イディ島~ドキドキプロポーズ大作戦~(前編)
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名前を入れないと『馬』になるので、あなたの脳内で馬が大暴れするでしょう…お気をつけください。
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馬「よいしょ。」
馬は眠っているアナンダを抱え直した。
そして自分の言動のせいで少しだけ変わってしまった空気を察して、話題を元に戻そうとする。
馬「いやー、私も巫女だの便利屋だのとちょっと変わった人生を送ってきましたが、ナギさんの『狼に育てられた』って過去ほどパンチの効いた体験はないと思います!」
ソウシ「!?」
馬の発言の中でサラッと出てきた単語をソウシは聞き逃さなかった。
ガシッ!!
馬「おぇ?」
ソウシは思わず馬の肩を強く掴むと、
ソウシ「馬ちゃん、今、何て言った?」
真剣な表情で聞き直した。
馬「い、今ですか?えーっと、パンチの効いた体験…って言ったかな、ナギさんのボクサーへの道のりの話で、」
ナギ「違うだろ。」
これ以上自身の過去を捏造されては堪らないので、ナギはすかさず訂正に入った。
しかし、
ソウシ「ナギが狼に育てられて、ボクサーになろうとして、最終的に海賊船の料理人になったのはわかったけど、」
ナギ「違います。」
時既に遅し、ナギの過去は3分の2も捏造情報で固められてしまっていた。
ソウシ「馬ちゃんって巫女の経験あるの?」
ソウシはずばり核心部分を突いた質問をする。
馬「あ、はい!やってましたよ巫女。
でも片田舎のマニアックな巫女なのでヤマトの一般的な神職とは違うと思いますが、」
ソウシ「ちょっと馬ちゃんが巫女だった時の話を詳しく聞かせて欲しいんだ。」
ソウシが気になっているのは巫女の仕事内容ではなく、彼女の巫女時代での出来事である。
例の黒い影の女性との関連性が無いか、見出そうとしているのだ。
馬「え……でも全然楽しくなくて、少し暗い話になりますよ?ねぇ、ナギさん?」
馬は巫女時代の話を知るナギに同意を求めた。
ナギ「……お前が嫌じゃなかったら話せば良い。」
ソウシ「訳あって知りたいんだ、教えてくれないかな?」
馬「わ、わかりました。」
ソウシがあまりにも真剣に頼むものだから、馬も話すしか選択肢は無くなっていた。
……………………………
馬は海女業の最中に過去の海巫女に遭遇したせいで、強制的に巫女の職に就くことになった経緯をソウシに説明した。
ソウシ『実に興味深い…』
ソウシはその話を真面目に聞いていたが、ヤマト独特の裏歴史や伝統の話に触れる事が出来て、ヤマトマニアの一面のある彼は内心わくわくしていた。
この時の感情は初めて狼少年発見の記事を読んだときのものと似ているかもしれない、とも密かに考えていた。
一方で、
ナギ「……馬、大丈夫か?」
馬の話に区切りが付いたところで、ナギは当時の彼女の心境を思いながら労った。
馬「はい、前にも言いましたが、今は自虐ネタとして色んな人に話せちゃうくらい吹っ切れてますからね……でも、ナギさん、お気遣いありがとうございます。」
ナギの優しさを十分に感じた馬は、ニッコリと微笑みながら礼を述べた。
ソウシ『くっ…ナギと馬ちゃん達の姿が眩しい!
ナギは優しいな、私もわくわくしてる場合じゃない…』
互いを思いやる2人の姿は、ソウシの目には実に美しく映って見えた。
それと同時に、学者気質な自身の思考を少し反省した。
その後……
馬がタケルの2人で漁村からの逃亡を図り、梅に助けてもらうところまでの説明を終えた。
馬「以上です、よくわからないけど、ソウシさんの参考になりましたか?」
ソウシ「……うん、言いにくい話なのに教えてくれてありがとう。 とても参考になったよ。」
馬「それなら良かったです!」