人魚島~2つの呪い~(その3)
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……………………………
馬「………ふぅ、もうシンさんは追って来てないな。」
後方を確認した馬は、一休み出来そうな木陰を見付けて腰を下ろした。
馬『流石に砂浜ダッシュは疲れたな………砂浜ダッシュか……普通はダーリンとハニーがウフフと笑いながら追いかけっこするのが定番なのに、私と元ダーリン(シン)は必死の形相だったろうな…』
馬は汗をぬぐいながらしみじみと考えていた。
サァァァァァ……
どこからか涼しい風が流れ着き、木々の葉が揺れ擦れあう音が聞こえる。
馬『走った後だし気持ち良いや…』
サァァァァ……………
馬の耳に聞こえてくる音は木々のざわめきの音だけだった。
自然しか無さそうなこの島の景色は雄大で美しい。
シリウス号を留めている海もエメラルドグリーンの色で澄み渡っていたし、砂浜の砂も一粒一粒がとても細かく、太陽光が当たるとキラキラと輝いて見えた。
島の内部は見たことも無いような色とりどりの花が咲き乱れ、樹齢が数百年は経っていそうな厳かな大木が幾本も並んで生えている。
これらの環境からして、この地図に無い謎の島は全く人の手が加えられていない事がわかる。
馬『こんな綺麗な場所でなら餓死しても後悔しないなぁ。』
馬は極端な考えをしながら目を閉じた。
やはり、男しかいない船の中で1人だけ異性の自分が暮らしていくことは無理があったのだ。
大恩あるシリウス海賊団の人達をこれ以上掻き乱したくはない。
トワも、ソウシも、シンも、そして最も振り回されていたであろうナギにも、迷惑をかけてしまって申し訳ない気持ちでいっぱいになっていた。
(※リュウガとハヤテはあまり気にしないタイプだろうからここでは省いている。)
馬『はぁ…やっぱりナギさんに嫌われたのが1番キツかったなぁ………』
サァァァァァァァ……
馬の傷んだ心に大自然の風が染み入り、閉じられた瞳からは一筋の涙が溢れた。
今まで我慢していた馬は、膝を抱えて静かに感情が鎮まるのを待っていた。
サァァァ…………♪…………
馬「ん………?」
何度目かの風音の中に、環境音とは異なる音が混じって聞こえた。
………~♪……………
馬『気のせいじゃないみたい………こっちかな。』
馬は立ち上がり、微かな音を頼りに歩き始めた。
……………………………
音の聞こえる方向を目指してしばらく歩いていると、何やら大きめの洞窟を発見した。
馬『うゎっっ!………ワクワクする!!』
馬が冒険の予感に胸をときめかせていると、シリウス号が停泊している方角から、
ボゥーーーーー
と、船の汽笛が聞こえた。
馬「確かあの音は…………」
ハヤテ「緊急信号じゃね?」
……ボゥーー……………
2度目の汽笛が聞こえた。
リュウガ「船に何かあったみたいだな。
ソウシとトワに戻ってもらうか…」
ナギ「……俺が戻ります。」
ナギはリュウガの了承を得る前に船に向かって走り出した。
ハヤテ「あ!ナギ兄!?」
リュウガ「おい、ナギ! …チッ、勝手に行きやがって。
ハヤテ、俺達も一旦戻るぞ!」
ハヤテ「了解……ってナギ兄、足速すぎるだろ。」
先に戻っていったナギの姿は既に無かった。
リュウガとハヤテも船に戻るべく、急いで来た道を引き返す。
馬「とにかく何処かに隠れないと……」
汽笛を2回鳴らす事は緊急時の合図と聞いている。
シリウス号から下船し、折角この謎の島で生きていこうと決めたのに、報せを受けた探索メンバーと出会してしまったら元も子もない。
馬「よし、行っちゃえ。」
馬は危険を顧みずに洞窟の中に入ってみることにした。
洞窟の中から歌声が聞こえていたのだが、汽笛が鳴ってからはピタリと止んでいた。