人魚島~2つの呪い~
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名前を入れないと『馬』になるので、あなたの脳内で馬が大暴れするでしょう…お気をつけください。
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ナギが停泊関連の仕事を終え、また、宴の後片付けも済ませた頃にはすっかり夜も耽けていた。
ガチャッ!
ナギ「……うゎ。」
ナギが自室の扉を開けると、暗闇の中、ベッドではなく床に馬が1人で縮こまっている姿が見えた。
ナギは灯りを付けると同時に、
ナギ「……怖ぇよ。」
と、思ったままの感想を述べた。
馬「お、ナギさん……」
馬の声はどうにも元気が無かった。
ナギ『……寝惚けてるのか?』
ナギは馬の様子を少し気に掛けながら、シャツを脱ぎ、就寝の準備を始めていく。
ナギ「……床にマット敷くからベッドの上行け。」
馬「はーい…」
馬はのそのそと立ち上がり、言われたままベッドに座った。
ナギ『………?』
いつもならどれだけ眠くても、むしろ寝ながらの状態でも馬はナギの寝床の用意を手伝うのに…やはりナギは彼女の態度に違和感を覚えた。
床にマットを敷き終え、航海日誌を付けた後は灯りを消せば一日が終わる。
ナギ「……消すぞ。」
馬「…………」
ナギ「………馬?」
馬「…………え?あ、はい。」
ナギ「………座ったまま寝るのか?」
灯りを消すと言っても馬は横になろうともせずにぼんやりとしている。
やはり様子がおかしい。
ナギ「……馬、何かあったのか?」
ナギはベッドに俯いたまま座る馬の頭に手を乗せ、顔を覗きこんだ。
ナギ「……!」
馬の目の周りは泣いた後のように赤くなっており、まぶたも少し腫れぼったくなっていた。
ナギ「おい。」
馬「……灯り消してください、眠たいです…テヘ☆」
わざとらしく答える馬にナギは戸惑う。
ナギ「………いや、何があったか言え。」
馬の目を見つめながら真剣に尋ねるナギ。
馬「……………」
彼女も黙って見つめ返したが、急に立ち上がり、
馬「あ、そ〜れ~。」
と、勝手に灯りを消してしまった。
ナギ「…アホ、勝手に消すな、」
グイッッ!!
ナギが言い終わらないうちに、馬に手を引かれ、マットの上へと誘われた。
馬「ささ、ナギさん寝てください。疲れたでしょう?」
ナギ「……はぁ?」
馬「今日は久しぶりに一緒に寝たいなー、と思って……ほら、退院したばかりでしょう。」
馬の声が珍しく真剣味を帯びていた。
ナギ「…………」
ナギからすればこんなに嬉しい誘いは無いのだが、やはり不自然に感じてしまった。
ギュッ……
なかなか動いてくれないナギに痺れを切らした馬が1度だけ強く彼の手を握った。
そして、すぐに手を離し、
馬「なんちゃって!冗談ですよ、冗談。
それではおやすみなさーい!」
いつもの口調で馬はベッドに戻ろうとした。
ガシッ!
馬「……?」
今度は逆にナギが馬の腕を掴んだ。
ナギ「………寝るぞ。」
馬「うひょー!」
馬はそのまま引っ張られ、マットの上にナギと2人で寝転んだ。
馬「…………」
馬は黙ってナギにしがみついている。
いつもならくだらないことを延々と1人で呟き、勝手に疲れてはそのまま眠りに就くのだが…さらに、彼女の方からこんなに身体を密着させて寝るなんて今までに無かったと思う。
せいぜい手繋ぎや腕枕もどきぐらいの距離感だったはずだ。
ナギ「…………」
馬の頭に顔を寄せると、甘い香りが鼻をくすぐり、心地好い気分に浸れた。
今日(とは言っても、もう日付は代わってしまっているが)、ミゼル島の病院で馬を救出した時には全裸で意識の無い状態だった。
馬は院長達に暴行されていないとクレアは言っていたが、複数の男達の前で裸体を晒すことはかなり辛かったはずだ。
酷い目に遭った事を思い出したせいで自分に縋り付きたくなったのかもしれない……久しぶりに乗船してただ単に疲れ果てているだけなのかもしれない……全てが憶測にしか過ぎないが、本人が理由を言いたくないのならば無理に聞くべきではない。
それがシリウス海賊団の暗黙の了解でもある。
馬は既にメンバーの一員だ。
いつか吹っ切れた彼女自らが理由を話してくれるのを待つしかない……ナギはそう結論付けてから、静かに目を閉じた。
しかし、馬の悩みはナギが思っている以上に根が深かったみたいで、この日から深夜に限り、馬の精神状態が酷く不安定になってしまうのだった……
(その2へ続く、ミニあとがきへ)
【ミニあとがき】
主人公の年齢はナギさんと4歳差の21歳にしました。
日本女性は童顔のため外国で子ども認定されやすいと聞きます。
北欧系のイメージのあるナギさんもうっかり主人公のことを未成年の子どもだと思っていたようです。
勿論、他のメンバーもトワくんと同い年位だと勘違いしてます。
さて、次回はナギさんにトワくんとの未遂事件がバレてしまい、修羅場に突入する予定です……怖い怖い。
馬ときどき魔王 管理人より。(※と、当時の管理人が申しておりました!)