ミゼル島~大病院の陰謀説~(その5)
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名前を入れないと『馬』になるので、あなたの脳内で馬が大暴れするでしょう…お気をつけください。
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馬「しまったぁぁぁ!寝過ごしたぁぁ!!
クレアさんは!?クレアさんは無事ですかっ!?」
馬は勢い良く起き上がろうとしたが、その前にナギが慌ててシャツを脱いで渡した。
馬「あ、ありがとうございます!
私、スッポンポンだったの忘れてました。」
ソウシ「………」
ナギ「………」
乱暴されたであろう馬はそれを感じさせないくらい平気そうにしている。
ソウシ「馬ちゃん、ちょっと診せてくれる?」
気になったソウシは馬を立たせて人目のつかない場所まで連れていった。
ナギ「…………」
ナギは傍で倒れている院長をチラリと見た。
彼は口から泡を吹き、失禁までしながら気を失っている……
ナギ『……何で馬はあんなに普段通りなんだ?』
誰が院長を締め上げた?等、複数の疑問を抱くナギは一部始終を見ていたであろうクレアに尋ねる事にした。
ナギ「クレア、テッドに全部聞いた。」
話の導入として彼女の弟から話を聞いたという話題から入る。
クレア「…………そう。」
ナギ「この部屋で何があった?」
クレア「ハナコさんは……私の身代わりになろうとして……」
ナギ「…………」
クレア「院長が彼女に触れようとした時………真っ黒な影が彼女から出てきたの……」
あの時の恐怖が蘇ったのか、クレアはカチカチと歯を鳴らして震えだした。
その様子を見たナギは、最低限必要な事柄だけを尋ねた。
ナギ「つまり、アイツは院長らに暴行されてはないんだな?」
クレアがコクリと頷くのを確認し、これ以上彼女に質問する事は止めた。
馬「クレアさん!」
馬がクレアの元までパタパタと走ってやって来た。
どうやらソウシによる診察は終わったみたいだ。
クレア「…………ハナコ……さん………」
当のクレアは馬を前にして身構えている。
簡単に再会を喜ぶ気にはならないみたいだ。
馬「すみません、院長に追い詰められた後で爆睡しちゃったみたいで……クレアさんは……その……大丈夫でしたか?」
馬にはあの時の記憶が無いのだろうか……この様子だとあの黒い影の女の存在を知らない?
クレアは様々な思考を巡らせたが、的確な解答までは見つけられなかった。
クレア「…………あなたは本当にハナコさん?」
馬「あ、偽名なのバレちゃいました?」
クレア「そうじゃなくて……」
馬「……ここだけの話、私の本名は馬って言います!
ヤマト出身の、年齢イコール恋人いない歴の残念な女なんです。」
2人だけの秘密だと言わんばかりに、馬は聞いてもいない情報を勝手に説明しだした。
その説明の中でクレアは1つだけ気になった事がある。
クレア「え…眼帯の人とは恋人じゃないの?」
馬「はい!あの時はナギさんとクレアさんのゴタゴタに巻き込まれたくなくて、ニセダーリンに芝居を打ってもらいました♪
残念ながらナギさんとも金髪の人とも恋人じゃないんですよ!」
素直に笑って答える馬の姿に、
クレア『この子、なんだか動物みたいで憎めないわね…』
クレアは、ナギが最初の頃に抱いた感想と同じことを思っていた。
ズカズカと他人の心に踏みいってくる馬の言動のおかげか、言葉数の少ないクレアとも会話が続くのだ。
そんな彼女と話し続けていると、いつの間にか馬に対する恐怖心は薄れていった。
ソウシ「やっぱりおかしいよね。」
ソウシは馬達には聞こえないようにナギに話し掛けた。
ナギ「………はい。馬の身体は…?」
ソウシ「うん、暴行を受けたような痕は無かった。
でも、どうやって助かったのかわからないんだ。
それに、誰が院長をあんな風にしたんだろう……ナギじゃないよね?」
ナギ「……周りの連中は俺がシメたんですが、全員放心状態でした。
院長に至っては指一本触れてません。」
ナギとソウシは院長を見た。
院長は拘束されているが、逃亡の心配は全く皆無だった。
彼は焦点の合っていない瞳で虚無の空間を見つめ、ただブツブツと意味のない言葉を呟き続けている。
ソウシ「完全に壊れちゃってるね。」