人魚島~2つの呪い~(その5)
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ハヤテ「ふわぁ~、満腹になったし、ちょっと寝るわ。」
小腹が満たされたハヤテは大地に直接寝転がった。
ベッドじゃないと眠れない…なんて事は全くない彼は遠慮なくその場に倒れ込んでいる。
ハヤテ「ナギ兄も馬もまだここにいるんだろ?
船に戻る時に起こしてくれよな。」
馬(ハヤテさん、食べてすぐ寝ると牛になりますよ?)
ハヤテ「牛になる?何でだよ。
睡眠は子どもをよく育てるって言うだろ!」
馬『寝る子は育つ…って意味かな?』
ハヤテ「じゃ、俺は寝るからなー。」
馬(そもそも、こんなところで寝たら風邪引きますよ。)
ハヤテ「大丈夫だって、そんなやわじゃねぇから…」
馬(いやいや、まだ髪も濡れてるし……)
オロオロしている馬に対して、ナギは火の始末をしながら告げた。
ナギ「……ハヤテ本人が大丈夫って言ってんだ、放っておけ。」
馬「…………」
言われた馬はナギの顔を見ながら、わかった、と頷いた。
ナギ「…………」
ナギはハヤテの方をちらりと見やると、今まさに眠りに就く瞬間といったところで、彼の両の瞳は完全に閉じられていた。
それを確認した上で馬に、
ナギ「……さっきの貝を今から捌くけど、お前も来るか?」
と、誘いを掛けた。
馬はナギからの面白そうな誘いを断るはずもないので、ニコニコとしながら首を縦に振った。
ナギには聞こえないけれど、馬は元気一杯に(はい喜んで!)という気持ちで反応したのだった。
ナギ「…ほら行くぞ。」
ナギは軽々と馬を横抱きで抱え、複数個のジャンボ真珠貝を生け捕りにしてある海岸沿いまで移動する。
ペシペシ…!
途中、馬がナギの身体を軽く叩いて何かを伝えようとしてきた。
ナギ「……何だ?」
馬『ナギさん、重いのに抱っこさせちゃってごめんなさい…』
馬は自分の顔の前で手を合わせて、謝罪の意を示している。
ナギは馬の動作を一瞥しただけで、彼女の伝えたい事を察し、
ナギ「……謝らなくて良い。
それより、最近のお前は痩せすぎだからもっと食って体重を増やせ。」
と、やはり目を合わせずに、返事をした。
……………………………
馬『見事な貝捌きですなぁ…』
料理人かつ猟師かつ解体師的な役割を担うナギが次々と貝を捌き、巨大な真珠を取り出す職人技を、馬は惚れ惚れとしながら眺めていた。
ナギが捌くジャンボ真珠貝の中には、大体は最初に見た物と同じような黒真珠が入っていたが、いくつか珍しい色合いのものもあった。
馬『あ、あの貝…』
最後にナギが捌こうとしているのは、馬が取る事を一瞬躊躇ったやや小ぶりの真珠貝だった。
普段ならまだ若い貝は取ろうとも思わないのだが、今日に限って何故だか取ってしまった貝である。
ポトリ…
馬『……やっぱり小さい。』
取り出された真珠も予想通りの極小サイズで、売りに出したとしても値は付けられないだろう。
馬『うーん、可愛い色してるんだけどな……やっぱり取らない方が良かったかな、ごめんよ…』
馬は貝に対して少々申し訳ない気持ちになってしまった。
……………………………
ナギ「………………」
貝を全て解体し終え、海まで手を洗いに行っていたナギが戻って来た。
馬『お!ナギさん戻ってきた。』
馬は、収穫した真珠を手渡されたバンダナに包む作業をしている。
ナギ「……包めたか?」
馬は頷いた。
ナギ「……なら、もう戻るか。」
馬「…………」
馬は少し考えて、 グィッとナギの手を引っ張った。
ナギ「……何だ?まだいたいのか?」
馬は頷いた。
ナギ「……わかった。」
そう言って、ナギは馬の横に寄り添うように座った。
ナギが座った事を確認した馬は、足下に落ちていた枝を拾い、ザリザリと砂の上に文字を書き出した。