月の影とソウシ先生~ぶらり街中買い物道中~(その後)
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……………………………
単独で行動中のナギは飲食街を歩いていた。
どこの店からもイディ島の独特なスパイスの香りが漂ってきている。
この島の料理はスパイスの多用により、辛くなってしまう傾向にあるが、島民達は大国の肥満気味な貴族とは異なり、すこぶる健康的な体型をしている者ばかりだ。
この島のスパイス料理に何か秘密があるのかもしれない……そんな事をナギが考えていると、
馬「ナギさーん!!」
少し離れた場所から、運搬作業を終えたであろう馬に声を掛けられた。
馬の傍には、彼女と一緒に象に乗っていたシンと、二日酔いのせいでホテルの部屋に缶詰め状態でいるはずのソウシまでいた。
シン「ナギ、忠告しといてやる、馬と伴に歩む人生は常にサバイバルだぞ!!」
ナギ「……はぁ?」
会って早々、不機嫌なシンからいきなり発せられた言葉はナギには理解し難いものだった。
ソウシ「それがさ、シンがイディ島名物を楽しみ過ぎちゃって(笑) 私、笑っちゃったよ。」
思い出し笑いをしながら楽しそうに話すソウシに、
ナギ「………?」
馬「ち、違うんです、シンさんは悪く無いんです……シクシクシク……全て私の不徳の致すところでございます…シクシクシク…」
馬の方は悲しみに明け暮れている。
ナギ「…………」
この喜怒哀楽集団は何なんだ……と、ナギは状況を掴めずにいた。
……………………………
馬「いやー、シンさんはカッコ良かったです! 何においても紳士な対応で。」
ソウシ「そう言ってもらえて良かったね、シン。」
馬は「辛い辛い」と言いながら、自分の料理に潜んでいる鷹の爪をどんどんソウシの料理皿へと移していく。
馬「本当、シンさんみたいなスマートな紳士テク、私もあやかりたいです。」
ソウシ「うんうん!シンは女性に凄くモテるんだ。
そういえば馬ちゃんはまだ見たことないよね。
モルドーとかの大きな港に行ったらシンのファンクラブとかが待ってるんだよ(笑)」
馬「す、凄いカリスマ紳士だったんですね……ますます爪の垢を煎じて飲まないと!」
ソウシはニッコリと笑って、
ソウシ「はい、シン。
馬ちゃんからの爪だよ(笑)」
と、馬から移された鷹の爪全てをシンの皿へと移した。
シン「いらん!!」
ナギ「……………」
3人のやり取りをナギは黙って聞いている。
ソウシ「そういえば馬ちゃんって動物とか好きだよね。
小さい時からペットとか飼ってたの?」
ソウシはさり気なく馬の過去を尋ねてみた。
馬「うーん、ペットは飼えない環境にいたからその分の反動ですかね。」
ソウシ「ん?ご家族が動物苦手だったとか?」
馬「いやいや、私が動物というか家畜みたいな扱いだったんです(笑)」
ソウシ・シン・ナギ『重い…』
努めて明るく話す馬とは裏腹に、その内容はなかなかシリアスなものだった。
ソウシ「それじゃあ象とか乗ったのは初めてだよね?
乗り心地はどうだった?」
すぐにソウシが機転を利かせて話題の方向性を変えると、
シン「オレは乗馬の方が好きだが……意外と乗り心地は悪くなかったですよ。」
シンも空気を読んで話に加わった。
ソウシ「へぇ、シンと象って似合わない組み合わせだと思ってたけど、君の方は気に入っちゃったんだ。」
シン「……別に。」
ソウシ「またまたぁ、今度私と一緒に乗ってよ。」
馬「フフフ、ソウシさんと象の組み合わせも微妙に似合わないですよ(笑)」
馬は2人の会話を聞いて笑っていた。
その時、
ギュッ……
と、机の下で左手を握られた感触がした。
馬「…?」
握られている手の先を見ると……
馬『ナギさん?』
一足早く食事を終えたナギに手を握られているらしかった。
ソウシとシンが話題を変えたのと同様、ナギなりのやり方で馬を気遣っての事なのだが、
馬『ナギさん、人肌恋しくなったのかな。ウフフ、イケメン甘えんぼさんね!』
本人だけは見当違いな事を考えていた。
ソウシ『馬ちゃんの過去ってワケありみたいで凄く聞きづらいな…どうしよう。』
ソウシもまた悩んでいた。
馬を助けるためにも彼女の過去は知っておきたいのだが、それは凄くハードルが高いように思えた。
馬「ご馳走さまー。」
そうこうしている内に全員が昼食を食べ終わり、店を出ることになった。
ソウシ『まぁ、ゆっくりと聞き出していけば良いかな。
さて、午後からは私もイディ島を満喫しないと!
まずはシンと象に乗って、それから……』
持ち前の楽観的な性格によって、ソウシは悩む事を一旦中止し、食事の勘定をするために立ち上がるのだった。
ソウシの真のイディ島観光が今、始まる……!!
(終、ミニあとがきへ)
【ミニあとがき】
ひとまずソウシさん考察回の話はこれでおしまいです。
次回はナギさんと主人公がイディ島デートをする話でございます。
主人公が再び指輪を持ち込んでプロポーズを試みたりします……が、勿論断られるんですけどね。
更新まで気長にお待ちくださいm(_ _)m
馬ときどき魔王 管理人より。(※と、当時の管理人が申しておりました!)