人魚島~2つの呪い~(その6)
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魔法婆「アルフェラッツは成長するに連れてどんどん愛らしく、美しく成長していきました。
ところが、彼女には他の人魚とは異なる体質が1つだけありました。」
アルフェラッツは生まれながらにして口がきけなかったのだ。
水中での意思疏通は問題なく出来るのだが、水上での言葉のやり取りは不可能だった。
満月の夜、岩上に座って姉達の歌声を寂しそうに聞くだけの彼女は、ますます死んだポラリスの面影を反映していたという。
魔法婆「身体的特徴までポラリスに似ていたアルは、ますます周囲から彼女の生まれ変わりだと言われました。
そのせいか、次第にアルはポラリスの生歴に興味を持ち出し、ついには魔法使いの元へと足を運ぶようになりました。」
自分は姉の生まれ変わりだと周りから言われ続けた。
その姉は何故人間になったのか。
彼女が辿った運命はどのようなものだったのか。
最初は好奇心だけで魔法使いの元を訪れていた。
ところが、魔法使いから姉の死の経緯を聞いたアルフェラッツは徐々に地上に対して興味を持つようにり、
アルフェラッツ『姉様が自ら命を絶つほど愛した人間……人間にはそれほどの魅力があるのかしら。』
このような疑問に行きついた彼女もまた、人間になることを選んだのだった。
魔法婆「こうしてアルフェラッツも人間になってしまいました。
余談ですが、この時の薬は既に品種改良されており、特に副作用も無かったと聞いています。
むしろ、人間になることによってアルの声が出せるようになりました。」
それ以降、ピンクの鱗の人魚が産まれると、その者は必ず口がきけないという特徴も出るようになったという。
いつしか人魚達の間で、『ピンクの鱗の人魚には身体的に制限がある』と、広まっていき、その制限のことを『ポラリスの制約』と呼ぶようになっていた。
魔法婆「『ポラリスの制約』……これは私の推測ですが、 泡となってこの海に消えたポラリスの悔恨の念が、自分と波長の合うピンクの鱗の人魚に制限を課そうとするのでしょうね。
いわば呪いの1種だと思います。」
馬『どひゃー、呪いって!ポラリスさんは一途過ぎた分、思い詰めたら怖くなるタイプだったのか…』
ここでもまた馬は他人事のように考えていた。
魔法婆「そして、人間になったアルの子孫があなたなのですよ、馬さん。」
馬『アルさんは地上ではどんな生活をしてたんだろう…』
魔法婆の衝撃告白と、考え事をしているタイミングが重なってしまい、馬は肝心な部分を聞き逃してしまった。
リヴラ「えぇぇー!!婆様、本当!?」
ソウシ「そんなことってあるんだ…」
トワ「馬さん、凄いです!」
馬「………え、え!?」
まずい、完全に話題の波に乗り遅れてしまった……と、馬は密かに焦っている。
ソウシ「確かに馬ちゃんは普段から甘い匂いがするよね。」
馬『ソウシさん!?私が糖尿病予備軍だと言いたいのかな…』
トワ「普段から人外の何かを感じてましたが、やっぱりそうだったんですね。」
馬『え、トワくん、何で急に私の悪口を言ってるの!? 人外ってなかなか酷い…』
肝心な部分を聞いてないので、ソウシとトワの言葉が自分へのダメ出しのように聞こえてしまい、急な展開に付いていけない。
魔法婆「体臭、それも名残でしょう。
馬さん、あなたの母親や姉妹は見た目や生活態度などはどうでしたか?」
馬「……へ?お母さんと姉ちゃん? えーっと……………」
魔法婆の突然の質問に馬は少し考えた。
そして、言葉を選びながら最低限の説明をする。
馬「あー……2人ともめちゃくちゃ美人でしたね。
特に姉ちゃんはヤバかったっす……生活態度は……ご想像におまかせします、エヘ♪」
ソウシ「…………」
馬が自身の家族について話す様子に、ソウシは違和感を感じている。
魔法婆「……そうですか。
馬さんの母方の血筋の、特に雌には色濃く特徴が出るのでしょうね。
馬さんもその内、あなたの母親や姉妹に似てくると思いますから、雄の扱いには気を付けてくださいね。」
馬「……は、はぁ……」
何故だか生活態度を注意されてしまったが、結局アルフェラッツさんの話は何処に行ったのだろう… と、話を聞き逃した馬は思うのだった。