人魚島~2つの呪い~(その2)
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名前を入れないと『馬』になるので、あなたの脳内で馬が大暴れするでしょう…お気をつけください。
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……………………………
バンッッ! !
ナギ「馬っっ、何やってんだ…………!?」
いつまでも待っても馬が一向に来ない事に痺れを切らしたナギが再びソウシの部屋まで戻ってきた。
そこで彼が見たものは、
ソウシ「……スー…………」
馬「……カー……………カー…………………」
ソウシに、抱き枕の如くガッツリと抱き締められながら安らかに眠る馬の姿だった。
ナギ『コイツら本当に何やってんだ!』
カッとなったナギは、
ナギ「2人とも起きろっっっ!!」
いかがわしい2人をまずは離すべく、布団を力任せに引っ張った。
馬「ほんぎゃっ!!天変地異!?」
寝起きの良い馬はすぐに声を上げて目を覚まし、そして、ベッドに立っているナギに気が付いた。
勿論、彼が激怒している事にも……
馬「お、お、おはようごじゃいましゅ………ナギさま………」
怒れるナギの恐ろしさに、馬は声まで震えているが、
ナギ「………ドクターと何してんだ?」
そんな彼女にナギは容赦なく氷の質問を浴びせた。
馬「……捕縛されてます。」
未だに馬はソウシにガッシリと抱き込まれていて動けずにいる。
しかし、その光景はナギからすればお似合いの黒髪カップルが抱き合って眠る、絵本のような美しいワンシーンにしか見えなかった。
気に入らない光景を見て激しい怒りが沸き起こり、ナギの眉が吊り上がる。
ナギ「………何でベッドで一緒に寝ることになったんだ?そこからおかしいだろ。」
馬「い、いやー、あのー、その………」
ナギ「……チッ……」
しどろもどろになる馬の様子を見て、背中のキスマークを付けた人物はソウシなのかとナギは疑ってかかる。
ソウシ「ごめんごめん……小さい時から抱き枕を愛用してて、その名残で近くにあるものを何でも抱えて眠ってしまうんだよ。」
軽く笑って朝の身仕度をしながらソウシはナギと馬に謝罪した。
一方の馬は、ベッドの上で正座をしながら、
馬「ね?私は抱き枕でしかないんです!
決して公序良俗を反するつもりは無くて…あ、でも手伝えなかった事は死刑に値しますよね…ぁぁああぁぁ、大変申し訳ございませんでしたぁぁっっっ!!!」
由々しき事態とばかりに畏まって緑鬼に謝罪した。
ナギ「もういい……それより、ドクターが馬の背中のやつを付けたんですか?」
ナギは率直な質問をソウシにぶつけた。
この質問に対し、ソウシは、
ソウシ「…………………………何の事かなぁー。」
かなりの間を空けて、はぐらかすかのように答えた。
その声は誰が聞いてもわざとらしく聞こえるものだった。
馬『ちょっと、ソウシさん!!その言い方じゃ煽ってるようにしか聞こえませんってば!!』
馬は心の中でソウシにダメ出しをした。
しかし馬本人は気付いていなかったが、パクパクと口を動かして驚愕している彼女の様子は、第三者から見るとやましいことを抱えた共犯者の動きに見える。
2人の様子を見ていたナギは、はぁ…と溜め息を吐き、
ナギ「……ドクター、朝飯が出来たから食堂まで来てください、馬もな。」
それだけを告げて部屋から出ていった。
ソウシ「はーい。」
ソウシは素直に返事をして、
馬「えっっ、ナギさん?待ってください!!」
馬は慌ててベッドから降りてナギの後を追った。
食堂まで脇目も振らずに進むナギを、後から走ってきた馬が呼び止めようとする。
馬「ナギさん、待ってください!」
ナギ「……………」
ナギは馬の声を無視して進んでいく。
馬「な、ナギさーん?」
馬はただならぬ彼の雰囲気に怯みそうになる。
しかし、ここで諦めてしまうとナギとの関係が駄目になる……そう予感した馬は勇気を振り絞る事にした。
馬「ナギさん!!お待ちになってぇぇぇぇ~!!」
勇気を振り絞った結果、ナギの背中に躊躇なく突進した。
ドンッッ!!
ナギ「……ってぇ………」
ナギは突進の衝撃を背中に受けたせいで地味にダメージをくらっている。
馬「あ、痛かったですか?ごめんなさい、やり過ぎました。」
ナギ「…………」
慌てて謝る馬を一瞥しただけでやはり何も言わないナギ。
それどころかすぐに前を向き、再び食堂まで歩き出してしまった。
馬「…………ガーン…………」
ショックの擬態語を発してその場に佇む馬は、決してふざけているわけではなく真剣に落ち込んでいる。
馬『どうしよう、完璧に嫌われちゃった………うぅ、ナギさんの手伝いをサボった代償は大きかった…』
ナギの怒る理由を勘違いしたままに、馬は呆然と彼の後ろ姿を見送っていた。
通常の馬なら図太い性格をしているが、ここ最近情緒が不安定になっている事と、2度もナギから拒絶をされてしまった結果、
馬『………仕方ない、自業自得……私を見るのも嫌だろうからナギさんの視界に入らないようにしよう。』
流石に心が折れてしまい、ナギとの関係修復は絶望的のように思えた。
これ以上ナギに不快感を与えないよう、彼の視界から消える事を決意した馬は力無く立ち上がり、トボトボと食堂まで歩いていった。
(その3へ続く、ミニあとがきへ)
【ミニあとがき】
不運は重なるもので、トワくんの若気の至りにやられーの、ナギさんに誤解されーの、情緒不安定だーので主人公は踏んだり蹴ったりですね。
次はナギさんと主人公のギクシャクか継続する回です。
馬ときどき魔王 管理人より。(※と、当時の管理人が申しておりました!)