なので、祝勝会と称して3人で外に食べに行く流れになった。
ちなみにナギに拒否権は無いみたいだ。
今日は一日この2人に振り回され、なかなか疲れた彼は早く帰って休みたかったのだが…
まさか、この後も振り回される羽目になるとは思いもしないナギだった。