モルディ市国~貴族と軍人と海賊~(その4)
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名前を入れないと『馬』になるので、あなたの脳内で馬が大暴れするでしょう…お気をつけください。
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……………………………
リチャード「君は社交界にデビューしたばかりかな?17歳?」
先程からリチャードは馬に質問責めをしていた。
馬「は、はい…」
自分の年齢のサバを読むことに躊躇いを感じるが、スパイ司令官のシンから年齢詐称を命じられているので馬は偽らざるをえない。
リチャード「ふぅん…じゃあまだ殿方を知らないって感じかな?」
馬「あ、アハハ…」
返答に困る質問をされ、馬は乾いた笑いしか出て来ない。
馬『そんな事よりも早くお菓子部屋に案内したまえ!』
これが今の彼女の本音だった。
暫く他愛もない話をしながら広すぎる中庭を歩いていると、ふいにリチャードが、
リチャード「あれ?あそこに何か落ちてない?」
と、いかにもな茂みを指差して言ってきた。
馬『し、茂みだわ!!』
『茂み』という重要オブジェクトの出現に、シンとナギとの会話を思い出す。
シン「社交の場の男女が人目を忍んで別室やテラスの茂みなどで…ヤる。」
このシンの発言のせいで馬に戦慄が走った事は記憶に新しい。
馬『あわわわわわ…』
今から茂みで襲われるかもしれないという懸念が馬の脳裏を過る。
馬「……ま、まぁ、何かありましたか?」
出来るだけ平静を装う馬は、そっと衣服のポケットに手を忍ばせて護身道具を握りしめた。
……………………………
ナギ「……チッ、」
ナギの舌打ちが恒例となりつつある中、彼は馬を見つけられないことに焦りと苛立ちを感じていた。
ナギ『アイツは何処をほっつき歩いてんだ…』
休憩室に行くと言って走り去ったはずなのに、休憩室には当然の如く馬の姿は無かった。
たまに見掛ける警備の人間に馬の行方を尋ねてみるも、答えは決まって、
「こちらにはお見えになっておりません。」
と、いうものだった。
ナギ『まさかとは思うが…』
ナギは休憩室とは真逆側の廊下を探してみる事にした。
すると、
「いやー、さっきの漆黒のレディが中庭前の廊下にに現れてさぁ!かなり驚いたぜ。」
廊下で談笑する複数の男達の会話が聞こえてきた。
ナギ「……?」
舞踏会の参加者の中で、黒髪の女性と言えば馬だけだったはずだ。
ナギは彼らの言葉に耳を傾ける。
続けて赤毛の男性が得意気に黒髪女性の他の印象を話しだした。
「いやー、間近で見るとかなり可愛かったな。
まんま無垢な少女って感じで。」
「マジかよ!で、早速喰ったのか?
新人キラー殿は(笑)」
ナギ「……………」
その言葉を聞いたナギは身を固くした。
「いやいや、タチアナ嬢と約束があるから泣く泣くラ…じゃなかったリチャードに譲ったよ。
アイツは今頃良い思いをしてる、」
ナギ「中庭って何処だ?」
反射的にナギは彼らに質問した。
「え……いきなり何ですか?貴公は、」
ナギ「早く言え。」
ナギは相手の言葉を遮り、鋭い目付きで睨み付けた。
「な、中庭はあっちの突き当たりを右に行って…さらに進んだ先の廊下に…」
ナギの放つ威圧感に圧倒された赤毛の男性は素直に答えるしかなかった。
シリウスのメンバー達でさえ怒気を含んだナギの眼光には怯んでしまう。
初対面の赤毛の男性はそのプレッシャーをまともに喰らい、一溜まりもなかった。