ソウシ「次の王さまは誰かな?」
トワ「あ!僕です!」
少し緊張した面持ちでトワは手を挙げた。
ハヤテ「トワ…頼むから、船長と絡んでもあまりダメージの無いやつにしてくれよ…」
げっそりとしたハヤテがトワに懇願する。
先程の熱烈なキスの衝撃がまだ拭えていないようだ。
シン「早く命令しろ。」
トワ「えっ……じゃ、じゃあ4番と……6番…にしようかな、の人が手を繋ぐでお願いします!」
ソウシ「フフ、ここに来て可愛い命令だね、4番は誰かな?」
馬「あ!ついに来ましたね……私です!
誰ですか?私に手を捧げてくれる殿方は?」
リュウガ「お、ついに
馬が来たか!って、温い命令だな。
おいトワ!パンツ脱ぐとかもっときわどいの言っときゃ良かったのによぉ…」
トワ「えぇっっ!?何かすみません…」
シン「酔ってる船長の言うことはいちいち気にするな、どうせすぐに忘れる。」
ソウシ「6番は誰かな?」
ナギ「………」
ナギが静かに棒を差し出す。
ハヤテ「ナギ兄が6番か。良かったな、
馬!」
馬の尊敬して止まない対象がナギであるという風にハヤテは捉えているため、素直に彼女がナギと当たったことを祝福してやった。
勿論、
馬「っっしゃぁぁぁああ!!ナギさんですか!!!ナギさんなんですね?
あぁぁ、私これから手を洗いませんっっ!!
シンさん、ソウシさん!シルクの手袋か抗菌手袋を貸してください!!」
当の本人は狂喜乱舞して大騒ぎをしている。
ソウシ「良かったね、
馬ちゃん。」
シン「…フン、近年稀に見るアホ面だな。」
トワ「
馬さんがこんなに喜んでくれるなんて、僕、命令して良かったです!」
リュウガ「……
馬、幸せになれよ!!」
馬「……はい!!!
船長!皆さん!私、幸せになりますっっっ!」
リュウガに熱くアンサーした
馬は、クルリとナギの方を振り返り、
馬「ナギさんっっっ!!お手を拝借!!」
と、頭を下げて手を伸ばした。
ナギ「……………」
対するナギは全力で引いていた。
たかが手繋ぎでコイツら騒ぎ過ぎだろ…と。
馬「私じゃダメですか……?」
躊躇うナギを見て、不安げな
馬は涙目になっていく。
ソウシ「ナギ、
馬ちゃん困ってるよ?
まさか他に女性がいるのかい?君は髪の長い女性とか好きそうだしね。」
と、どさくさに紛れてソウシはクレアネタでナギを攻撃している。
シン「ナースの職業とか好きそうだしな。」
シンもソウシのネタに便乗する。
そんなドS航海士様の顔はとても楽しそうである。
ハヤテ「……ナギ兄?」
トワ「ナギさん!?」
訝しむ若人2人と、
リュウガ「よし、
馬。ナギの分も俺がベッドで慰めてやるからな!」
ここぞとばかりにセクハラ発言をするリュウガ。
ナギ「……お前ら、好き放題言いやがって。」
ガシッ!!
周りに揶揄され、ヤケクソ気味なナギは差し出された
馬の手をカップル繋ぎで繋ぎ返した。
「おぉぉぉぉ~!!」
パチパチパチ………
たちまち歓声が上がり、拍手喝采となった。
端から見ればなかなかのアホ集団である。
シン「次は誰だ?」
シンが王さまを尋ねた。
馬「ナギさんですかな?」
馬は隣のナギに聞いてみたが、
ナギ「…………」
黙って首を横に振るだけだった。
馬「…ナギ王じゃないんですね。
…あ、もう手を離しますね、次の王さまの命令には全力で従わないとダメですし!」
馬は意気込んでナギに繋がれている手を離そうとした。
だが、
馬「……あれ?」
馬が掌を広げても彼の手が離れる事はなく、
馬「せいっ!とぉっっ!」
と、少し激しくブンブン振ってみても一向に外れそうになかった。
馬が困った顔でナギを見上げると、
ナギ「………」
黙殺されてしまった。

(※美香様画)
馬「……!?」
ナギに睨まれ、わけがわからずにいる内に、次代の王が名乗り出た。
リュウガ「よっしゃ!!俺が王さまだ!!」
ハヤテ「うわっっっ!!船長かよ!」
トワ「これはキツいのが来そうですね……」
恐怖政治到来の予感に、一同固唾を飲んで身構えた。