モルディ市国~貴族と軍人と海賊~(その5)
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名前を入れないと『馬』になるので、あなたの脳内で馬が大暴れするでしょう…お気をつけください。
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馬「で、結局茂みには何も落ちてなくて、そのまま押し倒されたんです。」
ナギ「…………」
馬「しかしそんなこともあるだろうと、私は手にあるものを仕込んでいました!」
馬は話の佳境といわんばかりにビシッとポーズを決めながら興奮気味に語っている。
ナギ「…あるもの?」
馬「そう、これです!」
ドレスの隠しポケットをガサガサと探ってから、馬は大事そうに例の指輪を取り出した。
馬「持ってて良かった、結婚指輪!!です!」
ナギ「……………」
黙って眉間に皺を寄せるナギは、馬の言動にかなり引いているようだ。
馬「ナギさんの知らないところでさらに強烈な指輪に進化してまして、この指輪のおかげで城主さんを昏睡させちゃったんです!
まぁ…ちょっとやり過ぎた感はありますけどね。」
舌を出してテヘッと笑う馬は、以上で全ての説明をし終えた。
馬の説明を聞き、全体を通してのナギの感想は、
ナギ「………殺す。」
だった。
非常に物騒な感想である。
馬「ぎえぇっ!?や、やめてください!! 私はまだ生きていたいです!!」
あまりにも無慈悲な感想に対して、馬はナギに向かって懇願する。
ナギ「……いや、城主をだ。そいつはまだ寝てんだろ?」
馬「いやいやいやいや、さらに安らかに永眠させるのはやめてください!!」
自分に対してでは無く、ライアンに対する殺意だということは理解できたが、ここに来てナギを殺人犯にするわけにはいかない。
静かに怒り心頭中の彼を馬は必死になってなだめすかす。
馬「どうどう、落ち着いて、落ち着いてくださーい!!」
馬は荒馬を鎮めるかの如く、ナギにの身体に触れ、落ち着かせようとしている。
ナギ「………チッ。」
馬に必死になって止められたので、ナギはライアンの暗殺計画は渋々中止する事にした。
再び道すがら、
馬「ん?あっちから水音が聞こえますね。」
と、耳の良い馬は、急に駆け出した。
ナギ「おい!」
止めようとするナギの手を一緒にグイグイと引っ張りながら、音のする方へと向かっていくと……
馬「うわ、凄い!!庭の中に川が流れてますよ。」
まさかの小さな川の出現に興奮する馬は、いつの間にかナギの手を離していた。
馬「もっと近くで見てみましょう!」
ナギ「…………」
確かに今ホールに戻ってもダンスを踊るだけしかやる事がない。
それならこの不思議な川を馬と共に観察する方が魅力的に思えた。
ナギは、川べりまで軽快に向かっていく彼女の後を追う。
馬「素晴らしい!綺麗に整備されてますね〜♪」
小さくても透明感のある川の水面には、夜空を反射して映るもう1つの月が浮かび、さらには無数の星空が広がっていた。
モルドー帝国屈指の庭師によってきちんと整備された人工の川はとても神秘的な光景を映し出していた。
馬「こんなに空が綺麗に反射するんですね……」
馬は空と川を交互に見比べて、感嘆の溜め息を漏らした。
ナギ「……確かに綺麗だな。」
ナギもその意見に同調する。
馬「ですよね!」
ナギ「川も…………………………お前も。」
馬「そうでしょうそうで…………え?」
ナギのさりげなく放たれた言葉を聞き逃さなかった馬は固まってしまった。
馬「あ、あわあわあわ………な、な、な、ナギさん熱でもあるんじゃないですか?」
そして、非常に動揺したせいもあってか、馬はナギの額に手を伸ばして熱を測ろうとした。
だが、
ガシッ…!
馬「うぇ?」
伸ばした馬の手は逆にナギによって掴み返されてしまった。