モルディ市国~貴族と軍人と海賊~(その5)
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名前を入れないと『馬』になるので、あなたの脳内で馬が大暴れするでしょう…お気をつけください。
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ナギ「馬?」
ナギに名前を呼ばれてハッとした馬は、
馬「な、な、な、な、ナギさん凄い!! カッコいい!!
お顔も立ち居振舞いもカッコいいんですが、今のナギさんはめちゃくちゃカッコ良かったです!!」
これまでに無いくらい興奮した様子で彼を褒め称え始めた。
ナギ「……ただ石を投げただけだろ。」
馬が何故そんなに興奮するのかよくわからず戸惑うナギをそのままに、馬は足元の石を1つ拾った。
そして、それを再び投げて貰うためにナギに手渡そうとした。
馬「石投げが出来る男子は……そう、女子の永遠の憧れなんです♪
ささ、もう1度!」
だが、
ナギ「いや、もうしねぇから。」
警戒するナギに拒否をされてしまった。
馬「な、なんでですか!?投げてください!!
もう1度私にカッコいい姿を見せてくださいよ。」
ナギ「……嫌だ。」
要するにナギは照れてしまったのだ。
あまりにも馬が自分を褒めてくれるものだから、かえってアンコールに応え辛くなったのだ。
馬「ナギさんお願いだからもう1度!!」
ナギ「……しねぇよ。」
馬「むむぅ……」
頑固なナギをどうやって動かそうか馬は少しだけ考えた。
結果、
馬「なら、私に投げ方を教えてください!」
兄貴分で面倒見の良いナギの性分に訴えてみる事にした。
ナギ「……はぁ?」
馬「シャハイ島以来ですね、ナギコーチ♪」
こうして馬とナギの石投げ特訓が始まってしまった。
……………………………
馬「やっぱり出来ないっす、私の肩が弱いんですかね。」
何度目の挑戦だろうか、馬は石を投げてみた。
パシャン……
しかし、石は1度もバウンドすることなく沈んでしまった。
ナギ「……もう止めとけ、風邪引くぞ。」
馬「大丈夫です!やっと肩が温まってきたところ…………おぉ!?」
馬が頓狂な声を上げたのはナギが上衣を肩に羽織らせてくれたからだ。
ナギ「………着とけ、また入院されたら困る。」
馬「う〜ん、確かに!
入院先でまたナギさんの元カノに会ったら困りますからね。」
馬は悪戯に微笑んだ。
ナギの揚げ足はしっかり取るものの、彼から貸して貰えた上衣の合わせ目を嬉しそうに抱え込んでいる。
ナギ「あれは……な。」
ナギはクレアの事を思い出したらしく、困ったような反応をした。
自分の若気の至りのせいで馬達に迷惑を掛けてしまったという自覚があるのだ。
馬「この上衣…ナギさんの匂いがして最高です、フガフガ!!」
毎度の事ながら、ナギの上衣の匂いを嗅いでいる変態的な馬だが、
馬「ナギさんは過去に色々あるんですね。
それはまた私も然り……」
急に彼女の声のトーンが落ちた。
ナギ「……………」
ナギは、いきなり真面目な語り口調になった馬の話に黙って耳を傾けている。
馬「今日は昔を思い出す事が2つありました。」
声は控えめだが、嬉しそうに話す馬はガサガサと自身のポケットを探っている。
そして、小さな丸い物を取り出した。
馬「1つはこちら、山桃です。」
ナギ「……何処から持ってきたんだ。」
馬「庭に生っていたのでゲオルグさんに取ってもらいました。」
ナギ『……またアイツか。』
馬「それともう1つはナギさんの石投げ。」
ナギ「……山桃と石投げで何を思い出したんだ?」
ナギには2つの関連性が見出だせなかった。
馬「それは……」
ナギ「……?」
馬が今にも泣き出しそうな顔をしたのが一瞬だけ見えた。
それは本当に僅かな時間で、ナギが確認するよりも早く、
ギュ……
馬は彼の胸へと飛び込んで行った。
(その6に続く、あとがきへ)
【あとがき】
次でモルディ編は最終章です。
ナギさんの心を揺さぶり隊!!
(※2025年追記)
ゲオルグの弟ライアンさんは某少年探偵漫画に出てくる毛利◯五郎の如く眠らされてからの出番はありません。
当時は変声機をソウシさんに発明してもらって、『眠りの◯五郎』を主人公に再現させようかな…とも考えましたが、あまりにもハイテク過ぎるのでボツにした記憶があります。笑
馬ときどき魔王 管理人より。