モルディ市国~貴族と軍人と海賊~(その2)
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ナギの言い分を聞いたシンは鼻で笑いながら言い返した。
シン「フン、既に馬は世間知らずなんかではないぞ。
知識の方もこのオレが直々に叩き込んだからな。」
シンは昼毎行われていた学科指導を指して言っている。
紙箱で作成した机に馬を縛り付けてみっちりと、時に大衆が好む下世話な雑学を取り入れつつ学習をさせていたのだ。
馬「そうですよ、ナギさん。
無駄に音楽の巨匠の裏話とか知ってるくらい勉強しましたからね。
かの有名な音楽科はやたら下ネタが好きらしく、彼が姉に宛てた手紙は全て自分の尻事情を綴っていたとか…」
シン「ちょっと待て、それは初耳だぞ。
誰の話だ?」
好奇心の方が勝ったシンは、ついつい馬の溢した話題に食い付いてしまった。
馬「と、まあこんな感じで御貴族様の会話にも付いていけると思いますよ?」
それなりの根拠を提示して、馬はナギの不安を解消しようとしたが、
ナギ「……………」
当のナギは眉を顰めて彼女を見返しただけだった。
シン「あぁ、お前は馬が連れ込まれるのを懸念してるのか。」
頑として譲ろうとしないナギの態度から、シンは別の懸念に気が付いたようだ。
馬「はい?連れ込まれるって誰が何処に?」
シン「前に話題で出しただろ、社交の場の男女が人目を忍んで別室やテラスの茂みなどで、」
馬「ほほぅ。」
シン「ヤる。」
シンはズバリと言い放った。
馬「ぶふぉっっ!?」
あまりにも生々しい答えに度肝を抜かされた馬は吹き出してしまった。
シン「この逢瀬の仕方は昔の王朝時代から今まで続いてるからな。
今回の舞踏会でもそんな奴らは当然いるだろう。」
馬「だ、だ、だ、だ、大胆破廉恥!!」
馬はわなわなと唇を震わせながらナギの方をチラリと見た。
ナギ「……前に参加させられた会場でも見たことがある。」
馬「ひょぇー!」
シン「フッ、見たことがあるどころかお前、」
ナギ「だから馬が単独で動くのは反対だ。」
ナギはシンの言葉を掻き消すように、自身の言葉を重ねた。
馬「し、シンさん…私も一応女なので茂みに連れ込まれてヤられてしまうのは凄く嫌でございます……出来ればミスターナギの傍にずっといたくなってきました。」
シンとナギの話を聞き、不安に駆られた馬はナギの腕をギュッと掴んだ。
ナギ「あぁ、それでいい。」
馬の答えに満足したナギは彼女の腰に手を回し、自分の方に引き寄せた。
しかし、
シン「ダメだ!」
シンは一蹴し、手刀で2人の繋いだ手を払いのけてしまった。
馬「あぁ、麗しのナギさーん…」
ナギ「……何すんだよ。」
シン「離れろアホ共。
大丈夫だ、誘われたら断れば良いだけの話だし、無理矢理連れ込まれそうになったら声を上げて逃げれば良い。
どこにでも人がいるからどうとでもなる。」
馬「あ、そんな感じでオッケーなんですか。」
シン「まったく……ナギには呆れたもんだな。
馬がいなかった時は、お前も船長と張り合えるくらい貴族の女を、」
ナギ「シン、やっぱり馬を1人にさせるわけにはいかねぇから俺が同伴する。」
ナギは冷静にシンの話を潰しにかかる。
そうこうしているうちに、
ハヤテ「おーい、そろそろ下船準備に入るってー。」
ハヤテが馬達を呼びに来た。