ミゼル島~大病院の陰謀説~(その4)
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名前を入れないと『馬』になるので、あなたの脳内で馬が大暴れするでしょう…お気をつけください。
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椅子に座るナギに向かって馬は立ったまま話を続ける。
馬「今日には退院出来ますかねぇ…あの怖い院長さんはまだ掛かるって言ってましたけど。」
ナギ「……そこはドクターが交渉してくれる。
まぁ、断られても無視して出て行くけどな。」
馬「じゃあ、今日で退院は確定なんですね♪
ところで、入院費はお幾らするんでしょう?
そこのところもあって一刻も早く退院したいんですよね。」
馬は恐る恐るナギに尋ねた。
自活している馬にとって、金銭面が1番気になるところである。
ナギ「……お前が気にする事じゃねぇよ。」
馬「いやいや、気になりますって!
私、この島では外国人扱いだろうから莫大なお金を請求されそうで怖い怖い…」
ナギ「……その莫大な金をお前がどうやって工面するんだ?」
馬「う、うぅ……35年ローンを組みます。
えっと、とりあえずは船長が払ってくださるんですかね。」
ナギ「……いや、入院費は俺が払うつもりだ。」
馬「ほわっっつ?何でナギさん?」
ナギ「…………当然だろ。」
馬「えー…」
何が当然なのか、馬には全く理解出来なかった。
ナギはいつの間にか自分と養子縁組みをしてくれたのだろうか、と斜め上の事を考えていると、
ナギ「……借りを返すだけだ。」
納得のいってなさそうな馬のために、ナギは小さく理由を述べた。
馬「…借り?あぁ!ヒヨコを守り抜いた?」
『借り』という言葉を聞いて、馬が咄嗟に思い出した事柄はヒヨコについてだった。
変わらずヒヨコ思考でいる彼女に対して、 えらく小さい借りだな、 と心の中で思うに止めたナギは、きちんと訂正してやる。
ナギ「……前も言っただろ、馬には2度ほど命を救われてる。」
ナギは馬の腕を取り、自身の方へ引き寄せた。
馬「うーん、しかし、私はそんな大義をしたとは思ってなくて…」
ナギ「……あ?」
彼女の言い方にナギは少々苛立ちを覚えた。
しかし、そんな彼に気付いていないのか、すぐに馬は自分の考えを述べた。
馬「だって、ナギさんを助ける行為は息を吸う事と同じくらい当然でしょう?
息を吸ってるだけでお金をもらうなんて変ですよ!」
そんな事を至って真面目な顔で話す馬にナギは衝撃を受けるのだった。
座ったままのナギは今度は馬の腰に手を回し、そのまま自分の身体へと密着させた。
馬「うほーっい////」
相変わらず意味不明な擬音を言い放ちながら、馬はされるがままに抱き締められている。
ナギ「……お前は本当に欲が無いな。」
馬の胸元に顔を埋めるナギは、思った事を口にした。
馬「えっ!?煩悩まみれですよ?
今もナギさんの身体を舐めたいなーとか、シンさんの服を剥いでみたいなーとか、クレアさんにまた罵られてみたいなーとか………あぁ、想像したら興奮してきました……ハァハァ!!」
ナギ「…………」
馬の口から出た自分以外の2人の名前にナギは引っ掛かったが、黙って聞き役に徹している。
馬「というわけで、ナギさんに入院費を35年の分割で払いますから今度領収書をくださいね。」
ナギ『35年、馬と関わりを持てるわけか……って、長ぇな、そんなに覚えてられるか。』
ナギは無骨な性格故に、35年という長大な期間にときめく事は全くなく、冷静に心の中でツッコミを入れるだけで終えた。
ナギ「………好きにしろ」
そして、これ以上難しいことを考えるのは止めて、ただ目の前の、馬の身体の柔らかさを楽しむ事に集中する。
馬「……ぷぶっ(笑)ナギさんくすぐったいです!」
自身の胸元に顔を埋めるナギの頭を優しく撫でながら、馬はクスクスと笑った。
ナギも馬も、2人きりでゆっくり過ごせる時間が非常に心地良い時間になりつつあった。