ミゼル島~大病院の陰謀説~(その5)
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名前を入れないと『馬』になるので、あなたの脳内で馬が大暴れするでしょう…お気をつけください。
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ナギ「……クレア。」
クレア「………何?」
ナギ「……馬、クレアと2人だけで話したい。」
馬「わっかりましたぁ!どうぞごゆっくりぃ!!」
非常に聞き分けの良い馬は、
馬『ナギさん、ついにクレアさんへ告白か!?』
と、勝手に思い込んでいた。
そして、「アデュー!」とナギとクレアにポーズを決めてから颯爽とソウシの元まで駆けていった。
クレア「賑やかね。」
ナギ「いつもあんな感じだ……それより、じきにこの病院に軍の捜査が入るらしいぞ。」
クレア「……そう、やっとね。」
ナギ「……お前が院長の悪事を証言したら全て終わらせることが出来る。」
クレア「………」
ナギ「ただ、今回シリウスが介入したことは、」
クレア「わかってる。言わないわ。」
ナギ「……悪ぃな。 それと馬のことだが……」
クレア「ハナコさん、馬さんが本名なのね。
彼女のことも言わないから安心して。」
ナギ「……助かる。アイツは一般人だから俺達と関わりがあるって世間に知られたくねぇんだ。」
クレア「ナギが、」
ナギ「……あ?」
クレア「ナギがあの子の事を好きな理由が何となくわかったわ。」
ナギ「……?」
クレア「私も……あの子は嫌いじゃない。
遭難した時にあなたを抱えて陸まで泳いだんでしょう?
私には到底出来ない事だわ。」
ナギ「………」
クレア「私だったら……そうね、早い段階であなたと一緒に死ぬことを選ぶかしら。」
ナギ「………」
ナギはかつてクレアがよく口にしていた言葉を思い出していた。
『ナギと私は考え方がよく似ている。』
クレアの言う通りだと思った。
もしもナギが再び遭難時の状況に陥り、今度は自身が馬側の立場だったら……やはりクレアと同じ選択肢、死を分かち合うことを選ぶだろう。
しかし、その行動とは逆に、最後まで諦めずに1人で闘い続けた馬……結果的に2人とも無事に生還出来たのだ。
そんな馬を心底凄いと思ったし、きっとクレアも同じ感想を抱いたのだろう。
クレア「けど、馬さんにはとても深い闇が取り付いているわよ。」
ナギ「………」
クレア「ナギが助けてあげて。
あんなのアナタ位しか手に負えないわ。」
ナギ「……一体何を見たんだ?」
クレア「……ナギはゴーストって信じる?」
ナギ「……は?」
クレア「女のゴーストを見たの。長い黒髪で異国の服を着ていたわ。」
ナギ「…………」
クレアから特徴を聞いて、ナギには思い当たる節があった。
無人島で聞いた馬の過去話の中でそのような者について語っていた気がする。
その後、ナギは情報を提供してくれたクレアに礼を言い、2人の会話は終了した。
……………………………
ナギとクレア、2人での話し合いのために気を利かせて距離を置いた馬。
馬はソウシに近付き会話を試みる。
馬「ソウシさん、ソウシさん。」
ソウシ「あれ?女子会トークはもういいの?」
馬「いやー、ナギさん、クレアさんに告白するみたいで…ヘヘッ!」
ソウシ「…………………………え?何、その話?」
馬は、穏やかな菩薩の顔で有名なソウシが般若の顔に変わる瞬間を目撃してしまった。
馬「アワワワワワワ、な、なんか2人だけで話したいと言われまして……私が勝手に、お!これは告白かなーと思った次第です……」
ソウシの言葉を肯定してはいけない気がして、咄嗟にナギの肩を持つ。
ソウシ「ナギのやつ……馬ちゃんがいるのに…………やっぱりあのナースに乗り換えるなんて言った日には、さすがの私も両手に武器を持ってナギのハラワタを【自主規制】して【自主規制】で【自主規制】してしまいそうだよ♪」
馬「ソウシさん!?ちょっと落ち着いて!!
ナギさんは誰のものでもないので、彼の自由にさせてあげましょう!」
静かなる夜叉を懸命に宥める馬だった。
馬「それと!!…あの、ソウシさん。」
急に馬のテンションがトーンダウンしてしまった。
ソウシ「ん?何かな?」
馬「うーん……やっぱり何でもないです。」
ソウシ「…………」
ソウシは真剣な瞳で馬を見つめた。
そして、
ソウシ「医者には守秘義務があるからね。
馬ちゃんが言った事は絶対誰にも言わないよ?」
馬「本当ですか?」
ソウシ「うん。」
ソウシは馬を気遣いながら優しく微笑んだ。
馬はソウシの手を引っ張り、ナギとクレアの目が届かない柱まで連れていく。
柱の影に入った時、とても小さな声で告げた。
馬「あの、目が覚めても変なんです……」
ソウシ「え…?」
馬は急にポロポロと涙を溢し出した。
ソウシ「……馬ちゃん?」
ソウシはナギ達に気付かれ無いような声量で、馬の名前を呼んだ。