人魚島~2つの呪い~(その5)
こちらで夢小説の名前設定!
本棚全体の夢小説設定このブックはドリーム機能を使用しています。 名前を入れると、登場人物に自動変換します。
名前を入れないと『馬』になるので、あなたの脳内で馬が大暴れするでしょう…お気をつけください。
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
ナギは鎌を使って器用に貝を切り開いた。
あこや貝と同じ種類なら、貝柱は後で食べられるので、その周辺は特に注意しながら刃を入れる。
馬(あったら良いのになぁ~♪)
ハヤテ「だから何があるんだよ?」
2人はワクワクしながら、作業中のナギの手元を見つめている。
ナギ「……でけぇ…」
ナギはそう呟いてから、貝から取り出した物をポトリと地面に置いた。
ハヤテ「おっ!真珠か!!」
馬(おぉ~、こんな大きいの初めて見ました!)
大きな貝から取り出された物はかなりの大きさを誇る真珠だった。
そして色も市場で出回っている白いものとは異なり、緑を帯びたような黒色をしていた。
ナギ「……これ、売ったら高そうだな。」
馬(本当ですか!!沢山いたのでもう少し取ってきます!)
ハヤテ「そうなのか!?行ってこい行ってこい!!」
馬(ラジャー!!)
ナギの言葉とハヤテの後押しに俄然やる気になった馬は意気揚々としながら海へと消えていった。
ナギ「……何だ、アイツはまた取りに行ったのか?」
ハヤテ「あの貝がまだ沢山あるんだって。」
2人は馬が潜っていった夜の海を眺めた。
ザザ………ン………
昼間穏やかだったこの海は、夜になった今でも静かで落ち着いた波音だけが響いている。
ハヤテ「なぁ、ナギ兄……馬って結構役に立つよな。
掃除もそうだけど、ああやってお宝まで見付け出したら、もう立派な海賊って言えるよな!」
ナギ「…………」
ハヤテの言葉を聞いたナギは、かつてシンに言われた言葉を思い出していた。
『馬は役に立つ』
女に興味が無さそうなハヤテでさえも、馬の働きには一目置いている。
もはや馬は立派なシリウス海賊団の一員であり、無くては困る存在になってしまっている。
しかし……
ナギ「……バカ言うな、アイツはただの……変な女だ。
海賊なんかじゃねぇよ。」
ナギは、常に危険と隣り合わせの海賊なんかより、一般人として穏やかな人生を馬に歩ませてやりたかった。
……………………………
パチッッ…………パチッ……
ハヤテ「やっぱ焼き立ての魚が1番うめぇな!」
現在、ナギとハヤテと馬の3人で焚き火を囲んでいる。
馬(私が貝ハントしてる合間に魚を焼いちゃうなんて、流石ナギさんです!!)
馬は尊敬の眼差しでナギを見つめている。
ハヤテ「馬が、流石ナギ兄だってよ!
そうだよなー、俺も思うわ。」
ナギ「…………」
馬の可愛らしい顔を向けられて恥ずかしいのか、それとも褒められて照れくさいのか、とにかくナギは焚き火の調整に集中するフリをして2人とは目を合わせないようにしている。
馬は壁に貼り付いていた真珠貝と思しき巨大貝を複数採取してきた。
そして、これらの貝は全て後でナギが捌く予定にしている。
馬(あれ以上取ると生態系がおかしくなりそうだから止めときました。)
ハヤテ「へぇ、意外と考えてるんだな……俺だったら気にせず全部取ってくるけどな!」
馬(きっとハヤテさんみたいな好奇心旺盛な人が乱獲して絶滅させちゃうんだろなぁ…)
ハヤテ「おい、聞こえてるぞ。」
馬(しまった、つい強く考え過ぎました!)
ナギ「……ハヤテ、こっちの魚焼けたぞ。」
ハヤテ「お!ナギ兄サンキュー♪」
馬とハヤテが何を話しているのかはナギにはわからないが、傍目で見ると仲良くじゃれあっているようにしか見えない。
ナギは無意識の内に2人の間に焼き魚を割り込ませて会話(念話?)を中断させていた。
ナギ「……馬も食うか?」
ナギは馬にも焼き魚を勧めたが、彼女は首を横に振り、
馬(今の姿だと共食いになりそうで何だか食べにくいです。)
と、伝えた。
ハヤテ「…んー、共食いになるから嫌なんだって……ムシャムシャ…」
ナギ「…腹は空かねぇのか?」
馬はにっこり笑って頷いた。
空腹では無いから気にするな、ということだろう。