人魚島~2つの呪い~(その5)
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名前を入れないと『馬』になるので、あなたの脳内で馬が大暴れするでしょう…お気をつけください。
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……………………………
馬(ちょいとハヤテさん、ナギさんを止めてください!)
ハヤテ「ナギ兄、馬が止めろってさ。」
ハヤテはすぐに馬の言い分をナギに伝えてやる。
しかし、
ナギ「……………」
ナギは無言を貫いたまま歩みを止めなかった。
ハヤテ「諦めろ馬、今はナギ兄に従っとけ。」
馬(ぐぅっ、こんなの、こんなのって申し訳なさすぎる!!)
狭い浴槽に辟易としていた馬は、脱走を試みたものの、彼女の企みはあっさりとナギ達にバレていた。
だが、馬は咄嗟の機転で、
(人魚は海水に浸からないと発狂して死んでしまう)
という旨をハヤテに伝え、見張り番長のナギから海に行く許可を出してもらうことに成功した。
そこまでは良かったのに…
馬(ナギさん降ろして~!自分で歩けますってば~!)
現在、ナギに横抱き(俗に言うお姫様抱っこ)の状態で運んでもらっている馬は、非常に申し訳なく感じていた。
馬『自分で移動できるのに……ほふく前進で移動出来るのに……ああああ………ナギさんの手を煩わしているぅぅぅ…』
馬が絶望的な表情をしながらもがいている様子を見て、ハヤテが声を掛ける。
ハヤテ「だから諦めろってー……っていうか、お前とナギ兄、何だか絵になってるじゃねぇか!」
普段は馬に茶化されることの方が多いハヤテが、珍しく馬を茶化すような発言をした。
実際に長身かつ容姿端麗のナギが可憐な馬人魚を横抱きで運ぶ様子は、正しくお伽噺の『王子様と人魚姫』の図である。
ハヤテは素直にその感想を述べたに過ぎない。
馬(え!!絵になる!?ハヤテさん、もっと詳しく私に教えてください!!さぁ、ほら、もっとぉ!!)
ハヤテの言葉を聞いてとても嬉しくなった馬は調子良く反応する。
ハヤテ「わかったわかった、うるせぇなー。
いやー、今日お前が戻った時は、ナギ兄に肩に担がれてただろ?
その時は『漁師とでかいアザラシ』にしか見えなかったけど、抱き方1つで印象って変わるもんだな!」
やはりハヤテは素直に感想を述べたに過ぎないので、今の発言には全く悪意は含まれていない。
しかし、
馬(で、でかいアザラシ……ひ、酷ぇや…)
馬にとっては余りにも乙女心を傷付ける例えだったので、少々ショックを受けてしまった。
ハヤテ「あ、いや…アザラシじゃなくてトドだったかな!」
馬の反応を見て、ハヤテは慌てて訂正したが、ますます悲惨な例えになってしまった。
一方、
ナギ『……アザラシ?……トド?
こいつらどんな話をしてるんだ?』
馬の言葉がわからないナギは、ハヤテの口から急に出てきた2頭の動物を想像しながら頭を悩ませていた。
……………………………
バシャンッッ!!
馬『ヒャッハーーー!!脚……あ、ヒレか、ヒレが伸ばせる~!!』
待望の海に入る事が出来て、馬はまさに水を得た魚の如く楽しそうに泳ぎ回っている。
ナギ「……絶対に1人でどっかに行くなよ?」
ハヤテ「そうだぞ、馬ー。 お前がいなくなったら、船室綺麗にする奴がいなくなっちまうぞ!
シンの部屋とかまた物置になってどんどん変なもんが溜まってくからなーー!!」
馬『ナギさん……ハヤテさん………ついでにゴミ温存師シンさん……』
海までの道中、ナギとハヤテから非常に気を遣われていた事は馬本人にも痛い程伝わっている。
こんなに良くしてもらって、それでもシリウスから出て行こうとするのは逆に失礼に当たる……そう考えを改めた馬は、ハヤテに気持ちを伝えた。
馬(わかりました、これからも家政婦業を頑張りまーす!!)
ハヤテ「そうだな、任せたぞ!」
ナギ「……何て言ってる?」
ハヤテ「シリウスの家政婦頑張る、だって。」
ナギ「……それで良い。ほら、泳いでこい。」
ナギは馬が考え直したことに安堵し、笑みを浮かべた。
馬(はーい。)
バシャバシャッ!!
ナギの言葉を受けた馬は、暗い夜の海へと潜っていった。
ハヤテ「ナギ兄、ほら。」
ナギ「……あぁ。」
ハヤテに持たせていた簡易釣竿をナギは受け取った。
馬が遊泳している間、ナギは釣りをして食材を確保するつもりでいる。
ナギ「お前はどうする?一緒に釣るか?」
ハヤテ「んー、俺じっとしてるの苦手だし、浜辺を散歩して来るわ!
ナギ兄、美味そうな魚が釣れたら俺に食わしてくれよな!」
ナギ「……あぁ。」
特に目的の無いハヤテは、ゆっくりと海岸を歩き始めた。