シャハイ島~蝶とファラオの花畑~(その3)
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名前を入れないと『馬』になるので、あなたの脳内で馬が大暴れするでしょう…お気をつけください。
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ナギがホテル側と交渉してくれたおかげで、夜中にも関わらず馬も泊まる事の出来る部屋に変えて貰えた。
しかし、ベッドが2つの部屋は既に満室らしく、ダブルベッドの部屋に通されたが、ナギと馬は普段から床で雑魚寝をしている状態なので、ちゃんとベッドで眠れることを考えれば好条件でしかなかった。
馬「ジェントルナギさーん、交代です。」
シャワー関連を全て終わらせた馬はナギに声を掛けるも、返事は無かった。
馬「あれ、ナギさん?」
ナギの反応が無いことを不思議に思った馬はソッと様子を確認する。
すると、そこには…
馬「…ふぉーっ////」
なんということでしょう、 ベッドの上には疲労困憊で眠ってしまっている美形が一人…!!
馬「よいしょっとぉ…」
馬は静かに大きめのベッドによじのぼり、眠り王子の元までにじり寄った。
馬『疲れている美形って色っぽいなぁ…』
馬がまじまじと観察していると、
ナギ「…………?」
残念な事に、すぐに起きてしまった。
馬「ナギ様、お目覚めですか。」
馬は覚醒したナギ王子のすぐ横にひれ伏し、ははぁー!!と、仰々しく頭を下げた。
ナギの頬まで何やら雫が飛んできた。
ナギ「…………冷てぇ。」
馬「それは私の髪から滴った水でございます。
馬エキスをご堪能くださいませ。」
ナギ「…………気持ち悪い言い方すんな。」
と、気だるそうに言われた。
いつもならここで教育的指導が入りそうなものだが、ナギは寝起きすぐのため機敏に動けずにいる。
馬「すみません、頭を拭く間も惜しんでシャワー終わらせました。ささ、次使ってください。」
ナギ「あぁ…」
一息ついた後、ナギはすぐに立ち上がるが、やはり何処と無く気だるそうなままだった。
ガシッ!!
馬「ぉよっっ!?」
不意に馬の腕を掴んだナギはそのまま脱衣室へと引っ張っていく。
馬『こ、これは!世に言う、背中流してやろうか?コース!?』
なんて馬の妄想は虚しく、頭にバサッとタオルを掛けられ、ガシガシとナギの容赦ない力で拭かれる現実が待っていた。
馬「いてっ、いててっ!やめてください、ナギさんみたいにハゲ予備軍になっちゃいます!!」
ナギ「…ちゃんと頭くらい拭け。それとドクターにまで変なこと言うんじゃねぇ。」
馬「あ、ソウシさんに薄毛の相談してるのバレてました?
ほら、被り物してたら通気が悪くなるって言うし…」
ナギ「……黙れ。」
馬「す、すみません…」
馬はこれ以上怒られる前に動きを止めて大人しくする。
ナギの気の済むまで頭を拭いてもらった後は急いでベッドまで逃げだした。
暫くして、
ザァァァァ……
ナギのシャワーを浴びる音が聴こえてきた。
馬『…あぁ、私は今、シャワーの水に……なり…た……』
水音を聞いていると心地よい気分になる。
馬は最後まで欲望を願い切ることなく眠りに就いてしまった。