人魚島~2つの呪い~
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名前を入れないと『馬』になるので、あなたの脳内で馬が大暴れするでしょう…お気をつけください。
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トワ「……ゔー……二度と飲みたくないれす……」
馬「わかるわかる!私もお酒弱いからさ、飲んで酔っ払った時はそう思うよ。」
トワ「……一緒れすね、………うーん……」
馬「…あ、」
寝床からはみ出ているトワの腕を見て、馬はその手を握ってみた。
トワ「………んゎっ……!?」
馬『冷たくなってる。毛布毛布…と。』
馬にとってはただの体温管理でしかない行為だが、若いトワからすれば船上生活が続いている中での異性との触れ合いは非常に胸がときめいてしまう。
馬はすぐに手を離し、足元に畳まれていた毛布を彼に掛けてやった。
トワ「あ、ありがとうございます……」
馬「はいはい、冷えてたよ。
ちゃんと毛布かぶって横になっててね。」
トワ「は、はい…」
トワの顔の赤みが増したのはアルコールのせいだと認識している馬は、彼を気遣いながら肩を優しく撫でた。
馬の気遣いを受け、なんとももどかしい気持ちになったトワは、
トワ「…………あ、あの……馬さん…」
と、控え目に声を掛けた。
馬「どうかした?ソウシさん呼ぼうか?」
トワ「いえ…………そ、その、」
馬「ん?」
馬は横になっているトワの顔を覗き込んだ。
トワ『……ち、近い………けど、馬さんって可愛い………』
馬『意識が混濁しているわけでは無さそう……』
トワがそんなことを考えているなんて露知らず、馬は相変わらず彼の容態を観察していた。
トワ「……馬さん!」
意を決したトワは改めて話し掛ける。
馬「はいはい、何でございましょ。」
トワ「馬さんが嫌じゃなかったら、そ、その……手を………」
馬「手?」
予想外な単語を耳にし、手で影絵でもしてトワを楽しませれば良いのか?と、馬は考えを巡らせていた。
トワ「手を握ってくれませんか…?」
恐る恐るではあるがハッキリと要望を言われたので、手で犬の影絵を作ろうとしていた馬は、
馬「あぁ、握るのね!了解、了解!」
影絵を作るよりかは簡単だと、軽いノリで手を握った。
握ったトワの手は当然馬の手よりかは一回り程大きい。
しかし、ナギのとは違って細く繊細な指をしていた。
馬「へぇー!トワくんは綺麗な指をしてるんだねぇ。」
トワ「……馬さんの手は……小さくて………可愛いです……」
馬『うぇっっっ!? どうしたトワくんっっ!!幻覚でも見えているんじゃなかろうか…』
突然トワに『可愛い』と言われたため、仰天する馬。
しかし、具合の悪い彼の横で大騒ぎをするわけにはいかなかったので、
馬「オホホ、ありがとーございます。
…あのさ、頭とか痛くないかな?ちょっと見せてね。」
努めて冷静に対応した。
トワは酔った勢いで何処か頭を打ったのではないか、と、馬は本気で心配をしながら、そっと彼の頭を触った。
サワサワサワ……
馬「んー……」
馬はトワの髪の毛を片手で優しく掻き分けて、頭に何処か異常が無いかを目視でチェックしている。
サワサワサワサワ……
トワ「…………っ……」
一方、される側のトワは目をきつくと閉じて馬の行動を受け入れているが、彼の頬は先程から朱色に染まったままである。
馬「よし。頭の怪我は無ーし。」
馬はニコニコと告げた。
いつかのナギのように、突然様子のおかしくなったトワの頭部の怪我の有無を調べたのだ。
常に他人を警戒しているナギの場合、抵抗されずに確認出来たことが奇跡とも言えるのだが、トワの場合は普段から仲が良いため気軽に触れて確認することが出来る……そう思っていたのは馬だけで、今の彼は違ったようである。
トワ「…………馬さんっっっ!」
切羽詰まった様子のトワは身体を素早く起こして馬の名前を呼んだ。
馬「ふぁっ?」
馬が状況を把握出来ずにいる一瞬の間に、彼女の身体がふわりと浮いた。
ギュッ……
馬『え?…おぉー?何だこの状況は??』
急な展開に、馬の頭の中ではたくさんの『?』マークが浮かんでいた。
どうやら今はトワに抱き締められている体勢らしい。
馬「えぇぇぇぇ!! ちょ、ちょ、ちょ、ちょ、ちょっと!!! 本当にどうしたのトワくん!?」
現状を把握するや否や、馬は心の中の声をそのまま出していた。