モルディ市国~貴族と軍人と海賊~(その5)
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名前を入れないと『馬』になるので、あなたの脳内で馬が大暴れするでしょう…お気をつけください。
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ナギ「……朝までは鬱陶しいくらい俺につきまとってただろ。」
馬「自分で言うのもなんですが、プロポーズの嵐でしたよね!
全て華麗に無視されましたけど。」
ナギ「……それなのに他の奴との縁談は受けるのか?」
不貞腐れたようにナギは言う。
馬がゲオルグとの縁談を受ける気でいる事に明らかに不満を抱いているようだ。
馬「そりゃそうですよー。」
対する馬はニコニコと答える。
彼女の中で『縁談』は『宴談』と誤変換されており、ヤマト文芸でもある漫談の一種だと思い込んでいるのだ。
ゲオルグとの婚姻関係を結ぶための縁談……とは微塵も想定していない。
ナギ「…………」
勘違いとはいえ、嬉しそうにしている馬を見て、ナギは眉を顰めずにはいられなかった。
馬「タケル君の上司さんだし、誘われた以上は受けなければ駄目でしょう?」
と、言う彼女は脳内で、
馬『饅頭怖いを現代風にアレンジしようかな……それとも寿限無ネタとか……あ、この前ソウシさんが話してたあのネタを……』
等と宴談ネタを考えたりもしている。
ナギ「………そうか。」
どこか沈んだナギの声に気付いた馬はすぐに反応する。
馬「やっぱりナギさん、どこか具合が悪いんじゃ…」
真剣にナギを心配し始める馬は、もはや素顔を隠そうという考えは忘れており、 愛らしい顔を不安げに傾げながらナギを凝視する。
ナギ「……………」
無言のナギは馬の頬に手を添えた。
夜の闇と月明かり。
ナギと馬の間に聞こえてくるのは穏やかな川のせせらぎだけ……
そんな状況下でナギに頬を触られると、全力で彼の手を堪能したくなるのが周囲から変態と認識されている馬である。
馬「でへへ…ナギさんの手は大きくて素敵ですなぁ!」
添えられたナギの手に、自分の頬を摺り寄せる仕草を見せる。
ナギ「……………」
ナギの方も、馬の動作を不快に感じる事はなかった。
惚れた弱味もあるのだろうが、こうやって素直に甘えてくる彼女の反応は、今まで関わってきた女達とは異なり、新鮮に感じるのだ。
このように馬が好意を剥き出しにして甘えられる相手は自分だけだと思っていたナギだったが、今夜はその考えが揺らいでしまった。
突然現れたゲオルグのせいである。
ゲオルグはナギのような海賊兼懸賞首とは違い、身持ちのしっかりした軍人だ。
しかも目鼻立ちの整った、馬が普段からよく口にする言葉『イケメン』の部類でもあるので、彼女も終始デレデレとしていた(ようにナギには見えた)。
ゲオルグが縁談を持ち掛けると、馬も満更では無いような反応をしており……その様子を見てから、ナギには他の男に彼女が奪われてしまうという焦燥感が生まれてしまった。
結果、
ナギ「……お前は、今も俺と結婚したいって思えるのか?」
ナギの焦りは率直な質問に置き換えられた。