イディ島~ドキドキプロポーズ大作戦~(前編)
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名前を入れないと『馬』になるので、あなたの脳内で馬が大暴れするでしょう…お気をつけください。
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馬「ナギさんって…」
馬はナギの方を向いて何かを言わんとしている。
ナギ「…………」
ナギの経験上、親しくなった人間に自分は捨て子だったと明かすと次に掛けられる言葉は大体決まっていた。
ナギ『……どうせいつもの憐れみの言葉だろう。』
と、ややうんざりしながら馬の言葉を待っていると、
馬「も、もしかしてあなた様が狼に育てられたという少年ですか!?
昔話題になりましたよね!!遥か遠いヤマトの地にまでナギさんの話は伝わってますよ!!」
ナギ「…………………は?」
過去にはされて来なかった質問が返ってきた。
そして、タイミングの悪い事に、
ソウシ「えぇぇっっ!!あの狼少年!?
私も新聞で読んだことあるよ!!」
馬のとんでも話に抜群に食らい付いてしまうソウシがその場にいたため、さらに事態は混沌とする。
馬「うわー!!ナギさんて超有名人だったんですね……うわー、うわー、うわー!!
凄い……噂で聞いてたあの狼少年と話しちゃってる……すみません、握手してください!!」
ソウシ「ナギ……いや違う!!Mr.ウルフ!!
私も握手して欲しいし、出来ればサインも欲しいっっ!!」
馬「あ、ソウシさん!!抜け駆けはズルいです!!私もサイン!!」
アナンダ「ウワァァァァン!!」
大興奮状態の馬とソウシが騒々しくしたせいでアナンダが起きてしまい、彼女の泣き声まで部屋中に響き渡る。
ナギ「……………」
孤児だと明かしただけなのに、黄色い声を上げる馬とソウシに無理矢理手を握られ、サインまで書かされそうになっているのは何故なのか……こうなってしまった理由が全くわからないナギだった。
馬「ナギさんの身体能力が高いのは狼達の姿を見て育ったからなんですねぇ…」
馬は1人で「うんうん」と頷きながらアナンダを抱き揺らしている。
やはり彼女は赤子の扱いが得意なようで、すぐにアナンダの眠気を誘発させている。
ソウシ「なるほどね。
前々からナギの山歩きとか人間離れしてるなぁって感心してたんだけど、あの狼少年だったなら納得だ。」
ナギ「……いや、俺は、」
2人の想像している狼少年とは全くの赤の他人である事を、ナギは訴えようとしているのだが、
馬「いやー、知人から狼少年の話を初めて聞いた時はかなりワクワクしたんです!
何を食べて大きくなったのかとか、狼親子との意思疏通はどうしてたのかとか!
未知の世界にときめいてました♪」
ソウシ「あ、馬ちゃんもワクワクしちゃったクチ?
私もね、初めて記事を読んですっごく興奮したんだ♪
当時は8歳くらいだったかな、タイムリーで朝刊に掲載されてたな。」
馬「本当ですか、実際の時間軸で情報を知れたとは…なんて羨ましい!!
そして、8歳から新聞を読んでたソウシさんにもビックリです!」
ナギ「…………」
会話が弾んでしまっている2人にはナギの言葉は届いていなかった。
ソウシ「私の家庭は教育熱心だったからね。
新聞も普通に読まされてたよ。」
馬「へぇー、凄い!私が8歳の時には………………………………あー…………………」
朗らかな空気が一変し、急に無表情になった馬は一点を見つめた状態で固まってしまった。
馬「…………………………………」
ナギ「……どうした?」
ソウシ「馬ちゃん?」
ナギとソウシはすぐに馬の様子がおかしい事に気が付いたのだが、
馬「………うーん、何してたかなぁー、忘れちゃいました、テヘ☆」
と、すぐにいつもの彼女に戻っていた。