イディ島~ドキドキプロポーズ大作戦~(前編)
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名前を入れないと『馬』になるので、あなたの脳内で馬が大暴れするでしょう…お気をつけください。
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……………………………
女「寝てしまってごめんなさい…」
馬「いえいえ。赤ちゃんが小さいとママさんは眠れませんよね。
はい、アナンダちゃん良い子でしたよ♪」
馬は女性に娘のアナンダを返した。
アナンダ「アー」
やはり実の母親に抱かれる方がしっくり来るようで、アナンダはニコニコと機嫌良く声を出して笑っている。
馬「今日は大変でしたね、すぐ近くに身内のお医者さんがいて良かったです♪」
女「本当にありがとう、あなた達がいなかったらきっと私は病院にも行けなかった……」
馬「…………」
アナンダの母親の経済状況に思うところのある馬は思わず言葉に詰まってしまったが、
アナンダ「ウー」
馬「ほら、アナンダちゃんがラッキーガールなんですよ♪
だからお母さんも助かったんです!」
ご機嫌なアナンダの声を聞いて、幸運な理由を彼女のおかげだという前向きな言葉に繋げることが出来た。
女「……そうですね、アナンダのおかげ。
ありがとう、そろそろ家に帰ります。」
馬「はーい、出口まで案内しますね。」
……………………………
馬が船外まで女性を見送りに行っている間に、ソウシとナギで話をしていた。
ソウシ「あのさ、ナギってオカルト現象とか信じる?」
ナギ「……いきなり何ですか。」
ソウシ「えーっと…」
ソウシはナギの顔をジッと見つめながら考えた。
その結果、
ソウシ「いや、やっぱり何でもない。」
昨晩撮れた心霊写真の事は伏せておく事に決めた。
ナギ「……?」
馬が得体の知れないモノに取り憑かれていると知ったらナギは彼女に引いてしまうかもしれない……それを懸念しての配慮だった。
ソウシ「いやー、馬ちゃんって不思議な子だなぁって思ってたけど、不思議な経験もしてたんだね。」
ナギ「……………」
ソウシ「それにしても田舎のしきたりって怖いね、馬ちゃんが陵辱されずに済んで良かったよ。」
ナギ「………あいつ、結構男運が悪いみたいで、」
ソウシ「ん?」
ナギ「……今まで何度もそういう目に遭ってたみたいです。」
ソウシ「えっ、それなのに今の今まで無傷で済んでるの?」
ナギ「……らしいです。
いつも事態が好転して何とかなるって言ってました。」
ソウシ「好転…?例えばどんな風に?」
あけすけな話ではあったが、ソウシは何か引っ掛かる物を感じ、詳細を尋ねた。
ソウシ「寝てしまって、気付いたら助かってた?
本当にそう言ってたの?」
ナギ「……寝ている間に、雇用主が助けてくれたとか。」
ナギはミゼル島の病院で、馬本人から聞いた話をソウシに伝えた。
彼女が、便利屋の次の仕事の侍女時代に嫌がらせを受けて襲われそうになった時の話である。
ソウシ「…………」
ソウシは馬の都合の良過ぎる助かり方について考察していた。
これまでの話を統合して考えられる事は2つ。
ソウシ『この前は馬ちゃんが急に眠ってからあの女性が出てきた。
病院で発見した時も馬ちゃんは寝てた。
今の話でも『寝ている間に助かった』……あの人が出てくるのは馬ちゃんの意識が無い時……』
巫女姿の女が出てくる条件は決まって馬が眠っている時という事。
さらに、
ソウシ『彼女が出てきたら危害を加えて来る可能性があって……その被害は院長が廃人になるレベル……うーん、凄く怖いな。』
女が馬から出て来たとしても決して友好的ではなく、敵意を以って与えられる被害は甚大である事。
これら2つの事が考えられた。
ソウシ「……………」
ナギ「……ドクター?」
急に黙り込んで物思いに耽るソウシを気にして、ナギが声を掛けてきた。
ソウシ「あ、ごめん、少し考え事をしてた。
そう言えば、ナギは今夜の船番だったよね?」
気を取り直したソウシは話題を変えようとした。
ナギ「……はい。」
しかし、新たな話題はナギにとって喜ばしいものではなく……
ソウシ「なら、今夜は私と馬ちゃんがホテルで2人きりなんだね♪」
ナギ「………!!」
ソウシ「安心して、頑張って写真をたくさん撮っておくから!」
ナギ「……は…」
ソウシは目を丸くして固まっているナギの耳元でそっと囁いた。
ソウシ「馬ちゃんの可愛い下着姿をね…」
ナギ「…!?」
イディ島におけるナギとソウシの攻防戦はもう少し続きそうだ。
(後編に続く、ミニあとがきへ)
【ミニあとがき】
今週は更新速度が遅かったです、すみません(>_<)
いやー、本当に健康第一だと実感した週でした。
さてさて、後編もイディ島を満喫してもらったり、主人公がナギさんにプロポーズする予定でございます。
ゆっくりですが更新をお待ちくださいませm(_ _)m
馬ときどき魔王 管理人より。(※と、当時の管理人が申しておりました!)