お留守番~2人きりの船内情事~(前編)
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……………………………
ソウシ「うん、心音に乱れも雑音も聞こえないから大丈夫だと思うよ。」
ソウシは優しく微笑みながら馬に説明した。
ここは船内の医務室である。
食事を終えた馬は、
馬「ちょっと離れますけど、すぐに片付けに戻ります!」
と、ナギに告げてから、 『ドキドキ』の原因が病に起因するものかをソウシに診てもらいに医務室まで来ていた。
そして、診察結果は『特に問題なし』だった。
馬「そうですか、良かったです!」
安堵する馬は胸を撫で下ろした。
そんな彼女を前に、ソウシは今一度現状を確認していく。
ソウシ「えっと、ナギと2人だけになると心臓がドキドキするんだよね?」
馬「はい!」
ソウシ「話は少し変わるけど、馬ちゃんはこの後の探索メンバーに早く帰ってきて欲しいんだね?」
馬「はい。」
ソウシ「それは、ナギが嫌いというわけでは無くて、2人きりになるのが気まずいから?」
馬「……はい。」
完全にイエスマンとなっている馬の答えに、ソウシには思うところがあった。
ソウシ『ナギを恋愛対象として見るようになった故のドキドキみたいだけど、馬ちゃんは全く気付いてなさそうだな……
ゆっくりと自覚していって欲しいけど、それまでナギが我慢出来るのか心配だ。』
ナギと馬、このじれったい2人の恋愛には勢いが大事派のシンと、馬のペースでゆっくりと進めたい派のソウシとで意見が割れている。
ソウシとシンは等しくモテにモテまくる恋愛マスターなのだが、彼らの考え方は異なっていた。
ソウシ「聞きにくい事だけど……ナギは君のプロポーズを断ったくせに、手だけは出そうとしてるんじゃない?」
馬「……うっ!」
ソウシ「図星かな?そんな関係じゃあ馬ちゃんも嫌だよね。」
馬「…………」
馬は黙ってはいるが、否定はしない。
つまりはソウシの言う通りなのだろう。
ソウシ「馬ちゃんのお望み通り、出来るだけ早く戻るようにはするけど、もしもの時は医務室や私の部屋に籠城して良いから。」
馬「え…良いんですか?」
ソウシ「うん、馬ちゃんが傷付くのは嫌だしね、いくらでも部屋は使ってよ。」
やはりソウシも罪作りな男である。
女性がときめくような優しい言葉が自然と口から出てくるのだ。
しかし、馬の場合、
馬「あいや、ソウシ様~!!ありがとうございます~、いくら拝んでも拝みきれないですじゃ~!!」
と、文字通りにソウシを崇め称え、純粋な善意として受け取っていた。
ソウシ「人魚から人に変身してどれだけ体力を使ったのかわからないから、このままここでゆっくりしとけば?」
診察後、馬の体調を心配するソウシは休養を提案した。
しかし、
馬「いやいや、昼食の片付けに行ってきますよ。
昨日、片付けをサボってナギさんを怒らせたばかりですし!」
馬は、ナギとの『すぐに昼食の片付けに戻る』という約束を果たすつもりでいる。
話す素振りからその意志は固そうで、ソウシも案を引っ込めざるをえなかった。
ソウシ「そう…疲れたらすぐ休むんだよ。」
馬「はーい。」
……………………………
馬が厨房に入ろうとした時、
リュウガ「よう、馬!」
大きな袋を抱えたリュウガが厨房から出てきた。
馬「お、船長!火事場泥棒ですか?」
馬は、リュウガの手にしている大きな袋の中身が気になった。
まさか、厨房の調理器具をナギに黙って持ち出し、最終的に人魚相手に売り捌こうとしているのではなかろうか……馬の中で、そんな疑惑が浮上している。
リュウガ「ワハハ!流石の俺も厨房からは盗めねーよ、ナギに殺られちまう。」
馬「それもそうですね。」
リュウガ「ほら!」
と、リュウガは袋の中身を馬に見せてきた。
馬「お、兵糧ですね!」
袋の中にはナギの特製弁当がぎゅうぎゅうに詰め込まれていた。
馬「……って、この量は多くないですか!?」
リュウガ「俺達が遠出しても大丈夫なように、ナギの奴、いつもより多めに作ったんだとさ!」
馬「……………」
この後の留守番の事を考えると、非常に嫌な予感がしてきた……
馬「船長、出来るだけ近くをアッサリと探索してきてくださいね。」
リュウガ「ん?何でだよ。
こんな人魚が生息してる未知の島、じっくり探索してくるに決まってるだろ!」
馬「………………」
無邪気な子どものように目を輝かせているリュウガを見ると、馬は『ナギとの留守番が気まずい』なんて野暮な事は言えなかった。