モルディ市国~貴族と軍人と海賊~(その3)
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名前を入れないと『馬』になるので、あなたの脳内で馬が大暴れするでしょう…お気をつけください。
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……………………………
「おい、あの令嬢だぞ。」
馬の再登場に、会場にいるギャラリー達が再び沸き立った。
先程の素晴らしいクイックステップを踊りきった馬が次のタンゴではどのように魅せてくれるのか、非常に期待されているのだ。
ところが、
「ん、あのパートナーはさっきパトリシア嬢を連れ込んでた奴じゃないか?」
「………あ!ナターシャ嬢にも手を出してた奴だ!!」
「あんなスケコマシ野郎をパートナーに選ぶなんて、実は彼女も遊び女かもしれないな…」
会場に到着してからの僅かな時間でなされたリュウガの悪行のせいで、パートナーである馬にも風評被害が及んでしまっている。
「清楚に見えて実はとんでもない女、というのはよくある話だよな。」
「ハハハ、確かに。」
貴族男性の中で、純粋無垢な美少女の本性は魔性の女なのでは?という憶測が揶揄を踏まえて飛び交っている。
そんな碌でもない噂が流れ始めた頃、タンゴのメロディーが流れ始めた。
リュウガ「馬、いくぞ!」
馬「ハナコです。」
馬とリュウガは手を取り合い、タンゴのステップを踏み始める。
しかし、すぐに馬は違和感を覚える。
馬『ちょ、ちょっと!?船長、尻を鷲掴みにするのは何故!?』
現在は貴婦人になりきっているため、馬はリュウガに直接文句を言うことが出来なかった。
リュウガ「お〜、意外と才能あるじゃねぇか!」
馬から文句を言われないことに味を占めたリュウガはさらなるセクハラ攻撃を仕掛けていく。
グイッ!!
馬を思いきり抱き寄せ、彼女の耳元でセクシーに囁く。
リュウガ「馬、もう少し肉付きを良くした方が良いぞ?」
馬『ぎゃぎゃぎゃぎゃ、近い近い近いっっ』
もはや本名呼びを注意する余裕も無く、酒臭い息を耳元に吹き掛けられた馬はゾワゾワと肌が粟立つのを感じていた。
身震いする馬にはお構い無しに、リュウガはクルリとターンを決めて、彼女の首筋に舌を這わした。
リュウガ「観客へのサービスも必要だよな(笑)」
リュウガは完全にギャラリーの視線を意識して挑発的な行動を取っている。
対する馬は、
馬『……(白眼)』
リュウガの猛攻に卒倒しそうだったが、何とか気力で持ち堪えている状態だった。
馬の心は混乱を極めていた。
馬『私の知らない動きをされたら困りますって、船長ー!!』
そう、リュウガが踊っているのはコンチネンタルタンゴではなくて、アルゼンチンタンゴの方だった。
馬『ギャー--(白眼)』
アルゼンチンタンゴのステップを知らない馬はリュウガのなすがままに振り回されている。
「あれ…あの娘、滅茶苦茶嫌そうな顔をしてないか?」
「もしかしてあのパートナーと踊るのは不本意だったとか…?」
「聞いたところによると彼はマリル伯の遠縁で、彼女とも親戚だそうだよ。
今まで踊ってきたパートナーも皆身内で、事前にリクエストされていたんだって。」
「へぇ…じゃあふしだらどころか箱入り娘って事か。」
「それなら今の狼狽ぶりにも納得がいく。」
再びギャラリー達の間で勝手な憶測がなされだしたが、馬のイメージUPに繋がる噂である事は不幸中の幸いかもしれない。
「あら、あのペア…過激ですわね。」
ナギは先程の女性と約束通りペアを組んで踊っていた。
ナギ「…?」
彼女が何を指して言っているのかと、視線の先を見てみると…
ナギ「……!」
驚きのあまりナギのポーカーフェイスが崩れてしまった。
ナギの目に映ったのは、
リュウガ「ほら、まだまだいくぞー!」
馬にセクハラ紛いの所業をするリュウガと、
馬『ひっ、ヒィィィ〜〜(白眼)』
顔を引き攣らせて及び腰でダンスに付き合う馬という光景だった。
ナギ『何やってんだ、アイツらは…』