ミゼル島~大病院の陰謀説~(その5)
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名前を入れないと『馬』になるので、あなたの脳内で馬が大暴れするでしょう…お気をつけください。
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ソウシ「ナギ達の前で我慢してたんだね。」
馬「恥ずかしながら…………他の人の……を見てから……吐き気が止まらないっす……」
ソウシ「……え?どういうこ、」
ガシッ!!
ソウシが言い終わる前に、馬は彼の胸に顔を埋めた。
馬「……うぅっぷ……ソウシさん…ごめ…なさ…カハッ……」
これはただのスキンシップではなく、体調不良を伴った上での行動だとソウシは判断した。
ソウシ「吐きそう?」
ソウシの呼び掛けに小さく頷く馬。
ソウシ「うん、私の事は気にしなくて良いよ。
この姿勢のままで大丈夫?」
やはり頷くだけの馬。
ソウシ「……大丈夫だからね。」
シリウス号の頼れる船医ソウシはいつでも馬を優しく気遣ってくれる。
吐き気の酷い馬は彼の温もりに安堵することができた。
暫くソウシの胸に身を預けていると、結局吐くこともなく体調は落ちついてきた。
馬「……困ったもので、勝手に嫌な事って思い出しちゃうんですよね。」
ソウシ「そうなんだね。」
わざと明るく説明をする馬だが、要は自身の禁忌を少しでも思い出しただけで拒絶反応を起こしてしまうらしい。
馬「すみません……」
ソウシ「大丈夫だよ。ゆっくり落ち着くのを待とうか。」
ギュッとしがみつく馬の頭を撫でてやり、優しく声を掛けて安心させる。
ソウシ「こういう役は本当はナギが良いんだろうけど、」
馬「確かに!」
馬の素直過ぎる即答を受けてソウシは思わず笑ってしまう。
ソウシ「フフフ、正直だなぁ。」
馬「………あ、でも………スンスン………ソウシさんも…………スンスン…………とても良い匂いがしますね!」
ソウシ「匂い…?」
匂いと言われて、そう言えば馬からは甘い匂いがする…と、ソウシも考えていた。
馬「………ソウシさんは……スンスン、直接の生肌だから………余計落ち着くと言うか………スンスン、あぁ、癒し系なんですね。」
ソウシ「フフ、そんなに嗅がれるとくすぐったいよ。」
馬「おっと、失礼しました!」
ソウシとたわいない話をしているうちに、馬の身体の異変は治まっていた。
馬「いやはや、助かりました。」
馬はソウシに礼を述べてから身体を離した。
その最後のやり取りのみをナギに目撃されたのだが、馬は気付いていなかった。
馬「……ふぅ!」
馬は自身の頬を軽く手を叩いて気合いを入れた。
気持ちを切り替えたところですぐにナギの元まで行こうとしたが、
ナギ「おい。」
馬「ぎゃっ!!!」
不意打ちのように真後ろから声が聞こえ、馬は身を竦めた。
振り向くとそこには……
馬「……ひぇぇっっっ!!」
鬼の形相のナギがいた。
ナギ「もう行くぞ。」
不機嫌に言い放ったナギは馬の腕を乱暴に引き寄せた。
馬「…ててっ…」
感情的になっているナギの力が強かったせいで、馬は痛みで顔を歪めた。
馬を傷付けるつもりなんてナギには微塵もないはずなのに、結果として傷付けてしまっている。
そんな一連の流れを黙って見ていたソウシは2人を呼び止めた。
ソウシ「待ちなさい、ナギと馬ちゃん!」
ナギ「…………」
馬「何ですかな?」
呼び止められて動きを止める2人を尻目に、ソウシは部屋の入り口に置いてあった自分の荷物を取りに行った。
そして、荷物の中から衣服を取り出し、馬にそれを手渡しながら、
ソウシ「ナギのシャツだけで上の階に行ったらセクシー過ぎて他の患者さん達に驚かれてしまうよ?
さぁ、これを着ておいで。」
と、尤もな理由を付けて2人を引き離すことに成功した。
馬が着替えている間に、ソウシはナギに話をする。
ソウシ「あのナースの子とは決着がついたのかい?」
ナギ「…………はい。」
ソウシ「そう、良かった。
これからは馬ちゃんを悲しませてはいけないよ。」
シンからも似たような事を言われていたナギは、このソウシの注意を受けて少し気分を害した。
確かに自分は馬のことが好きだが、第三者からとやかく言われる筋合いは無い。
しかし、言われるにはそれなりの理由があるわけで…
ナギ「……気を付けます。」
今回は自分の否が大きいと自覚しているため、ナギは気持ちを改め、きちんと反省することにした。
ソウシ「それともう1つ、馬ちゃんの様子が少しおかしいんだ。」
ナギ「……?」
ソウシ「何か精神的なものだと思うけど…… あ、さっき抱き合ってたのも、彼女が不安定だったからだよ。
ナギも注意して見ておいて欲しい。」
ナギ「………」
ナギは黙ってソウシの言葉を聞いていた。