モルドー帝国·前編~花と涙のファーストキッス~(その4)
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馬「ほらぁ……遠慮しなくても!」
ハヤテ「ちょっ!バカ、離せって!!
あーーもう!地味に関節キメてんじゃねーよ!!」
ナギ「…………」
ナギはあまりの光景に呆れるしか出来なかった。
ベッド上で馬とハヤテが熱烈に絡み合っているからだ、性的な意味ではなく物理的な意味で。
ハヤテ「あーー!何で取れねーんだよ、腹立つなー!!」
本当に文字通り絡まり合っている。
詳細は、『寝惚けた馬がハヤテに対してヤマト柔術の寝技を仕掛けている』という状態なのだが、
ナギ「おい、馬!!」
ヤマト柔術の存在をナギは知らない。
ついでに馬が寝惚けていることも知らない。
馬「へべっっ!?ナギさん!?」
ナギに怒鳴られて、やっと馬は覚醒する。
ハヤテ「ナギ兄…やっと来てくれたか…」
ハヤテの方は救世主の登場に安堵の表情を浮かべている。
馬が部屋に侵入してそれほど経っていないのに、彼はゲッソリとやつれてしまっていた。
ナギ「……馬、それは俺への当て付けか?」
自分からハヤテに抱き付いている馬を、ナギは冷ややかな目で見下ろしていた。
自分の否(ダブルブッキング)を責めなかった彼女には酷く罪悪感を感じたものの、逆に当て付けのような事をされると怒りを覚えてしまうという、どうしようもない自己中心的心理が働いている。
馬「へぃ?当て付けですか…?
私はただ寝技を……」
ナギ「………」
馬「あ!ナギさん!!」
馬の説明を最後まで聞かずに、ナギはハヤテの部屋から出ていってしまった。
ハヤテ「ちょっと、待ってくれよナギ兄!
コイツを回収してくれ!!」
ハヤテは切実に訴えたが、無情にも、既にナギの姿は無かった。
馬「えぇぇ…タケル君、何でナギさんはあんなに怒ってるのかな?」
ハヤテ「知らねーし、タケルでもねーからな。」
馬「げっっ!タケル君じゃなくてハヤテさん!?
ちょっとちょっと!何で私と一緒に寝てるんですか!?
もー、こういうのってセクハラって言うんですよ、セ・ク・ハ・ラ!!OK?」
ハヤテ「……………」
1番の被害者は間違いなく巻き込まれた彼だろう。
馬「それにしても、ナギさん怒ってましたね、うーん、困った困った…」
溜め息を吐く馬は、ハヤテのベッドの右側にちょこんと座っている。
今の彼女は意識がハッキリとしており、これでも一応困ってはいるようだ。
ハヤテ「だな…」
今回の騒動で、全く悪くないはずのハヤテも酷く落ち込んでいた。
と言うのも、
馬・ハヤテ「ナギさん/ナギ兄、風紀に厳しいからなー。」
このように捉えているからだ。
ハヤテと馬の考える『ナギが怒っている理由』は合致していた。
勿論2人の解釈は激しく間違っているのだが、
ハヤテ「ナギ兄、朝からブレてねーのは流石だな。」
馬「ですよねー、朝から騒いだのはマズかった……」
ハヤテ「やっぱ俺らのやり取りは段々ヒートアップしちまうよな。」
馬「そうそう、それで大騒ぎしてナギさんの怒りを買っちゃう……」
2人はナギの事を生真面目な風紀委員として信じてやまないのだ。
馬「あぁ……また、やっちゃいました……」
落ち込んだままの馬は、抱え込んでいる膝に顔を埋めた。
ハヤテ「また?お前、他に何しでかしたんだよ?」
馬「いや、前も寝惚けたソウシさんに抱き付かれてたら、部屋に入って来たナギさんに怒られた事がありまして…」
ハヤテ「あちゃー、マジか…」
馬「また今回も同じ感じだし、私は成長してないなぁと、反省してるんですよ。」
ハヤテ「へぇ…お前も意外と真面目なんだな。」
ハヤテは素直な感想を述べた。
馬はこの言葉を受けて、テンションが上がったのか、ガバッと顔を持ち上げて得意顔で話し始める。
馬「ふふん、ハヤテさん、今頃気付きました?
私が真面目なのは有名なんですぜぇ?」
ハヤテ「うわっ、急に調子付くなよ!」
馬「この前だって真面目な私はハヤテさんに喜んで貰おうと衣装ケースに干し肉を……あ!!」
自身のセリフの中に重要事項があることに気付いた馬はみるみる顔が青ざめていく。