人魚島~2つの呪い~(その3)
こちらで夢小説の名前設定!
本棚全体の夢小説設定このブックはドリーム機能を使用しています。 名前を入れると、登場人物に自動変換します。
名前を入れないと『馬』になるので、あなたの脳内で馬が大暴れするでしょう…お気をつけください。
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
ナギの出し得る可能な限りの速さで走って戻り、船の停めている海岸沿いまで辿り着いた。
ナギ「……シン!!」
シン「速いな、ナギ。」
船の前ではシンだけがメンバーの到着を待っていた。
ナギ「馬は?何でお前一人なんだ?」
シン「……後で説明する。」
真剣な面持ちで答えるシンを見て、ナギは嫌な予感しかしなかった。
ナギ「一緒じゃねぇのか?」
シン「……………」
シンはナギの質問に黙秘する。
後で説明すると告げたからには、今話す気は無いらしい。
少し遅れてソウシとトワがやって来た。
ソウシ「シン、何があった?」
トワ「あれ………馬さんは……?」
トワも到着して早々に馬の姿が見えないことに気付き、シンに尋ねる。
人数が増えたためか、ここでやっとシンが口を開いた。
シン「アイツはシリウスから出ていった。」
ナギ「はぁ?」
トワ「えっっ!!」
ソウシ「えぇー…」
シンからは端的な説明しかなかったが、それでもその答えには十分インパクトがあり、一同は驚いた。
リュウガ「おーい!お前らー、どうしたー?」
ハヤテ「何だよ、皆辛気くさい顔して……」
馬以外のシリウスメンバーが全員集結したのでシンは先程の経緯を改めて説明し始めた。
シン「実は馬が……」
一方その頃……
馬「へぇー、人魚さんにも名前があるんですねぇ。」
人魚「そうよ、リヴラって呼んでね!」
馬「よっ!リヴラ姐さん!!絶世の美女……いや、美魚ですかな?」
リヴラ「ウフフ、人間って思ってたより面白いのねぇ。」
馬が思い切って入ってみた洞窟の最奥には大きな水場があった。
所々に洞窟の隙間から陽光が差し込んでおり、松明を灯さなくとも水場を眺める事が出来た。
この水場も神秘的な場所で、透き通る水面の周りには蓄光タイプの鉱石が光り輝き、そこかしこに生えている水草ですら光って見えた。
水場に到着してすぐに、喉が渇いていた馬は水面に指を突っ込んだ。
そして、指に付いた水滴を舐めてみたものの、相当しょっぱくて飲めたものではなかった。
どうやらここの水場は、外界の海と繋がっているようだ。
馬『うーん、海水ってことはここは湖じゃなくて海の扱いになるのか……
潮の満ち引きから考えるとこちらが北で、』
馬が地形の考察に明け暮れている最中、水場に面した大岩の影で何かが動いた。
馬「おや?」
馬は考える事を一旦停止し、すぐに声を掛けた。
馬「誰かいますか〜?」
?「………あなたは……人間…?」
岩場の影から美しい声が聞こえてきた。
この声の主こそが架空の生物と言われている人魚のリヴラだった。
シン「実は馬がいなくなった、このままシリウスから下船するつもりでいるらしい。」
ハヤテ「おいおい、急過ぎるだろ…でも下船するにしても、アイツはこんなとこで生きてくつもりなのかよ。」
ハヤテが呟いた感想はその場にいた全員が抱いた感想でもあった。
ソウシ「うーん…流石にこの島で女の子が生活するなんて不可能だろうね。」
ナギ「……俺が探す。」
シン「いや、馬を追い詰めてしまったのはオレだ。
責任持って探すから誰かに船番を代わってもらいたい。」
リュウガ「なぁ、シン。 追い詰めたって、馬に何をしたんだよ?」
いつもフザケているか、泥酔状態にあるリュウガにしては珍しく真面目にシンに尋ねている。
シン「それは……」
言いにくそうにするシンに、
リュウガ「ん?」
リュウガは独特のプレッシャーを掛けて尋問する。
シン「……馬とナギの様子がおかしかったから理由を聞いたんです。」
メンバーの視線が一気にナギに集まった。
ナギ「………は?」
シンから急に自分の名前を出されたのでナギは戸惑っている。
シン「普段はナギにベッタリな馬が、ナギのことを見ようともしなかったから理由を聞いたんです。
すると、 手伝いをサボったせいでナギから完璧に嫌われてしまった、 と言って馬は落ち込んでいました。」
ナギ『アイツはそんな風に捉えていたのか』
と、ナギは内心思ったが、黙ってシンの話を聞き続けている。
シン「次に手伝いをサボった理由を聞いたら、ドクターと一緒に寝てた、と答えたんです。」
ナギ「…………」
トワ「えっ…」
ハヤテ「えぇーっ!」
リュウガ「ソウシと?」
今度はソウシに注目が集まった。
ソウシ「うん、確かにベッドで一緒に寝たよ。
ナギ、馬ちゃんは凄く良い匂いがするんだね。
彼女のアロマ効果のおかげでグッスリと2度寝が出来た♪」
全く焦る素振りも無く、ニッコリと微笑みながら語るソウシの表情から、男女の関係では無いこと、それに加えて馬に対してやましい気持ちを一切抱いていないことも見て取れた。