モルドー帝国·前編~花と涙のファーストキッス~(その2)
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名前を入れないと『馬』になるので、あなたの脳内で馬が大暴れするでしょう…お気をつけください。
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料理が来るまでの待ち時間中……
馬「ハヤテさん、すみません。
私が調子に乗ったばっかりに…」
馬は自分のせいでハヤテだけが怒られてしまったことをコッソリと謝罪していた。
対するハヤテは、
ハヤテ「ホントにな……ソウシさんは馬に甘いってか、女全般に甘いからなー。
ったく、ナギ兄だったら馬も平等に怒ってくれるのに…」
やはりコッソリと、不貞腐れ気味に文句を返した。
馬「うーん、それがさっきからナギさんの様子が変なんですよね。」
ハヤテ「お前に『変』とか言われるなんて、ナギ兄が可哀想だろ。」
馬「ちょっと、ハヤテさん、可哀想ってどういうことですか?」
ハヤテ「え…元から変なお前が他人のことを変って言うから、」
馬「まぁ、失礼な!
ハヤテさんの方こそ、すっとこどっこいのなのに!」
ハヤテ「すっとこどっこい…!?
何だとこの奇人変人!!」
ヒソヒソと小声で話していたはずが、気が付けば低レベルな罵り合いへと発展していた。
馬「奇じっ…!? 言いましたね、このオタンコナス!!」
ハヤテ「はぁ!?俺がナスのわけねぇだろ、このっ、」
ソウシ「ハヤテ!!」
ハヤテの悪口は紡がれる事無く、またもやアンフェアな審判によって止められてしまった。
ハヤテ「いや、ソウシさん!馬も悪い、」
ソウシ「女の子に酷い事を言うんじゃない!」
ハヤテ「ぐぐっ…」
ハヤテの評価通りで、やはりソウシは女性に甘い。
ナギ「……………」
ここでもナギは馬達を注意することなく、静かにソリアの様子を伺っていた。
馬『やっぱりナギさんは、ソリアさんの事気にしてるみたい…』
馬はナギの事を考えると少し胸が痛んだが、
馬『えっと、ハヤテさんに対抗出来る言葉を考えとこう……チャランポラン、ノータリン…』
その理由を考えないように、全く別の事を考えて自分の感情を誤魔化した。
そんな折に、嵐は突然やって来た。
ガシャンッ!!
ソリア「あ、ご、ごめんなさいっっ!」
ソリアは手にしていたワイングラスを机上に倒してしまった。
彼女は反射的に持っていた布巾を取り出すも、
ソリア「……………」
片付ける事を忘れているかのように、そのまま青い顔をして立ったまま動かない。
リュウガ「おいおい、大丈夫か?」
ソリアの様子を心配したリュウガが声を掛けるも、
ソリア「え、ええ…」
大丈夫では無さそうな様子で答えるだけだった。
事の発端はこうだった。
ソリア「お待たせしましたー。」
ソリアがアルコール類を持ってきた時に、リュウガが第一声を上げた。
リュウガ「お、来た来た!
上手い酒だったらうちの常備酒として採用するからな、なぁナギ!」
ガシャンッ!!
ナギの名前が出た途端、グラスを置くソリアの手元が狂い、今の惨事となってしまったのだ。
そうこうしている間にテーブルクロスにワインの染みが広がっていく。
馬「あらら、ソリアさん、布巾をお借りしますね!」
様子のおかしいソリアに代わり、馬が布巾を受け取り手際良く拭いていく。
しかし、溢れたのは赤ワインだったのでテーブルクロスにはワイン染みがクッキリと残ってしまった。
ソリア「あなた、ナギ……って言うの?」
ナギ「……………」
ソリアに名前を呼ばれてもナギは無言で見返すだけだった。
ソリア「……あの、山にいたナギ、でしょう?」
ナギの顔をじっくりと見て確信したのか、今度は断定した口調で尋ねた。
リュウガ「なぁ、ねぇちゃん……もしかしてあんたはナギの生き別れの幼馴染みってやつなのか?」
ソリア「え、生き別れ?」
ナギ「………………」
馬「な、ナギさんには『ソリア』さんっていう幼馴染みがいたらしいんですけど、死に別れたらしくって!」
石のように黙って動かないナギの代わりに、馬が身を乗り出して説明した。
でしゃばるべきではないと思っているものの、口が勝手に動いていた。
ナギ「……馬、余計な事言うな。」
馬「いいえ、ナギさんは黙秘を続ける気でしょう?
何でっすか!!ナギさんはソリアさんのことずっと忘れられないって感じだったのに、何で何も言わないんっすか!?
アッシの知ってるナギの兄貴はそんな奴じゃねぇっっすよ!!」
1人で勝手に熱くなっている馬は勢い良く席を立ち上がり、握り拳を作りながら叫んでいた。
しかし、
シーン……と周りは静まり返っている。
馬と周囲の温度差が激しかった。
皆黙って彼女を眺めているだけだ。
馬「うぐ……わ、私は負けませんよ!」
馬は静寂に一瞬怯んだものの、次の瞬間にはナギの方を向きガシッと彼の腕を掴んだ。
こうなってしまったら、もう誰にも彼女の暴走は止められない…