モルディ市国~貴族と軍人と海賊~(その5)
こちらで夢小説の名前設定!
本棚全体の夢小説設定このブックはドリーム機能を使用しています。 名前を入れると、登場人物に自動変換します。
名前を入れないと『馬』になるので、あなたの脳内で馬が大暴れするでしょう…お気をつけください。
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
馬「それは勿論!!」
馬の答えは気持ちの良いくらいに即答だった。
ナギ「…………」
迷いの全く無い様子の彼女からその言葉を聞くことが出来て、ナギは胸が熱くなった。
おかげで自分の手を触れる馬の小さな手がとても愛おしく感じてしまう。
ナギ「……なら、軍人との縁談は断れ。」
そして珍しくナギが自分の我儘で馬の行動を制限した。
普段も馬の行動を制止することはしばしばあるのだが、それは彼女が無謀な行動を取ろうとする故、止めているだけなのだ。
このように馬のメリットにしかならない事を邪魔する発言は今までナギはした事が無い。
しかし、
馬「え……それはタケル君の立場もありますし…ちょっとな〜。」
意外にも渋る馬。
弟の立場を考えると自分の都合で勝手に断ることが出来ないのだろう、その辺りの事情もナギにはわかっているのだが。
ナギ「……ダメだ、絶対に断れ。」
馬「な、ナギさんのビューティフルフェイスが怖いですよ?
あ、それならナギさんも一緒にやるってのはどうですか!
宴談を♪」
ナギ「……はぁ?正気かよ?」
馬の斬新な提案にナギは声を上げずにはいられなかった。
馬「正気もなにも、本気ですよ。
私とナギさんとタケル君とゲオルグさんの4人で机を囲んでやりましょうよ、大宴談!
きっと楽しいと思います!!」
ナギ「………………」
ナギは素直に『大縁談』の光景を想像してみたが、行き着く先は楽しいどころか修羅場しか考えられなかった。
ナギ『コイツの頭の中はどうなってるんだ…』
ますます馬が理解できない生き物に見えるナギだった。
馬の奇抜な提案のせいですっかり甘い雰囲気が一掃されてしまった。
幻想的な光景の下、ナギはあわよくば唇の1つでも奪おうかと考えていたのだが、そんな気持ちはすっかり萎えている。
馬「ナギさん、ナギさん!」
馬がワクワク顔で話し掛けてきた。
ナギ「……何だよ?」
馬「川と言えば石投げですよね!」
ナギ「………あ?」
馬「こうやって…ていっっ!!」
馬は足元に落ちていた平べったい石を選別すると、それを川に向かって投げてみた。
ポチャッ……
しかし、石はただ水面に落下しただけだった。
馬「ね!」
ナギ「……………」
ね!と言われてもナギは困るだけだった。
一体彼女は何をしたいのかわからない。
馬「あ、石投げ知りませんか?
私は見ての通り出来ませんが、上手な人は石を川の端まで跳ねさせて飛ばすことが出来るんです!
ナギさんは出来ますか?」
ナギ「……あぁ、そういうことか。」
それならナギも幼少時代によくしていた遊びだったし、最近もどこかでした気がする。
ナギ「…………」
ナギも適当に平たい石を1つ選び、
シュッ!!
と、様になる横投げで投げた。
パシャシャシャシャ………
カツン!
石は幾度も水面を跳ね走り、終には川を渡りきってしまった。
人工川なので幅は狭い。
石を端から端まで走らせることはナギからすれば造作もないことだ。
ナギ「…………」
出来たぞ、といった表情で、ナギは馬の方をチラリと見やる。
すると、
馬「…………」
馬は瞠目し、頬を紅潮させて固まっていた。