シャハイ島~蝶とファラオの花畑~(その5)

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主人公の名前




リン、コウ、ハル、カズト、アルー、ネスル、シアンの7人が来るまでにハヤテとでナギにドッジボールのルールを必死に説明する。


·とにかく内野の人間に全員ボールを当てたら勝ち
·外野が当てたら自陣の内野に戻れる(外野スタートは自分のタイミングで内野に戻ってもOK)
·大人は利き腕では無い方の手で投げる(は利き腕でOK)

上記の内容を大雑把に説明した。


ハヤテ「最初はナギ兄が外野に居て雰囲気を掴んでくれ。」


「ハヤテさんには彼らのボールが取れませんからね、頑張ってカットします!
その後、私とナギさんで愛のキャッチボールをしましょう!!」


ナギ「その言い方やめろ。」
ハヤテ「いや、今日は取れるし!」


の発言は、ナギとハヤテの両者に絶妙な不快感を感じさせた。







リン「あーー!いたー!!ねーちゃーん、ハヤテーー!!!」


7人が揃って広場までやって来た。


アルー「今日はトワにーちゃんいないけど…新しい人がいるー!」


ハルとシアンがナギに近寄ってきた。


ハル「…名前なんて言うの?」


ナギ「俺は、」
「この人は魔王様です!!」


ナギが自己紹介をする前にが勝手に答えた。


ナギ「……おい。」


ナギがを睨みつけるが、


ハル「魔王!!!」


シアン「魔王!?」


『魔王』という響きが魅力的な年頃の子ども達の間で『ナギ=魔王』という認識が急速に広まっていく。


「魔王様は怖いよぉ、私、朝から晩まで怒られてばっかりだし!」


ナギ「…それはお前が悪ぃからだろ。」


「ヒィッッ!」


ハヤテ「ナギ兄こぇー」
7人「魔王こぇぇぇー!」


こうしてナギは子ども達の中で立派な魔王として君臨する事となった。





……………………………




7人「……ファィッッ!」


昨日と同じように、シャハイファイターズ独自の気合いの掛け声でドッジボールが始まった。


ナギは外野側で初めて目にするドッジボールの動きを観察していた。


試合が開始してすぐに子ども達5人が横一列に並ぶ。

その後、一糸乱れずに機敏に動き続け、さらに外野と連携を組んでハヤテのみを狙ってパスを回し続けている。


最初は子どもの遊びと侮っていたナギだったが、洗練された動きを見ていると次第に感心させられた。


ナギ『狩猟の動きと同じじゃねぇか……でも、あそこに穴がある。』


5人の中で一番小さいネスルの動きが少しだけ遅れている。
その遅れを悟られないような配置で彼らは並んでいるのだが、ナギの洞察力の前では隠せていなかった。


それにしてもハヤテもハヤテだ。
ボールを避けてばかりで全然ゲームが進行しない。
子ども相手に何をやっているのか。


ナギ「ハヤテ!さっさとボールよこせ!」


と、ナギの一喝。


「ナギコーチ、カッコいい~!」


標的にされていないも他人事のような言動をしている。


ハヤテ「でもナギ兄ー!こいつら素早くて…」


「あ、ハヤテさん!!」


ボンッ!!


一瞬の隙を突かれてハヤテの足首にボールが当たった。


ハヤテ「クソー、下過ぎるわー。」


外野側に回るハヤテ。


ナギ「子どもにやられんなよ。」


ハヤテ「ごめん。 でもに頑張って貰おうぜ。」


ナギ「…アイツあれ避けれるのか?」


ハヤテ「意外と素早いし、ほら」


ハヤテが顎での方を差す。

言われて視線を移したその先には、


「……見切った!!」


ズザザザザァァ…!!


なりふり構わずボールに飛び込み、見事キャッチした後は回転して受け身をとる…なんともアクロバティックな女がいた。


ナギ「……必死だな。」


ハヤテ「だろ?」


ちょっと引いている二人の事情なんて知らないは、


「ナギさーん、取れましたーー!!行きますよ~♪」


練習の成果をナギコーチに見せようとした。


「…せぇぃっっ!!」


はふわっとしたパスを斜め上空へと放った。


パシッ!!


そして、しっかりとナギの手にまでボールが届いた。


ハヤテ「おぉっ!!」


5人「気を付けろー、魔王の元にボールが行ったぞー!!」


ナギは、子ども達側の内野を眺めていた時から動きのパターンを記憶している。

彼らの動きの終着点と、弱点となっているネスルのポジションを脳内で照らし合わせてピンポイントで狙う。


ビュッ!!ボンッ!!!


ナギは左手で投げたにも関わらず、正確にネスルの肩口を捕らえた。



コウ「ヤバイぞ、魔王は相手を見てる!!」


ナギが初手で的確に一番の弱点を射抜いたため、子ども達の間でさらに警戒度が高まった。


ハヤテ「流石ナギ兄!」


ナギ「…これ当てたら中に入れんのか?」


ハヤテ「入れるぜ!」


ナギは静かに内野に入った。


「ナギさん! 敵は混乱状態です。 崩すなら今しかないっすよぉぉ!!!」


ナギ『…どんだけ熱くなってんだ。』


の白熱ぶりにかなり引いたナギだったが、彼女の気持ちを踏みにじるのは可哀想なので黙っておく。


ハヤテ『内野に入ったナギ兄だけど、ナギ兄はかなり長身だ!! 足下にしか来ない子どもの素早いボールをどうやって取るって言うんだ…』


いつの間にかハヤテもドッジボール解説者みたいになってしまっている。
彼も汗を流しながら真剣にゲームの流れを見続けている。


4人「……ファィッッ!」


子ども達はナギを狙うことにしたようだ。


ナギは最低限の動きで子ども達の放つボールを避ける。


スッ…


『ナギさん、避け方がスマート…!!』


無駄のない身のこなしにが痛く感動していると、


ナギ「、俺の前に出て2度目で取れ。
多分高めで来る。」


ナギが至って普通の声色で指示を出してきた。

勝利のための作戦だと、は指示された内容を理解した。


スッ…


足下を狙うボールをナギは避けた。


『次…』


リンが振りかぶったのと同時に、もボールに集中する。


ビュンッ!!


ボールが放たれた直後、はナギの前まで飛び出した。


ズザザザァッ!!


ナギの予測通り、下方に向けられた投球ではなく、自チームの外野にパスをするための高めのボールだった。


「オラァァァァッッィ!」


は頭上に手を伸ばし、見事カットする事に成功した。



ハヤテ『何だって!?ナギ兄、自分で取らずににボールを取らせちまった!!!
あの連携はまさに狩猟ハント……ドッジボール狩猟ハントの時代が、今、始まったぁぁぁ!!!!』


ハヤテの脳内実況も白熱している。



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