モルドー帝国·前編~花と涙のファーストキッス~(その1)
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名前を入れないと『馬』になるので、あなたの脳内で馬が大暴れするでしょう…お気をつけください。
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ソウシ「さぁ、次は1番の目的のナギのお遣いに行こうか。」
トワ「はい!えーっと、まずは何から行きますか……って、あれ、馬さんがいない?」
ソウシ「……トワ、あそこにいる馬ちゃん、声掛けられてない?」
トワ「あ、本当ですね!」
ソウシが指を差した方向には、2人組の男性に話し掛けられて、困った様子で慌てふためいている馬の姿があった。
男1「いや、だから一緒に遊びに行かない?って聞いてんの。」
馬「いやいやいや、だから遊びに行った先で変なツボとか祈りとか捧げられたりしたら困るんですって!」
男2「俺達そんなインチキ商売なんかしてねぇから。
あ、もしかして、その手の類に引っ掛かった事あるとか?」
馬「ギクッッ!」
男1「(今どきギクッて言う奴がいるんだ…)その反応はあるんじゃねぇの?」
男2「え!マジであんの?」
馬「じ、実は昔、おにいさん達のような感じで知らないおねえさんに声を掛けられて付いて行ったことがあって…」
男1「あちゃー、典型的なヤツじゃん。」
男2「それでそれで?」
馬「謎の道場みたいなところに案内されたんですけど、中から出てきたお婆さんに『キュウリをかじって体内の邪気を祓え』って言われたんです。 」
男1「キュウリ……」
男2「なんか…よくある食材だな。」
馬「そうでしょう?よくある食材だから、そういうもんかと思って、言われるままに延々とキュウリをかじって……塩を付けるでもなくソースをかけるでもなく、生のキュウリをずーーーっとかじり続けたんです。
横にいたおねえさんは髪を振り乱して謎の呪文を唱えてるし、お婆さんはせっせとキュウリを運んでくるしで、本当に酷い目に遭ったんですよ。
で、キュウリ責めの後は理不尽な説教地獄が待ってまして…」
馬は当時の出来事を思い出しながら一息で話した。
話の途中で、その時感じたキュウリの生臭さまで思い出してしまい、少しだけ涙目になっていた。
男1・男2「うわぁ…」
トワ・ソウシ『うわぁ…』
今どきの若者2人組にナンパをされていた馬だったが、彼女の体験談があまりにも残念な内容だったため、2人組はおろか、止めに入ろうとしたトワとソウシにまで憐れみの目を向けられている。
ソウシ「…はい、ごめんね。
悪いけどこの娘は私達のツレなんだ。」
トワ「馬さん、迷子になっちゃダメですよ。」
気を取り直したソウシとトワが馬を救出しに間に入っていった。
男1「なんだ、男連れだったのか。」
馬「そうです!私は両手にイケメンを抱える罪な女なんです。
だからおにいさん達のツボは買いませんからね。」
男2「いやいや、だから俺達は違うって(笑)」
馬「でもでも、(5000円)位なら買っちゃうかもしれません!
そして弟に送り付けると思います!」
男1・ソウシ『買っちゃうのか(笑)』
男2・トワ『弟さんが気の毒だ…』
馬の発言に対する感想は、大体二通りに別れるようだ。
馬の間の抜けた体験談と受け答えが功を奏したのか、場の空気は全く険悪にならずにナンパな2人組から離れる事が出来た。
ソウシ「よし、今度こそ買い出しに行こう。」
トワ「そうですね、馬さんは僕達の後ろにいてください。」
馬「はーい。」
仕切り直しをするはずが、すぐに、
男3「すいませーん、おねえさんは1人ですか?」
馬「え?またツボとか祈祷ですか?」
再び馬が男性に声を掛けられてしまった。
ソウシ・トワ「……………」
ソウシとトワは先程のデジャヴ現象を見ているような気持ちになり、互いに顔を見合わせた。