モルディ市国~貴族と軍人と海賊~(その2)
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名前を入れないと『馬』になるので、あなたの脳内で馬が大暴れするでしょう…お気をつけください。
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……………………………
船を降りてすぐ、舞踏会参加組の一同はリュウガが手配していた馬車へと乗り込んだ。
リュウガ、ソウシ、シン、ナギ、それと馬の5人と多少の荷物を乗せるために待ち構えていた馬車は、馬2頭と従者を要する大型車だった。
ガタガタ……と、荒々しく揺れる車内では、
ソウシ「船に乗ってるから大抵の『揺れ』には動じないんだけど、馬車の揺れだけはいつまで経っても慣れないんだよね。」
ソウシが困ったように隣に座っている馬に愚痴を溢した。
馬「あ、もしかしてソウシさんって痔持ちですか?」
馬は恥ずかしがる様子もなく直球で尋ねた。
ソウシ「フフッ、馬ちゃんっていつも真っ直ぐで良いよね。」
馬「昔、患ってるおじいさんから聞いた事があります!
痔ってキツいんでしょう?
このガタゴト揺れる馬車はさぞかしお尻に響くんじゃないですか?」
ソウシ「違う違う、私は患ってないから(笑)」
馬「あぁ、そうなんですか、なら安心しました!
もし患ってしまったら私がお薬塗りますからいつでも言ってくださいね♪」
馬は人差し指と中指を揃えた状態の手をかざして真剣な表情でソウシを見た。
ソウシ「フフッ、ありがとう。
でも残念だな……痔の場合、私は塗り薬は処方しないんだ。」
馬「え、まさかの『自然に治せ!』方針ですか?」
ソウシ「いやいや、直接アロエを尻に突っ込む方針だよ。」
リュウガ・シン・馬「ブフォッッ!」
ソウシの話を聞いていた者全員が、予想外の答えに吹き出してしまった。
ナギ「…………」
ナギだけは吹き出しはしなかったものの、険しい表情でソウシを凝視している。
ソウシ「フフフ、冗談だよ。」
ソウシの冗談発言から暫くして、
シン「そろそろ会場に着きそうだな。」
懐中時計を確認したシンが口を開いた。
シン「良いか、馬。」
馬「ほい。」
シン「変な返事をするな、先が思いやられる。」
馬「こりゃ失敬!!」
シン「おい!お前は貴族の女だ、貴族という仮面をかぶって最後まで演じ抜くんだ、わかったな。」
馬「貴族の…仮面…?」
シンの言葉を真面目に受け取った馬は、手に持っている舞踏会用の仮面に視線を落とした。
シン「そうだ、その仮面を着けた瞬間からお前は貴族の女になる!」
そう言い切ったシンは自身の仮面を装着した。
その様子を見て、
馬『私は貴族…私は貴族……私は貴族………私は…』
馬も、自分自身に暗示をかけながらゆっくりと仮面を着けた。
シン「気分はどうだ?ハナコ嬢。」
馬「えぇ、ミスター、最高ですわ。
早く会場に着かないかしら。」
馬は背筋をピンと伸ばし、言葉遣いを正して答えた。
シン「フッ、それでいい。」
シンは馬の貴族を意識した言動に満足したようだ。
ソウシ・リュウガ「……っ…(笑)」
一連の2人のやり取りを見ていたソウシとリュウガは必死に笑いを堪えていた。
何分2人が真剣なだけに絶対にこの場では笑ってはいけない。
しかし、そういう状況に置かれている程、笑いの渦が込み上げて来るのが人間の悲しい性である…
リュウガ『熱すぎるだろ、シン(笑)!!』
ソウシ『絶対シンはあの本の愛読者だ…(笑)』
顔を真っ赤にして堪えている2人と、
ナギ「……………」
いつも通りの涼しい顔のナギがいた。