月の影とソウシ先生~ぶらり街中買い物道中~(その後)
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名前を入れないと『馬』になるので、あなたの脳内で馬が大暴れするでしょう…お気をつけください。
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馬「いや~シンさんって貴族な見た目をしてるだけじゃなくて、中身も貴族みたいな紳士だったんですね。」
シン「…………」
馬「ホント、ただの生徒をイビるのが大好きな変態嗜虐コーチかと思ってましたが、さらっとカッコイイ振舞いをやってのけるなんて、はは〜ん、シンさんは意外とモテてるんじゃないっすか〜?」
シン「…………」
馬はニヤニヤと笑いながらストレートに失礼な話題で喋り掛けているが、対するシンは無視を貫いている。
馬「もう、シンさん!反応してくださいよ!」
シン「その歩き方を止めたら反応してやる!」
馬「え?歩き方って競歩の事ですか?」
実は、馬は競歩の歩き方でシンの横をきっちりと並歩していたのである。
競技競歩の歩き方をすぐ隣でされてしまうと、シンからすれば目障りで仕方がなかった。
シン「そうだ、さっきから周囲の視線が痛くてたまらない!
頼むから普通に歩け。」
馬「え、でもこれはれっきとした競歩協会指定の歩き方ですよ?
常にどちらかの足が地面に接していること!
前脚は接地の瞬間から地面と垂直になるまで膝を伸ばすこと!
これら2つは必ず守らなければならない条件なのです。
もし違反すると、『ロス・オブ・コンタクト』や『ベント・ニー』といった名称の、」
競歩について熱く語りだした馬に、シンは溜め息を吐きながら制した。
シン「競歩とやらに詳しいのはよくわかった。
心の底から嫌だが、お前に合わせてゆっくり歩いてやる、だからその歩き方を今すぐ止めろ!」
シンの歩く速度が速かったので自然と馬は競歩の姿勢で歩いていたのだが、彼はその事に気付いていたようだ。
馬「ヒュー! やっぱりシンさん優しい~♪
だけど、私は競歩が好きなのでシンさんの速度で大丈夫ですよ?」
シン「フン、女に合わせてもらうなんてシリウス海賊団の名が廃る。」
馬「出たー!紳士海賊だー!!」
馬の中で彼の紳士株が再度上昇していった。
……………………………
ソウシ「……気合いですか?」
高僧「そう、気合い。要は気の持ちようですね。」
ソウシ「えーと、何か呪文を唱えるとじゃぁ…?」
高僧「好きな言葉でも何でも良いのです!」
高僧はズバッと断言した。
ソウシ「そうなんだ…」
ここはイディ島で一番大きな礼拝堂である。
ソウシは馬に憑いている女をどうにかするべく、解決策を求めてここまで1人でやって来ていた。
しかし、為されたアドバイスは彼が期待していたものとは異なり、完全なる精神論だった。
高僧「まぁ、我がイディアム教にも経歌はありますが、これは『経歌を唱えたから大丈夫!』という安心感を持つための気休めに過ぎません。
本人の気持ちを大きく出来るのならば、経歌じゃなくとも挨拶や掛け声でも邪気を払うことは可能なのです。」
ソウシ「えっと…質問ですが、そこら中で見掛ける修行僧達は何してるんです?
針山の上に乗ったり、食事を断ったりしているのは霊力を高めるとかそういった類いではないのですか?」
高僧「勿論、彼らは自らの精神力を鍛えているのですよ。」
ソウシ「精神力……」
為になったような、ならなかったような、ソウシは微妙な気持ちになりながら礼拝堂を後にした。
結局は女を分離させてどうなるのかは馬の精神力で決まるのだろう。
ソウシ『病も気からって言うし、人間って本当に不思議な構造をしてるんだな。』
Dr.ソウシはこのように結論付けた。
その後、ソウシは再び不思議な光景に出会した。
ソウシ「アハハハハハ(笑)!!ちょっとシン、本当にどうしちゃったの!?
象の次は蛇との戯れ(笑)!?」
市場に入ってすぐのところで、ソウシは身体中に蛇を巻き付けたシンを発見してしまった。
先程見た象といい、こんなにご当地動物と戯れるシンの姿は、空から槍が降ってくるくらいあり得ない光景だ。
馬「ソウシさん、笑ってないで助けてくださいよー!」
必死に頼み込む馬と、
シン「……はぁ。」
現在の状況下において、諦めの境地にいるシンだった。